巨人の過去CS~12年は大逆転
クライマックスシリーズ(CS)のファイナルステージが佳境を迎えている。17日の初戦は巨人・田中俊太が実兄の広島・田中広輔と史上初のCS兄弟出場。広島が先勝したが、巨人の逆襲が期待されている。
クライマックスシリーズは07年からスタートし、今年で12回目を迎える。巨人は過去、進出を逃したシーズンはリーグ4位の17年のみ。初年から10年連続で進出しており、今回が2年ぶり11度目のCSとなる。
初期の07~09年はリーグ3連覇を果たして臨んだ。5年ぶりのリーグVとなった07年はファイナルステージで中日に3連敗。08年はアドバンテージを含め3勝1敗1分で中日に雪辱し、6年ぶりの日本シリーズ進出を果たした。西武戦は3勝4敗で日本一を逃したが、09年はまたも中日を4勝1敗(アドバンテージ1勝)で圧倒し、日本シリーズでは日本ハムに4勝2敗で7年ぶり21度目の日本一に輝いた。
リーグ3位で臨んだ10、11年は日本シリーズに届かず。10年はファーストステージ阪神戦を連勝で勝ち上がるも、ファイナルステージでは中日に、11年はファーストステージでヤクルトに敗れた。
2年連続で苦杯をなめていた12年は輝かしいシーズンとなった。リーグ戦では高橋由伸(現監督)がプロ野球史上37人目の300号本塁打、今季引退を決めた山口鉄也がプロ野球新記録となる5年連続60試合以上登板。阿部慎之助は首位打者、打点王の2冠を獲得し、3年ぶり34度目の優勝を飾った。CSでもドラマが待っていた。ファイナルステージは3連敗後の3連勝を飾り、アドバンテージの1勝含め4勝3敗として中日を撃破。中でも、第5戦は同点で迎えた9回、石井義人が左前へ放ったサヨナラ打は語り草だ。日本シリーズではパ・リーグ覇者の日本ハムを4勝2敗で破り、3年ぶり22度目の日本一の座についた。
連覇を果たした13年はファイナルステージで広島にアドバンテージを含め4勝無敗とし、日本シリーズは楽天に惜しくも3勝4敗で敗退。14年以降は日本シリーズ進出がなく、14、15年はファイナルステージでそれぞれ阪神、ヤクルトに敗退。16年はファーストステージでDeNAに敗れた。
巨人は今回初戦で敗れたが、12年ファイナルステージの喜びを再び味わいたいところだ。