February 10, 2000

PICT 「海のオーロラ」はフルCG映画なので、90分に及ぶ映像は全部デジタルデータ。その上、大きなスクリーンに映すために高い解像度で制作しているので、データ量は莫大なものになります。

このデータはハードディスクに置いて様々な処理をしたあと、最終的にはDLTというデータテープに保管します。DLT1本に入れることのできるデータ量は、およそ50ギガバイト。はたして、このテープを何十巻使うことになるのやら・・・。

DLTに移された映像データは、さらに現像所に運び込まれ、フィルムレコーダーという装置で1コマづつフィルムに記録されます。最近は「スターウォーズ」や「トイ・ストーリー」など、試験的にフィルムを使わないDLP(デジタル・ライト・プロセッシング)方式のプロジェクターで映写する映画が登場しているけれど、劇場用の高精細DLPプロジェクターの実用化はまだこれから。実際、DLPは映画というよりも、モーターショーとかマックワールドとかイベントの上映に使われることが多いようです。
そんなわけで、「海のオーロラ」は、皆さんの家の近くの映画館でも上映できるように、最終的にフィルムになります。将来は、映画もフィルムじゃなくて、デジタルデータを直接見るようになるんでしょうけどね。

インターネット係長
kakaricho@ntv.co.jp

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