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バゲット

月~木曜日 朝10時25分~11時30分

健康や美容効果が期待できる「えごま油」「アマニ油」 正しい摂り方とは?

2020.07.27 公開

日本テレビほかで放送の「バゲット」7月15日(水)放送分では、食用油の摂り方を特集。

専門の本が何冊も出版されるなど注目されている食用油。なかでも今、人気を集めている「えごま油」と「アマニ油」は、「オメガ3脂肪酸」と呼ばれる油の仲間。

かつての日本人は魚を食べることで、このオメガ3脂肪酸を十分にとっていたが、近年の食の欧米化で、その摂取量が減少。不足により、肌荒れ・アレルギー・血液疾患・うつ病など様々な体のトラブルを引き起こす原因にもなっている。

この不足しがちなオメガ3脂肪酸を補うには?正しい摂り方は?徳島大学 循環器内科 “油博士”こと佐田政隆教授に解説いただいた。

■油の分類と、理想的な摂取バランス

油は主に常温で個体になる「飽和脂肪酸」と、主に常温で液体になる「不飽和脂肪酸」の大きく2つに分かれている。

不飽和脂肪酸はさらに、オメガ9脂肪酸、オメガ6脂肪酸、オメガ3脂肪酸と3つに分かれている。なかでもサラダ油などのオメガ6脂肪酸と、えごま油・アマニ油などのオメガ3脂肪酸は、体内で作ることができないため「必須脂肪酸」と呼ばれ、食事で摂取しなければいけない。


©︎日本テレビ

必須脂肪酸であるオメガ6脂肪酸とオメガ3脂肪酸の理想的な摂取量は、2:1のバランスと言われている(日本脂質栄養学会)。

しかし、食生活が欧米化して魚をあまり食べなくなった現在、日本人の摂取バランスは10:1になってしまっているとも言われているのだ。


©︎日本テレビ

佐田教授によると「オメガ6脂肪酸とオメガ3脂肪酸の摂取バランスが悪くなると、体に様々なトラブルを引き起こす可能性があります。肌の生まれ変わりを司る細胞の機能が弱まることで肌荒れの原因になります。また、皮膚や粘膜の炎症を起こす原因物質を生成しアレルギーの原因にもなります。さらに、摂取バランスの悪化は血液にも影響します。血液を固まりやすくするため、高血圧や動脈硬化、心臓病の原因になる可能性もあります」という。その他、うつ・認知症、がん発生のリスクもある。


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■えごま油とアマニ油、どのように摂取する?

そんな中、オメガ3脂肪酸を摂取できると人気のえごま油とアマニ油。えごま油は、シソ科の植物・えごまの種子を搾った油。アマニ油は、亜麻という植物の種子を搾った油だ。

「えごま油またはアマニ油をスプーン1杯摂るだけで、1日に必要なオメガ3脂肪酸を摂取することができます。このスプーン1杯のオイルで、アジ3匹分ものオメガ3脂肪酸をとることができます」と佐田教授。

摂り方については「みそ汁・納豆・冷ややっこ・アイスクリームなど、どんな料理にかけてもおいしく召し上がれます」とのこと。また「野菜に多く含まれるビタミンは、油と一緒にとると吸収力が高まる性質を持っています。サラダにそのままかけたり、お酢や醤油と混ぜてドレッシングにして一緒に食べるのもおすすめです」ということだ。


©︎日本テレビ


©︎日本テレビ

このえごま油とアマニ油。実は料理を使う時に注意しなければいけないこともある。

・摂り過ぎに注意:必要以上に摂らず、他のオイルの代わりに使うのが良いそう。

・冷暗所に保存して1~2か月で使い切る:「えごま油とアマニ油は熱と光に弱く酸化しやすい性質があります。酸化した油を使うと、血管に炎症を起こしたり、肝臓に負担をかける原因にもなります。保存する際は暗くて涼しいところに保管しましょう。また空気に触れても酸化がすすむので、開封したら1〜2か月で使い切るようにしましょう」と佐田教授。

・長時間の加熱調理はNG:加熱するとすぐに酸化してしまう性質があるため、加熱調理はできるだけ避け、最後の仕上げにかけて食べるのがよいという。


©︎日本テレビ

最後に、えごま油やアマニ油を買う時に参考にすべき情報も解説いただいた。「効率よくオメガ3脂肪酸を摂取したいなら、αリノレン酸または、n-3系脂肪酸と書かれた表示に注意してください」と佐田教授。


©︎日本テレビ

「このどちらかの含有量が100g中60g以上であれば、スプーン1杯で1日分のオメガ3を摂取することができます」ということだ。

 

※記事の内容は放送時のものです。

気分がアガる 生活情報をお届けする情報番組「バゲット」。毎週月曜日〜木曜日 朝10:25〜11:30 日本テレビほかネット局にて放送中。
バゲット公式サイト https://www.ntv.co.jp/baguette/
バゲット公式ツイッター https://twitter.com/baguette_ntv
 

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