巨人・阿部慎之助内野手が金字塔を打ち立てようとしている。プロ野球史上19人目となる通算400本塁打へ、シーズンにはあと12本で突入。達成者は過去に1位・王貞治868本をはじめ、2位・野村克也657本、3位・門田博光567本とそうそうたる顔ぶれで、21位にランクインしている原辰徳 巨人前監督の382本は既に抜き去り、現役最多本塁打数ホルダーとして9月6日現在、あと4本に迫っている。

大記録ラッシュだ。2017年は通算2000安打を達成。現在は内野手登録だが、2001年から2014年に一塁へ転向するまでの捕手時代を鑑みれば、捕手では野村克也氏、古田敦也氏、谷繁元信氏に次ぐ史上4人目の快挙であり、巨人の捕手では初。左打ちの捕手としては史上初だった。2018年には8月21日DeNA戦で8号ソロを放ち、通算228人の投手から本塁打をマーク。元近鉄、巨人のT・ローズと並ぶ歴代1位タイの記録となった。

まもなく達成される記録はまだまだある。通算1000得点まであと24、350二塁打には残り5本となり、70犠飛まではあと3。過去4人しかいない通算150死球はあと2。数々の“ファイナル・カウントダウン”はプロ18年間で日々、積み重ねた結果だ。来季への持ち越しとなりそうな記録としては、過去に16人しか達成していない通算1300打点まで、あと53打点。こちらは、引退を発表した広島・新井貴浩内野手があと1と迫っている。

阿部が2000安打＆400本塁打となれば、過去の達成者は15人だけ。偉大なる打者による記録達成の瞬間が待ち遠しい。