警察に追われる理市(瑛太)は、陽人(守永伊吹)が火事の記憶をたどり罪悪感を感じ始めていることに気づき、動揺していた。
そして、彦星(清水尋也)のために悲しい嘘で別れを告げたハリカ(広瀬すず)は、亜乃音(田中裕子)が警察に連行され一人になってしまった家で、いつも通りの日常を全うしようとするが…。
一方、舵(阿部サダヲ)を看取る決意をしたるい子(小林聡美)は逃亡先の温泉宿で亜乃音とハリカが捕まったというニュースを見るが、舵に添い遂げようという意思は固く…。
そして、鑑別所での生活が始まったハリカの元に彦星から、ある決断を綴った手紙が届く。数ヶ月後、ハリカの元には予期せぬ面会客が現れるのだが…。
やがて少年院を出たハリカは、指名手配中の理市がニセ札を使い続ける中、弁護を担当する万平(火野正平)にさえ本当の動機を語らない亜乃音が、このままでは事件の主犯格にされてしまうことを知り、理市を捜し出すことを決意する…。
誰も知らなかった理市のニセ札作りの動機に隠された衝撃の真実とは?!そしてハリカ、亜乃音、るい子、舵たちが最後に選んだ、本当の幸せとはー。
警察に追われながらも最後に玲(江口のりこ)のもとを訪ねた理市(瑛太)は、火事の記憶をおぼろげに思い出した陽人(守永伊吹)が罪悪感を感じ始めていることに気づき、動揺する。そして、彦星(清水尋也)に治療を受けてもらうために悲しい嘘で別れを告げたハリカ(広瀬すず)は、亜乃音(田中裕子)が警察に連行され一人取り残された家で、淋しさに耐えながらも亜乃音とるい子(小林聡美)、舵(阿部サダヲ)と共に築いてきた日常を全うしようとしていた。その頃、余命の短い舵を看取る覚悟を決めたるい子は、舵を連れていつか約束した温泉へ。逮捕された亜乃音と連行されたハリカのニュースを旅館の部屋で見たるい子と舵は、自分たちが逃げていることに罪悪感を感じるが、舵と添い遂げようと決めたるい子の意思は固く…。
弁護を申し出た万平(火野正平)からハリカが鑑別所に入ったと聞き心を痛める亜乃音だが、万平はそんな亜乃音がニセ札作りの本当の動機を語らないことで、事件の主犯格として重い求刑を受けてしまうことに焦りを感じていた。一方、鑑別所で新しい生活が始まったハリカは、かつてネットカフェに共に寝泊まりしていた有沙(碓井玲菜)と再会し、少し心が和らぐ。そんな中、ハリカの元に彦星から手紙が届く。手紙には、いつかのハリカの嘘に対しての自分が報いることができるのは、治療を受け病気を治すことだという彦星の決意が書かれており、今度は自分からハリカに毎日の出来事を手紙にして送るという内容だった。
数ヶ月が経ち、るい子と舵は逃亡を続けながらもささやかな暮らしを営んでいた。生まれてきた証を残したいと話し、かつてニセ札作りに没頭した舵の手は今、押し花作りに熱中していた。しかし、病状が進み衰弱した舵は、るい子に優しく見守られながら静かに息を引き取り、舵の最期を看取ったるい子は、警察へ出頭する決意をする。そして、月日は経ち、少年院に移ったハリカの元に思いもよらなかった面会者が訪れる。彦星だ。数年ぶりの再会に二人は緊張し静かに言葉を交わし始めるが、やがてたわいもない会話に花咲かせ…。
三太郎(和田聰宏)に付き添われ少年院を出たハリカは、指名手配中の理市が今でも各地でニセ札を使い続け逃亡していることで、亜乃音がニセ札作りの主犯格として裁かれようとしていることを知り、理市を捜し出す決意をする。ある日、陽人にかかってきた無言電話を理市だと見抜いたハリカは、電話を替わり理市と会うことに。そして亜乃音の置かれている現状を伝え、自首するよう説得するが、この期に及んでまだ被害者面をする理市に対しハリカは激怒する。そんなハリカを見て観念した理市は、最後に陽人に会いたいと言い、3人で会うことに。理市は陽人が思い出しかけていた火事の記憶を、嘘の記憶だと伝え、火をつけたのは自分だと話し陽人を安心させるのだった。
そして数年後、刑期を終え、出所の日を迎えた亜乃音。ハリカは照れくさそうに「おかえり」と声をかけ亜乃音を迎える。ようやく、るい子、そして幽霊になった舵とのまた奇妙な4人での共同生活が始まろうとしていたが、ハリカは突然、家を出て一人暮らしをするという決意を亜乃音に伝える。ようやく娘ができ喜んだ矢先の独り立ちに寂しさを隠しきれない亜乃音だったがハリカの決心は固く…。
そうして、またニセモノ家族として歩み始めた4人。それぞれが流れ星に願いを込めて-。