8月6日、平和記念式典で子ども代表が読み上げる“平和への誓い”をご存知ですか。
毎年、2名の小学6年生が選ばれていますが、
その選出過程や裏側にある子どもたちの思い、言葉の重み、素晴らしさを伝えたいと思い、A4用紙数枚の企画書を書きました。
広島市内の小学6年生は、毎年平和に関する作文を書きます。そしてその中から選ばれた20名が検討会議をおこない、“平和への誓い”が作り上げられているのです。あの誓いは、紛れもなく、子どもたちによる言葉なのです。
今回、この企画を放送させていただくにあたって、小学6年生当時、被爆者である祖父について書いた作文を改めて読み返しました。軍隊手帳や被爆者証明を取り寄せ、祖父のことを知り直しました。優しかった祖父の、怒り、憤り、悔しさ、虚しさ。当時の感情を、知りました。
被爆者である祖父から直接話を聞いた人間として、広島という町に生まれた人間として、
“伝える”という手段を持ったアナウンサーとして、使命のようなものを感じています。
平和への思いを改めて強くさせてくれた広島市内の小学生に、感謝したい。
「みんなの笑顔のために自分の力を使うこと。」
今年の“平和への誓い”の中の一文です。