検 索 無料配信 番組表

バゲット

月~木曜日 朝10時25分~11時30分

あなたもそうかも?ストレートネックに要注意!呼吸器外科医が教える正しい呼吸法

2019.06.12 公開

6月11日(火)日本テレビほかで放送の「バゲット」では、山王病院 呼吸器センター長 奥仲哲弥先生が「正しい呼吸法」をレクチャー。

■正しくない呼吸の原因は「ストレートネック」

まず呼吸の「正しい」「正しくない」の定義について解説。「正しくない」のは「浅い呼吸」。「皆さんも、焦ったり緊張した時に、はぁはぁと呼吸が浅くなることがあると思いますが、普段からそういう状態に今の若い人はなりつつある」と警告する奥仲先生。

その原因の一つと言われているのが「ストレートネック」。「通常、首の骨、頚椎はゆるやかにカーブしているんですが、ストレートネックは、頭が前に飛び出し頚椎が真っ直ぐになってしまっている状態」(奥仲先生)。

ストレートネックの原因が「スマートフォン」。「長時間スマートフォンの画面を見ることで、自然と首が前に出てきますよね。(その)姿勢がクセになってストレートネックになってしまうケースが多い。日本人の約8割がストレートネックと言われている」そう。

奥仲先生は「ストレートネックですと、姿勢が常に前かがみになり肺が圧迫され、呼吸にかかわる筋肉がスムーズに動かなくなってしまうんです。背筋を正した姿勢での呼吸が100%としますと、前かがみですと、20%も呼吸能力が低下すると言われています」と解説。


©︎日本テレビ

「酸素を十分に取り込めない。すると、酸素が体の隅々まで行き渡らなくなりますから、肩こりや冷え性の原因になってしまいます」「横隔膜というのは自律神経の宝庫なんです。これが集まっているものですから、横隔膜の動きが弱い、浅い呼吸ですと自律神経の働きが低下して、不眠、便秘の原因になります」「姿勢が悪くなると代謝が悪くなるので、ぽっこりお腹の原因になります」と、ストレートネックであることは様々なリスクがあると奥仲先生。


©︎日本テレビ

■正しい呼吸は「鼻」で

「正しい呼吸法」にはポイントが2つ。1つ目は「鼻呼吸で行う」、2つ目は「息を吐ききる」こと。

「今、約9割の方が無意識に口をちょっとひらいて口呼吸になってしまっていると言われています。本来、呼吸をするのは鼻。哺乳類で鼻と口、両方で呼吸をしているのは人間だけなんです」「外の有害物質を副鼻腔と鼻毛でトラップしてキャッチすることで、空気を浄化している装置」と、奥仲先生は鼻の有用性を解説。

そこで鼻で息を吐き切るための、待ち時間や入浴時、テレビを見ている時などに気軽にできる「これがいわゆる深呼吸なんです」という方法を紹介いただいた。

最初は画像のように体をリラックスさせ7~8秒かけて息を吐く→吐き終わったと思ったところから、さらに吐いて吐ききる→5秒かけて鼻から息をゆっくり吸う、というものだ。


©︎日本テレビ

■ストレッチで肩甲骨と呼吸筋をほぐす

どうしてもスマートフォンを使ったり、長時間椅子に座ったりしているうちに、背中や胸の周りが凝り固まって浅い呼吸になりがち…そんな時にオススメのストレッチも。それは、肩甲骨と呼吸筋をほぐす「ボールを抱くポーズ」。

脚を肩幅に開き膝を落とす。「肩甲骨を剥がす感じ」を意識しながら息を吐いていく(画像のような「ボールを抱くポーズ」で)→鼻から息を吸いながら元に戻す→息を吐きながら上半身をボールを抱いた姿勢でゆっくり右方向にひねる。そしてゆっくり姿勢を戻しながら息を吸い、今度は息を吐きながら上半身をボールを抱いた姿勢で左方向にひねる。すると「胸郭が緩むので自然に呼吸がしやすくなりますね」と奥仲先生。2-3回繰り返し・1分程度で良いとのことで、息を吐くことで「セロトニンという脳内ホルモンが出るためにリラックスした効果が得られる」とのこと。


©︎日本テレビ

また正しい呼吸を身につけるための簡単なトレーニングとしては「鼻歌」も効果的だそう。これは「横隔膜を使わないと鼻から息を吐き続けられません。だから鼻歌がいいんです」という理由。

呼吸法の詳しい解説は、奥仲先生の著書「医者が教える 肺年齢が若返る呼吸術」(学研 1,404円)にも掲載されている。

 

※記事の内容は放送時のものです。

気分がアガる 生活情報をお届けする情報番組「バゲット」。毎週月曜日〜木曜日 朝10:25〜11:30 日本テレビほかネット局にて放送中。
バゲット公式サイト https://www.ntv.co.jp/baguette/
バゲット公式ツイッター https://twitter.com/baguette_ntv
 

この記事を
シェアする

TVer 視聴ランキング(日テレ)

2025年3月26日 時点

※TVer内の画面表示と異なる場合があります。

おすすめ記事
©Nippon Television Network Corporation