6月15日のゲストは、元プロ野球選手でキャスターの斎藤佑樹さん。2006年、夏の甲子園。再試合にも及んだ決勝で勝利。全国のファンを熱狂させた。大学では通算30勝300奪三振を達成、ドラフト1位で日本ハムに入団した。その軌跡は多くの日本人の記憶に刻まれている。今回は、人生の新たな一歩を踏み出すことができた場所、オーストラリアのゴールドコーストを巡る。プロ入りしてから、思うように勝つことができなかった。さらに、怪我をしてプレーできない状況が続いた。毎年、今年こそはという思いを抱いていた。もう一度、最高の自分を取り戻せるかもしれない。そう思えたのがこの地でのトレーニングだった。2019年、満を持して迎えたシーズン。しかし、思い描いた結果にはならなかった。あの頃にはもう戻れない。一縷の望みが絶たれたような気がした。眩しいスポットライトを浴びたかつての成功体験とのギャップがもどかしかった。もう辞めたいと、何度も思った。それでも、現役を続けた。2021年、現役引退。引退した瞬間にやっとわかった。頑張ってきてよかった。悔しい思いはたくさんしたけれど、すごく幸せだった。球場で涙がこぼれた。ユニホームを脱いで3年。新たな夢がある。子どもたちのために野球場を作ること。野球を通して人と人とが繋がる。近い将来そんな野球場が生まれる。そう信じて前に進んでいく。