12月20日 杉上 佐智枝

今年もあとわずか。

「3分クッキング」の収録で、おせち料理の週を迎えると、

年の瀬を感じます.

 

今年はついに、伝統的なおせち料理の回は少なく、年末年始の

ご馳走レシピが中心のラインナップでした。

おせちを手作りする人は、年々減っているのかなと感じます。

 

私は、好きなんです。おせちを作ることが。

普段はやらないけれど、人参やれんこんをお花の飾り切りにしたり、

数日間かけて味を含ませたり・・・

この出汁はあれにも使えるから取りおいて、といった計算をしたり。

頭をからっぽにして、仕事や子どもたちの学校のto doリストも忘れて、

料理だけに没入できる時間は、ある意味ストレス発散、貴重なデトックスタイム

なのかもしれません。

普段いかに、バタバタで丁寧な暮らしをしていないかがバレますが笑。

 

私の母が、おせちをしっかり手作りする人でした。

その影響で、おせちは手作り、をデフォルトとして育ち、

毎年、くわいとやつがしらの皮を剥くのが楽しみ、という

渋い女子高生でした。

 

結婚してからは、夫の実家のキッチンで、地元のレシピも加えて

わいわいと作る楽しみができました。

九州なんですが、お雑煮に牡蠣とかつお菜(かつおぶしのようにうま味が

出ることからその名がついたともいわれる青菜・諸説あり)

が入ったりする、ご当地の味との出会いも面白いです。

 

なんだかんだ書いてきましたが・・・頑張って作っても、子どもたちは

おせちをあまり食べないんですよね。いつもぽつんと残る、くわいがかわいそうだよ!

「田作りも食べなさい!」「今、2区だからちょっと静かにして!」

結局、私の怒声が響く、我が家のお正月です。