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揺れたらどうする、地震への備え

地震で揺れたらどうする?

夜中に地震が起きたら・・寝る時の注意

揺れを感じたら、枕や布団で頭を守ることが大切。

目はしっかり開け、周りの状況を見て身をかわせるようにしましょう。

夜中の地震では、懐中電灯は必須アイテムです。スマートフォンの照明でも大丈夫です。

室内にはガラスなどが飛び散っている可能性もあるので、底が厚めのスリッパを履きましょう。

まずは家族の安否を確認して、火が出ていないか確認します。

すぐに外に飛び出すのは危険です。よく周囲を確認しましょう。

笛は、家の中から出られなくなったなど、救助を呼ぶ時に役に立ちます。

これらのものは地震で散らばってしまう可能性があるので、スリッパや笛などを袋に入れて、ベッドにくくりつけておくと便利です。

また、地震に備えてベッドや布団は家具が倒れてこないように配置し、家具はL字金具などで固定します。

 

いざ地震!避難する時の注意

【避難する時の注意】

◆固い厚底の靴を履く

◆ヘルメットなどで頭を守る

◆停電から復帰した時に火事になる可能性があるので、電気ブレーカーは落としておく

◆ガスや水道の元栓を閉める

◆鍵をしっかりとかける

◆カーテンも閉めておく

◆近所の高齢者などに声をかけながら避難する

◆避難先の場所のメモを玄関に貼る


避難する際には、固い厚底の靴を履くようにします。

道路には割れた窓ガラスやガレキなどが散乱していることが予想されるので、足をしっかり守りましょう。

余震で上からいろいろなものが落下してくる危険性が高いので、ヘルメットなどで頭を守りましょう。

ガスのにおいがしたら、火を付けたり、換気扇や電気のスイッチを触ったりは絶対にしないでください。

可能な範囲でガス栓と、メーターの元栓を閉め、窓を開けて換気し、契約しているガス会社へ連絡してください。

周辺の水道管が破裂している可能性があります。

一旦断水が始まると、復帰までかなりの時間がかかります。

まだ蛇口から水が出る場合は、お風呂やペットボトル、鍋などに水を溜めておきましょう。

 

揺れてもガスは止めなくていいの?

阪神大震災以降、ガス会社は各家庭のガスの元栓の部分にマイコンメーターを取り付けています。

ガス使用中に震度5相当以上の地震があると、自動的にガスが止まります。

ガスの火を使っている時に地震の揺れが来ても、マイコンメーターが作動しますので焦らないでください。

(※ガスを使用していない時は、ガスを遮断しない機能になっています)

 

マイコンメーターの復帰方法はこちらから(日本ガスメーター工業会HP)

都市ガス・・https://www.jgia.gr.jp/riyo/toshi/miconmetercity_reset/

LPガス・・https://www.jgia.gr.jp/riyo/lp/miconmeterlp_reset/

 

怖い通電火災

地震が起きると、震度6や震度7といった揺れの大きかった地域では火災が多く発生します。

震災後に電気が再開された時に、避難中の留守宅などで火災が発生する「通電火災」にも注意が必要です。

電気が復帰した際に、電線がショートするなどして火事が起きるものです。

通電火災を防ぐためには、地震後に避難する時に電気ブレーカーをおろしておくことが大切です。

また、電気が復帰する際には、自宅にいて電気器具に正常に電気が通っているか、一つ一つ確認するようにしましょう。

 

車を運転中に地震が起きたら

運転中に激しい揺れに襲われた場合は、すぐにハザードランプを付けて、車を車道の端に寄せて止まってください。

また、地震直後の道路は、ヒビが入っていたり、マンホールが飛び出していたり、非常に危険な状況になっている場合があります。

地震の直後に車で移動することは控えましょう。

途中で動けなくなると、緊急車両の通行の妨げにもなります。

徒歩で避難するようにしましょう。

 

地震の時は子供の心のケアも大切に 

激しい揺れで、怖い思いをしている子供がいます。

子供たちは不安な気持ちでいっぱいです。

どうかしっかりと抱きしめてあげてください。

スキンシップで子供の精神状態はかなり安定します。

 

デマにも注意を

災害時には、よく確かめていない情報に振り回されることがあります。

情報の発信元が公共性が高く信頼できるものなのか、しっかり確認しましょう。

友人からの情報も、そのまま鵜呑みにしないで、情報源が確かかしっかりチェックしましょう。

 

地震への備えは

家や家具で死なないために・・ 何より大切な“耐震化”と“家具固定”

6434人が亡くなった1995年の阪神・淡路大震災。犠牲者の8割以上は、家屋の倒壊や家具などの転倒による「圧死」でした。

それも、ほとんどの人が即死状態でした。

特に建築基準法が改正された1981年より前に建築された、古い木造家屋による被害が大きかったのです。

(※法律はその後も大地震のたびに改正され、より厳しい基準になってきました)

 

★家が倒れないようにする 耐震診断と耐震改修が重要

古い木造住宅は、「耐震診断」が重要です。

診断で危険だとわかったら、「耐震改修」工事をして、補強しましょう。

住宅の耐震化を進めるため、全国の市町村では、地域の実情に応じて耐震診断や改修工事への補助を行っています。

お住まいの自治体のHPなどでチェックしてください。

 

★家具を留めよう

地震の揺れで家具が宙を舞い頭を直撃したり、倒れた家具で体が挟まれてしまったり、大切な家具が凶器になってしまいます。

寝室に背の高い家具は禁物。ベッド周りはもちろん、ドア近くにも家具を置かないようにしましょう。

どうしても置く場合は、しっかりL字金具などで固定します。

タンスなどの家具を極力減らして、収納はウォークインクローゼットに入れる方法が最も安心です。

家具を固定する金具などを購入する際に、補助金を出す自治体が多くあります。

お住まいの自治体に問い合わせて、ぜひ制度を活用しましょう。

 

★マンションの耐震診断も忘れずに

マンションの場合は、構造部分は共有なので、管理組合で耐震診断をすることになります。

特に古いマンションの場合、耐震診断をして、弱い部分は補強しておくことが大切です。

 

ブロック塀が凶器に

しっかりと固定されていないブロック塀は、地震による揺れで倒れて歩いている人を直撃することがあります。

2018年6月に起きた大阪北部地震では、小学4年生の女の子がブロック塀の下敷きになり死亡しました。

自宅にブロック塀がある場合は、しっかり耐震対策もしておきましょう。

自治体から補助が出るケースがあるので、お住まいの自治体にお問い合わせを。

地震後に避難する際には、余震でブロック塀が倒れてくる可能性があるので、ブロック塀のわきを通るのはできるだけ避けるようにしましょう。

 

地震はどこで起きる? 全国の地震の起きやすさは?

政府の地震調査推進本部が毎年、地震予測地図を公表しています。

このうち「確率論的地震動予測地図」とは、現時点で考慮し得る全ての地震について計算し、各地点がどの程度の確率で、どの程度揺れるのかをまとめて地図に示したものです。

図は、今後30年の間に震度6弱以上の揺れに見舞われる確率を示したものです。(2019年修正版)

軟らかい地層が厚く堆積している平野や盆地等では、地震動の増幅が大きく、山地や台地に比べて大きな地震動に見舞われることになります。

【関連リンク】
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