検 索 無料配信 番組表

日テレ減災・防災お役立ちサイト

乾燥とインフルエンザ

寒い時期、乾燥とインフルエンザに注意を!

寒くなってくると、乾燥が気になるもの。

東京では、毎年11月頃から乾燥が始まり、12月~3月が最も乾燥します。

乾燥するとインフルエンザウイルスが活性化するので注意が必要です。

 

乾燥とは

天気予報で「乾燥した状態」というのは、湿度がおよそ50%未満の状態です。

乾燥注意報は、空気が乾燥して火災の危険が大きいと予想される場合に出されます。

東京での発表基準は、最小湿度が25%以下になったり、実効湿度50%以下が予想されたりする時です。

※最小湿度…一日を通して観測した場合に最も低いときの湿度。晴れた日には、気温が上がる午後2時〜3時頃に観測されることが多くなっています。

※実効湿度…木材の乾燥具合を表すもので、当日の平均湿度と前日の平均湿度を用いて計算されています。

湿度は、空気中にどのくらい水分が含まれているかを示していて、同じ空気でも、温度が高いほど多くの水分を含むことができます。

だから気温が上がっても水分量が同じなら、湿度は下がるわけです。

最高気温が観測される午後2時~3時頃に、最小湿度となることが多くなります。

 

暖房を使うと乾燥する?

寒くなり暖房を使うと、湿度が下がって乾燥したと感じるようになります。

暖房によって気温が上がることで、空気が含むことのできる水分量が増えるのに、もともとある水分量は変わらないので、相対的に湿度が下がるというわけです。

加湿器を使ったり、濡れた洗濯物や観葉植物を置いたりして対策しましょう。

 

乾燥したら風邪やインフルエンザに注意を

ウイルスは乾燥や低温が大好き。

気温が下がり乾燥した状態が続くと、風邪の原因となるウイルスが活性化しますし、のどの粘膜が乾燥して防御機能が低下し、ウイルスに感染しやすくなってしまいます。

 

うがいをしよう

風邪やインフルエンザ対策には、こまめなうがいが効果的。直接のどをうるおす効果がある他、ウイルスや細菌を洗い流す効果もあります。

風邪を予防するには、緑茶や紅茶などでうがいをするとさらに効果的です。

 

乾燥対策にはマスクを

乾いた空気を吸うと、のどの粘膜が乾燥してしまいます。そんな時は、マスクをつけるといいでしょう。呼気から出る湿気がマスク内にとどまるので、のどの乾燥を防ぐことができます。

最近は、乾燥予防に「濡れマスク」も売られているので、試すのもいいかもしれません。

のどの乾燥対策には水を持ち歩いてこまめに飲むのも大切です。“あめ”や“ガム”を食べることも、だ液の分泌をうながしのどがうるおいやすくなるので、効果があります。

 

湿度はどのくらいが良い?

大きな建物は湿度40%以上70%以下という管理基準が定められています。

また温度20℃以上、湿度50~60%でインフルエンザの感染力が下がるという研究もあります。

ウイルスは高温多湿が大っ嫌いです。

一方、湿度が高すぎてもカビが増殖するので要注意です。

 

インフルエンザに備えよう

インフルエンザとは…

インフルエンザはウイルスが原因で罹患し、38℃以上の発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛、全身の倦怠感等の症状が急速に現れます。

ウイルスが口や鼻、眼の粘膜から体に入り、次に細胞に侵入して増殖します。この状態を「感染」といいます。

さらにウイルスが増えると、数日の潜伏期間を経て、発熱やのどの痛み等のインフルエンザの症状が出現し、「発病」します。

そして、子供では急性脳症を、高齢者や免疫力が低下した人は肺炎を伴い重症になるケースがあります。

病院では、迅速診断キットを使ってインフルエンザかどうかを短時間で確認できます。

 

インフルエンザを予防しよう

空気が乾燥すると気道粘膜の防御機能が低下し、インフルエンザにかかりやすくなります。加湿器などを使って50~60%の湿度を保つことが大切です。

手洗いも感染予防には有効です。特に石けんや消毒剤を使うと効果が大きくなります。

 

マスクをしよう

インフルエンザ対策にはマスクがとっても大切。

飛沫の拡散を防ぎ、感染予防の効果があります。

なかでも薬局等で売られている不織布(糸等を織ったりせず、熱や化学的な作用によって接着させて布にしたもの)製のマスクが良いそうです。

せきが出る時のマスク着用はエチケットです。

 

インフルエンザにはワクチン接種が効果的

インフルエンザ対策にはやはりワクチンの予防接種が効果的です。

ウイルスに感染することを完全に抑えることはできませんが、発症をある程度抑えたり、重症化を予防したりする効果が期待されます。

子供や高齢者、免疫の低下した人には特にワクチン接種がおすすめです。

 

予防接種はいつ?

インフルエンザは例年12月~4月頃に流行し、1月末~3月上旬に流行のピークを迎えます。

ですから、12月中旬までにはワクチン接種を終えるのが理想です。

 

予防接種の回数は

 ◆13歳以上の人は、1回接種が原則

 ◆13歳未満の子供は、2回接種

接種時期などはお近くの医療機関にお聞きください。

自治体が実施する定期の予防接種は、原則として65歳以上の人が対象で公費で負担してくれます。

 

インフルエンザにかかってしまったら

インフルエンザ発症前日から発症後3~7日間は、鼻やのどからウイルスを排出するといわれています。

熱が下がってもウイルスを排出している間は、外出を控えましょう。

学校は「発症した後5日を経過し、かつ解熱した後2日(幼児は3日)経過するまで」が出席停止期間です。

せき・くしゃみが出る時は人にうつさないためにマスクを着用しましょう。

マスクがない時は、ティッシュや腕の内側などで口と鼻を押さえ、他の人から顔をそむけて1m以上離れましょう。

鼻汁・痰などを含んだティッシュはすぐにゴミ箱に捨て、手を洗いましょう

 

インフルエンザかなと思ったら…

 ◆早めに医療機関を受診する

 ◆人混みや繁華街への外出を控え、無理をして学校や職場に行かない

 ◆周りの人にうつさないように、不織布製マスクを着用する

 ◆安静にして、睡眠を十分にとる

 ◆水分を十分に補給する

 

「秋バテ」にも注意

インフルエンザかなと思ったら…夏の終わり頃は秋バテかも

夏が終わり過ごしやすくなってきた頃、なんとなく風邪っぽかったり、体調が悪かったりする人は「秋バテ」という症状かもしれません。

池袋大谷クリニックの大谷院長によりますと、画像にある7個のうち3個以上当てはまる人は、注意が必要だそうです。

 

秋バテ対策のポイントです。

 ◆服装…1枚羽織るものを持って出かける

 ◆食事…血管を拡張、血流をよくする「玉ネギ」やエネルギーの代謝をうながす「豚肉」。冷え対策には「生姜」「唐辛子」、“牛乳で溶かした温かいミルクココア”は一緒にタンパク質やポリフェノールがとれるのでおすすめ 

 ◆入浴…就寝する1時間前39℃程度のお風呂に10~15分ほどつかる

(池袋大谷クリニック・大谷院長による 日テレNEWS24『風邪?体調が悪い?それ「秋バテ」かも…』

このページを
シェアする
©Nippon Television Network Corporation