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ダンダリン 労働基準監督官

2013年10月期 水曜ドラマ
ストーリー

第1話

働く人を守るルールを遵守するためには曲がらない、融通の利かない女、労働基準監督官の段田凛(だんだ・りん)(竹内結子)が、すべての働く人を守るために立ち上がる!

「ブラック企業」「名ばかり管理職」など、最近話題の「お仕事問題」を取り上げ、ちょっと役に立つ労働豆知識も満載の、お仕事エンターテインメント。

西東京労働基準監督署に、1人の監督官が配属されてきた。彼女の名前は、段田凛。前の部署では相当の問題児だったらしいというウワサに、課長の土手山(北村一輝)と署長の真鍋(佐野史郎)は戦々恐々。土手山は、凛より年下だがしっかり者の南三条(松坂桃李)に彼女の“お目付け役”を命じることに。

そんな中、あるリフォーム会社の営業マン・西川(渡辺いっけい)と出会った凛は、彼が会社からサービス残業を強いられていることを知り、「会社に自分がそんなことを言ったとバレたら首になる」という西川の声にも耳を貸さず調査を開始。しかし、社長の鴨光(でんでん)と取っ組み合いのケンカになり、土手山から大激怒されてしまう。その後ダンダリンがとった監督官としての作戦は、署の監督官全員をアゼンとさせるものだった…

 

第2話

働く人を守るルールを遵守するためには曲がらない、融通の利かない女、労働基準監督官・段田凛(ダンダリン)(竹内結子)が、労基の管轄外である“セクハラ”を救うために立ち上がる!? ペアを組むことになった南三条(松坂桃李)をますます悩ませる、凛の第2ラウンド!

飲茶カフェチェーンの店長・花枝(平山あや)が、社長からのセクハラを訴えて労働基準監督署にやってきた。セクハラは労働局の管轄だからと花枝を帰してしまった凛の姿に、土手山(北村一輝)らが安心したのも束の間。南三条と外回りに出かけた凛は、ランチを口実に花枝が働いている店へ。

そこで花枝の会社の社長である椎名(篠井英介)を相手に暴れてしまい、またまた土手山から激怒されるが、凛は諦めるどころか残業にかこつけて夜を徹しての独自調査を開始。仕方なく、南三条も凛に付き合うことに…。

調査の甲斐あって、凛は花枝が“名ばかり管理職”であることを確信。翌日の会議でチェーンの全店舗を対象にした大規模な内偵を提案するが、署長の真鍋(佐野史郎)の反対に遭い…!?

 

第3話

西東京労働基準監督署の課長・土手山(北村一輝)の大学時代からの親友・相島(マギー)が経営する工務店の作業現場で、作業員の墜落事故が発生した。電話を受けた段田凛(竹内結子)は、土手山と共に現場に向かうことに。落下した作業員は貧血でバランスを崩したらしいという報告を受けた土手山は単なる事故で片付けようとするが、凛は「法律違反」をかぎつける。

そんな中、凛と残業をしていた帰りに南三条(松坂桃李)が暴力事件を起こしていたことが発覚。南三条は署長の真鍋(佐野史郎)から厳重注意を受けるが、どうやら何か言い分があるらしい。一方、相島の現場で不正がある可能性を凛に指摘された土手山は大激怒。その上、息子への誕生日プレゼントを元妻のみどり(西田尚美)から突き返され、不機嫌全開の土手山のせいで職場はピリピリムードに。

そこに、瑠璃子(トリンドル玲奈)とデートの約束をしていた胡桃沢(風間俊介)が現れた。奇妙な流れでデートは凛の歓迎会になってしまい、土手山以外の同僚たちで食事をすることになるのだが、その店に胡桃沢の上司・相葉(賀来千香子)が現れた。見覚えのないはずの相葉から初対面ではないと言われ、戸惑う凛。一方、一人で冷静になった土手山は、真相を確かめるために相島のもとへ向かうことに。

 

第4話

スポーツ用品メーカーの「大鷹スポーツ」は、業績不振のために「内定切り」が避けられないほどに追い込まれていた。人事部がやむにやまれず数名の学生に内定取り消しを通知したと知った社会保険労務士の胡桃沢(風間俊介)は、このままでは法律違反になってしまうと指摘。学生たちに理不尽な内定者研修を課して、自主的な内定辞退を促すという手段に出ることに。

数日後、凛(竹内結子)と南三条(松坂桃李)は、内定者研修中の佑美(志田未来)たちを偶然目撃。彼女たちが重いノルマを課せられ、研修の内容について会社に抗議した途端、内定を取り消されている学生がいると知り、凛は「内定切り」の疑いがあると課長の土手山(北村一輝)に報告する。

息子の運動会の日程を元妻のみどり(西田尚美)が教えてくれないことにイライラし通しの土手山は、当然のように凛の報告をなかったものにするが、「ブラック企業を摘発すればスッキリする」という瑠璃子(トリンドル玲奈)のひと言で、気持ちが一転。自ら、「大鷹スポーツ」に乗り込むことになった。

