津波とは・・
地震が海底で発生し震源が浅い所にあると、海底から海面までの海水全体を動かします。
この海水の上下の変化が波として広がっていく現象のことを「津波」と言います。
※気象庁のHPから
津波から逃げ切る・・
海沿いで強い揺れを感じたり、大津波警報・津波警報が発表されたりした場合、すぐに高い所へ避難してください。
震源が沿岸から近い海底だった場合、大きな津波がすぐに襲ってくる恐れがあります。
まずは一目散に高い所へ逃げてください。
「津波の速さ」とは
津波は人が走って逃げ切れるものではありません。
津波から命を守るためには、津波が海岸にやってくるのを見てから避難を始めたのでは間に合わないのです。
沿岸で地震の揺れを感じたり、津波警報が発表されたりしたら、速やかに避難しましょう。
津波は、海が深いほど速く伝わる性質があり、沖合ではジェット機に匹敵する速さで伝わります。
逆に、水深が浅くなるほど速度が遅くなるため、津波が陸地に近づくにつれ、減速した波の前方部に後方部が追いついて波高が高くなります。
※気象庁HPから
「津波の高さ」とは
気象庁が発表する「予想される津波の高さ」は、海岸線で波が平均潮位からどれくらい高いかの値です。
つまり、津波によって海面が普段よりどれだけ高くなったかを「津波の高さ」と言います。
地上を駆け上ってどこまで到達するかの「遡上高」や、地上での水の深さの「浸水深」ではありません。
過去の津波について語る時は、いろいろな高さがすべて「津波の高さは〇メートルでした」と表現される場合が多いので、注意が必要です。
津波は引き波から? 繰り返し来る!
「津波の前には必ず潮が引く」という言い伝えがありますが、そうではありません。
地震の断層の傾き・方向、震源と海岸との位置関係によっては、潮が引くことなく最初に大きな波が海岸に押し寄せる場合もあります。
津波は引き波で始まるとは限らないので、注意してください。
また、津波は繰り返しやってきます。
しかも最初の津波より、第2波、第3波のほうが大きいことがよくあります。
実際に東日本大震災の時には、最初の波が引いたあと自宅にものを取りに帰り、さらに大きな波に襲われて命を落とした人も多くいました。
一旦波が引いても決して油断せず、津波警報が解除されるまでは絶対に海の近くや、低い所へ行かないでください。
津波から避難する時の注意
とにかく、高い所へ逃げましょう。
東日本大震災では、指定された避難場所に逃げたにもかかわらず、津波に飲まれたケースもありました。
その時の状況に応じて、より高い所にある別の避難場所(2次避難場所)に逃げることも、あらかじめ考えておくことも大切です。
津波避難ビルとは?
大津波警報や津波警報が発表された時に、その地域に住む人が緊急的に避難するための場所です。
3階以上の高さがあり、多くの人が避難できるスペースのあるビルが指定されています。
高いビルや高台がない地域には「津波避難タワー」の建設が進められています。
津波で避難する時は、周囲に声掛けをしよう・・
大津波警報や津波警報が発表されて高い所へ逃げる際に、まだ避難を始めていない人がいれば、鬼気迫る表情で避難するよう伝えてあげましょう。
また、高齢者や子どもを見かけた場合は、もしあなたに余力があれば、一緒に逃げてあげるようにしましょう。
海のレジャーでの注意
泳いだり、釣りをしたり、砂浜を散歩したり…海は楽しいことがいっぱいですが、津波への注意が必要です。
強い揺れを感じた場合すぐに高台や避難ビル、避難タワーに逃げてください。
震源が沿岸から近い海底だった場合、すぐに大きな津波がやってきます。
海岸に到着したら、いざという時にどこに逃げたらよいか、確認しておくようにしましょう。
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