7月23日 平川健太郎

間もなく期限切れになりそうだったので、
パスポートの更新に行ってきました。
持っていたのは赤い10年用。
古いパスポートをしまう前に、
ページを繰りながらこの10年を振り返ってみると...
  

  
「遠かったなぁ」、南アフリカ。
「女子ゴルフ・ワールドカップ」中継で、片道20時間を2度。
第1回大会は宮里藍選手・北田瑠衣選手のペアで見事優勝しましたが、
私が行った第2回・3回は残念ながらあと一歩及ばず、でした。
 
「暑かったなぁ」、タイ・ベトナム・フィリピン。
バレーボール「グラチャン」開催年の「アジア選手権大会」の取材や中継で。
幸いな事に、男女大会ともにアジア王者になった瞬間を目の前で見られました。
「熱い」思い出でもあります。
 
「もう行かないだろうなぁ」、アゼルバイジャン。
「レスリング世界選手権」中継で。
大会自体は日本の強さを存分に示しましたが、
個人的には大会そのものより、
帰国日の体調不良ばかりが思い出されます。
乗り継ぎのモスクワの空港のトイレに
何回駆け込んだんだっけ...
 
これ以外にアメリカ・韓国などにも行きましたが
一番の思い出は、やはり...
 
「一生忘れないなぁ」、北京五輪実況で行った中国。
4年に一度のこの舞台を目指して全てを捧げる選手たち。
その思いに負けないよう、自分自身も選手たちと同じように
実況アナウンサーの日本代表として、
見えない日の丸を胸に北京に向かったつもりです。
年をとれば細かい事は忘れていくでしょうが、
あのとき抱いた胸の昂りと誇りは、一生忘れません。
 
さぁ、次の10年。
この新しいパスポートにどんな国のスタンプが押されるのか。
そして55歳になるまでにどんな事が出来るのか。
気持ちを引き締めて臨みたいと思います!