story

#3 / 2018.01.24

亜乃音(田中裕子)の裏金目的で忍び込んだ印刷工場でハリカ(広瀬すず)に見つかり、どさくさに紛れてハリカを誘拐してしまったるい子(小林聡美)舵(阿部サダヲ)
カレーショップへ戻ると、なんとそこには会社の上司に拳銃を発砲し逃走中の西海(川瀬陽太)が潜伏していた。



ハリカを亜乃音の娘だと思い込んでいる舵たちは“裏金を隠しもつ女”の娘だと西海に告げる。
すると西海は、ハリカを人質にとり亜乃音から身代金を取ろうと言い出し、るい子を亜乃音の元へと向かわせるのだった。



一方、荒らされた自宅を見た亜乃音は、ハリカの仕業と思いつつも少しだけ打ち解け合い弾んでいた心に寂しさを感じる。そんな中、亜乃音の元をかつての林田印刷所の従業員だった中世古理市(瑛太)が訪ねてくる。
理市が久々に工場に現れたのにはある目的があるのだが…。



一方、舵は拳銃をちらつかせる西海の隙をついてハリカを逃がそうとするが、舵の人柄を知ったハリカは舵を置いて逃げることができず…。
その頃、西海の指図で身代金の取り立てに亜乃音の元へ来たるい子は、ハリカが亜乃音の娘ではないことを知る。
しかし、亜乃音が選んだ行動はとても意外なもので…。


亜乃音(田中裕子)が持っていた札束をニセ札とは知らず、何かの裏金と思い込んだるい子(小林聡美)舵(阿部サダヲ)は、大金目当てで林田印刷所へ空き巣に入る。しかし鉢合わせたハリカ(広瀬すず)に騒がれて咄嗟に誘拐してしまう。ハリカを拘束したままカレーショップに戻ってくるのだが、そこにはなんと会社の上司に拳銃を発砲し逃走中の西海(川瀬陽太)がトイレに潜伏していた。



一方、帰宅して荒らされた自宅の惨状を目の当たりにした亜乃音は、ハリカが家を漁って逃げたのだと思うが、共に過ごす時間にいつの間にか弾んでいた心に寂しさを感じる。



林田印刷所に裏金があるという話を聞いた西海は、ハリカをだしに亜乃音から身代金を奪おうと考え、抵抗するるい子を脅迫し亜乃音のもとへと送る。西海の隙をついてハリカを逃がそうとする舵だったが、舵の人柄を知ったハリカは自分だけ逃げることができず…。



その頃、亜乃音のもとをかつて林田印刷所の従業員だった中世古理市(瑛太)が訪ねて来る。亜乃音の夫・京介(木場勝己)が死んで工場が閉鎖されてからは駅近くの弁当屋に勤める理市だが、妻子のいる自宅とは別に別宅をもっており、そこに磁気解析機やホログラムシートなど、謎めいた機器を収集し保管していた。そんな理市が久しぶりに印刷所に現れたのにはある目的があり…。



そして、ハリカを亜乃音の娘だと思い込んでいるるい子は、トラブルに巻き込まれた亜乃音の娘が助けを求めているのでお金が必要だと亜乃音を強請るが、「娘」を巡って二人の話はなかなか噛み合わない。



一方、ハリカから自分は亜乃音の娘ではないと聞いた舵は、身代金が取れないことを西海に説明しようとする。同じくハリカが娘ではないことを亜乃音から聞かされ消沈しかけたるい子だったが、亜乃音はハリカのために亡き夫の保険金一千万円を支払うと申し出るのだった。もっと大金があるはずと偽札のことを暗にほのめかするい子に亜乃音は偽札の印刷を実演してみせ、到底本物のお札とは程遠い出来であることを分からせる。そんなところへ突然花房万平(火野正平)の訪問を受け、慌てる二人だったが、るい子は偽札を抱えて身を隠しながら何か思いを巡らせている様子。



そして、ハリカの身柄と一千万円の身代金の引き換え場所に向かった亜乃音とるい子は河川敷で現金の入った封筒をまんまと西海に奪われる。解放されたハリカに、亜乃音は一心不乱に駆けつけ抱きしめる。娘ではない自分のために何故お金を渡したのか、とハリカに訊かれても亜乃音は微笑みハリカの無事にただ安堵するだけだった。



一方、金を手に入れたはずの西海はそれが偽札だということに気付き自暴自棄に…。舵は生きることを必死に諭すものの、聞く耳を持たない西海は舵を拳銃で殴りつけてその場を立ち去る。海岸までさ迷い歩いた西海は、巡回の警察官の前で拳銃を自らに向け、引き金に指を掛ける。鳴り響く銃声は朦朧とする舵の耳にも届いた。そこに、倒れた西海の手元から偽札の入った封筒を持ち去る男が現れる。―理市だ。
一方、路線バスに一人乗っているるい子。その膝の上にはすり替えた現金入りの封筒があり…。





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