January 28, 2000

PICT 取材の帰り道、せっかく青森までやってきたので恐山に立ち寄りました。

恐山といえば、高野山、比叡山とならんで日本三大霊山に数えられる聖地。862年、本州最北の地をめざした慈覚大師が、辛苦の末にたどり着いた霊山です。
むき出しの岩肌に硫黄の臭気が漂う殺伐とした風景が広がり、100を超える地獄や三途の川が点在しています。
夏(7月下旬)と秋(10月上旬)の大祭には、イタコの口寄せで死者の霊と対話したりできるのですが、残念ながら11月から4月いっぱいまでの冬の間は閉山中。
というわけで、柵ごしに立ち上る蒸気だけ眺めて帰ってきました。

「生きては滅び、滅んでは生まれる命。繰り返される輪廻のかたわらで、現世に生きる人々の拠り所として」、信仰をあつめているのが恐山。死にたいする畏れとか、命への尊敬とかいうものは、「海のオーロラ」のテーマにも通じてるかも・・・。

インターネット係長
kakaricho@ntv.co.jp

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