Special スペシャル
魅惑のベルギー、ブリューゲル紀行
ブリューゲル展、開幕
たとえばピーテル1世が描いた《スケートをする人たちと鳥罠のある冬景色》は、世界に100点もの模倣作がある人気作品ですが、ネーデルラントの人々にとって冬の景色は、日本人にとっての富士山と同じぐらい象徴的な風景なのだとか。宗教画一辺倒だった16世紀に、彼らの心の風景である冬景色を発見し、代々描き続けたブリューゲル一族が、人々の支持を集めたのは当然のことだったのです。
この2階展示室は2月18日(日)まで期間限定で撮影可能。ぜひインスタ映えする画像を皆さんで共有してください。また「細密画」を得意としたブリューゲル一族の作品は、デッサンを含めて小さな絵が多いので、単眼鏡などで細部を見るのもおススメです。
■木谷節子 プロフィール
アートライター。現在「婦人公論」「SODA」などの雑誌やアートムックなどで美術情報を執筆。近年は、絵画講座の講師としても活動中。
アートライター。現在「婦人公論」「SODA」などの雑誌やアートムックなどで美術情報を執筆。近年は、絵画講座の講師としても活動中。