台風に備える
風の強さとは
12m/s前後・・傘がさしにくい
15m/s前後・・風に向かって歩きにくい
20m/s前後・・風に向かって歩けない
23m/s前後・・煙突が倒れ、瓦がはがれる
25m/s以上・・木が根こそぎ倒れ、民家に大きな被害
35m/s以上・・多くの木が倒れ、ブロック塀も倒壊
40m/s以上・・倒壊する家屋も
(気象庁リーフレットから)
窓にはテープを カーテンを閉める
暴風でものが飛ばされ、窓を直撃してガラスが割れることもあります。
飛散防止フィルムなどを窓ガラスに貼ったり、カーテンやブラインドを閉めたりしておくと安全です。
2019年の台風15号では、千葉県で停電のために断水も多く発生しました。
断水に備えて飲料水を確保するほか、浴槽に水を張るなどして生活用水を確保するとよいでしょう。
台風接近の前に飛びそうなものは片付けよう
◆飛びそうなものはしっかり固定
◆植木鉢は中に入れる
◆窓ガラスに飛散防止フィルムを貼る
◆カーテンやブラインドは閉めておく
◆停電の準備もする(携帯電話またはスマートフォンの予備バッテリー、ラジオ、懐中電灯、ロウソク)
◆自転車が倒れないようにする
◆物干し竿も飛ばないように下ろしておく
側溝の掃除は大切 川や田んぼを見に行かない
台風や大雨が予想された時は、近くの側溝や雨どいなどの掃除が大切です。
落ち葉などで詰まっていると、水が流れにくくなり、浸水被害が起きやすくなります。
雨が強くなる前に、掃除をして水はけをよくしましょう。
台風の時は大雨の影響で、河川が氾濫する危険や、足を滑らせて川などに落ちるといった事故が多く発生しています。
川や田んぼ・畑の様子を見に行くなどの行為はとっても危険なので絶対にやめましょう。
台風の時の避難
逃げる時の服装は? 持っていくものは?
避難する時は、持ち物を最小限にして、両手が使えるようにしておくことが大切です。
傘は吹き飛ばされてしまうので、雨合羽やポンチョを着ましょう。
靴は安全靴のようなしっかりしたものか、動きやすいスニーカーがベストです。
衣類が濡れてしまうことも考慮して、乾いた着替えを持参するようにしましょう。
避難する時は、リュックに大切なものや必需品、食料などを詰めて持っていきましょう。
食料や水は避難場所に自前で持参するのが基本です。
台風が通過するまでどのくらいの時間がかかるか考え、その間に必要になるものは持参しましょう。
普段から使用している薬などは、忘れず持参してください。
避難のタイミングは?
暗くなってからの避難は危険です。
暗くて見えないだけでなく、大雨で音も聞こえにくく、崩れている道路に気づくのが遅れたりして避難中に被災するリスクもあります。
台風が接近する前の明るいうちに避難するようにします。
高齢者や子どものいる家庭は、特に早めの避難を心がけてください。
怖いのは台風の進行方向の右側
台風の進行方向の右側に入ると、特に風が強くなります。
これは台風本来の風に加え、台風が進んでいくために吹く風が加わって、風が強くなるからです。
台風の右側に入る地域では特に暴風に警戒してください。
2019年の台風15号でも、千葉市に上陸した台風の右側にあたる南房総で暴風による深刻な被害が広がりました。
逆に台風の進行方向の左側では、風はいくぶん弱くなります。
暴風を避けよう ~吹き返しの風にも警戒を~
台風が通過中に無理に避難すると、かえって危険な可能性があります。
台風のさなかに避難するのは避けましょう。
自宅の2階に避難したり、大きな家具の側から離れたりするなど、家の中で安全を確保するようにしてください。
台風の「目」の中では、風が弱くなり、雲がなく晴れていることもあります。
だからといって、目に入ったら安全というわけではありません。
台風が進んで目を外れると、急に暴風が吹きだし、荒れた天気となります。
台風が完全に通り過ぎるまでは警戒が必要です。
さらに、台風が過ぎ去っても、吹き返しの強い風が吹いたり雨が降り続いたりすることがあります。
台風が過ぎても、警報や注意報が解除されるまでは警戒を続けましょう。
台風の時は竜巻やフェーン現象にも注意を
台風が接近すると、沖縄、九州、関東から四国の太平洋側などでは竜巻が発生することがあります。
台風から離れた場所でも竜巻が発生する場合があるので、注意が必要です。
また、台風が日本海に進んだ場合には、台風に向かって南よりの風が山を越えて日本海側に吹き下りる際に、フェーン現象が発生することがあります。
空気が乾燥するため、火災が発生した場合には延焼しやすくなるので、警戒が必要です。
温帯低気圧に変わっても注意が必要です
台風は低気圧に変わっていきますが、これは台風が完全に消滅したのではなく、温帯低気圧になり性質が変わっただけです。
低気圧になった方が、むしろ強風の範囲が広がるケースがよくあります。
さらに、南の海から湿った空気を大量に引きずりこんでいることには変わりなく、大雨の可能性は高いままなので、情報に注意して警戒を緩めないでください。