台風とは
エネルギー源は暖かい水蒸気、海水温が高いところで台風は育つ
台風のエネルギー源は、暖かい湿った空気が雲になるときに放出する熱です。
ですから、海水の温度が暖かいところで台風は発生します。
その後、海面水温が約26.5℃以上の海域を進む間は、水蒸気が次々と供給されて、台風は衰えることなく、むしろ発達しながら移動してきます。
台風の強さと大きさ
熱帯低気圧は、中心付近の最大風速が17m/s以上になると、「台風」として認定されます。
【台風の強さ】とは
中心付近の最大風速がどのくらいかで決まります。
◆「強い台風」・・風速33~44m/s
◆「非常に強い台風」・・風速44~54m/s
◆「猛烈な台風」・・風速54m/s以上
【台風の大きさ】とは
風速15m/s以上の強い風が吹く範囲の大きさで決まります。
◆「大型の台風」・・半径が500キロメートル以上~800キロメートル未満
◆「超大型の台風」・・半径が800キロメートル以上
※台風の大きさと、風や雨の強さとは関係がないので注意してください。
※気象庁HPから
台風の予報円とは
台風の予報円は、ある時間に台風がいる予想エリアを円で示したもの。
それを結んでいったのが予想進路図で、予想進路にある予報円に、台風が実際に入る確率は70%です。
ですから、予報円から外れている地域でも大丈夫とはいえません。
進路予報は、“おおむねこっちの方向に来るものだ”とのつもりでいてください。
(台風情報の例:気象庁HPから)
暴風警戒域とは
台風の予想進路図に示される赤い線で囲まれたところは“暴風警戒域”といって、台風が予想通りに進んでくると、風速25m/s以上の暴風となる可能性の高い範囲を示したものです。
この範囲に入っているエリアでは、特に警戒が必要です。
季節でコースが変わる
台風は、春先は赤道に近いところで発生して西に進み、フィリピン方面に向かいます。
夏になると発生する場所が北によってきて、太平洋高気圧のまわりを回って日本に向かって北上する台風が多くなります。
台風の発生数が年間で一番多い8月は、台風を流す上空の風がまだ弱いために台風は不安定な経路をとることが多く、9月以降になると南海上から放物線を描くように日本付近を通るようになります。
このとき秋雨前線の活動を活発にして大雨を降らせることがあります。
※気象庁HPから