しかし、胡桃沢から事前に指導を受けていた「大鷹スポーツ」での調査は空振り、法違反は見当たらない。一方、佑美から詳しい話を聞いた凛は違法な「内定切り」を確信するが、情報漏えいを疑われた佑美は人事部から希望の部署に配属できないと圧力をかけられてしまった。

確かに会社が潰れては元も子もないが、このままでは企業のために1人の学生の夢が犠牲になってしまう。思い悩む凛だったが、内定者も労働者、労働者を守るためさらなる調査を土手山と真鍋(佐野史郎)に申し入れることに。

 

第5話

元妻のみどり(西田尚美)から息子の運動会に参加することが許されず、弁護士に相談するまでに追い詰められた土手山(北村一輝)。一方、署長の真鍋(佐野史郎)がセッティングした見合いを断った田中(大倉孝二)は、話題のスイーツを武器に瑠璃子(トリンドル玲奈)に告白しようと決意するが、その作戦は空振りに終わってしまう。

そんな中、田中が大行列に並んで買ってきた人気のスイーツの生みの親であるパティシエ・唐沢(賀来賢人)が西東京労働基準監督署に相談にやってきた。お菓子を量産するためにレシピを改悪するよう強制されることに耐え切れず退職願を提出したのだが、社長が退職を認めてくれないのだという。

凛(竹内結子)は労働者の“辞める自由”を守るために適切な指導をするが、今度は社長の川合(東根作寿英)が唐沢を損害賠償で訴えると言い始めた。どうやら胡桃沢(風間俊介)が川合に助言したらしい。民事裁判になってしまえば労基署は手出しができないのだが、諦めきれない凛は南三条(松坂桃李)と一緒に胡桃沢の事務所に乗り込んだ。

胡桃沢と激しい口論を展開した凛は、その足で川合のもとへ。長年タッグを組んで仕事をしてきて、川合のお陰で“一流パティシエ”として認められるようになったはずの唐沢が、勝手なことを言うのがどうしても許せないという川合。悔しさを隠そうともしない川合を前に唸ることしかできない凛だったが、南三条から唐沢の作るお菓子の味が落ちているという事実を知らされ、もう一度唐沢に会いに行くことに。同じ頃土手山は、川合と唐沢のこじれまくった関係に自分と元妻の姿を重ね合わせて悩んでいた。

 

第6話

労働局から「外国人技能実習制度と労働基準法令違反」の監督強化期間を設けるという指示があり、凛(竹内結子)たち西東京労働基準監督署でも中小企業を対象に外国人が不当な雇用条件で働いていないか、徹底的に監督することになった。限られた人数ですべての企業を回るために署長の真鍋(佐野史郎)から日々の残業と休日出勤を命じられた土手山(北村一輝)たちは不満たらたらだ。

そんな中、瑠璃子(トリンドル玲奈)はある工場で働く春沢(濱田マリ)という女性を担当することに。会社に時間外労働分の賃金を要求したいという春沢に親身に対応しようとする瑠璃子だったが、春沢からは「頭が悪い」「使えない」と罵倒されてばかり。相手のために働いたのに「ありがとう」のひと言さえ言ってもらえないのなら、自分は何のために働いているのか…と瑠璃子は思い悩む。

一方、凛と南三条(松坂桃李)は多くの外国人労働者を抱える「セカイ部品工場」に臨検に行くが、アッサリ門前払いに。社長の杉下(嶋田久作)の態度に疑問を感じた凛が周囲で聞き込みをした結果、「セカイ部品工場」で外国人労働者を24時間管理下において違法な労働をさせている可能性が浮かび上がってきた。

大規模摘発を狙う真鍋の号令のもと、課の全員が「セカイ部品工場」の監視にあたることになるが、相手のガードは固く労働者から話を聞くことすらできず仕舞い。そんな中、タイやベトナムからの労働者が多いという点に注目した凛は、南三条の母・恭子(石野真子)の協力のもと、思わぬ奇策を打ち出すことに!?

 

第7話

能力はあるのに毎日判で押したような生活を送るだけの「THE公務員」だった南三条(松坂桃李)。しかし、指導係として凛(竹内結子)と行動を共にするうちに、「ダンダ化」しているのではないかと土手山(北村一輝)や瑠璃子(トリンドル玲奈)ら同僚は心配する。

そんなある日、ある男性が労働基準監督署にやってきた。会社からの帰宅途中に転落死した父・英夫(大高洋夫)に労災保険が認められるか相談したいというのだ。南三条は労災は必ず下りると言い切るが、その姿に凛は一抹の不安を覚えていた。

その直後、凛の不安は的中。英夫は帰宅途中に私用で寄り道をしていたのだ。労災が下りなかったことを謝罪するために恵子の自宅を訪れた南三条は、英夫が頭痛を訴えていたことを知り、「労働災害」の可能性を疑う凛とともに英夫が勤めていた「竹光製作所」へ。そこで英夫が死亡する直前に社内で頭を打っていたこと、しかし社長の竹光(長谷川初範)が英夫に病院に行くことすら許さなかったことにブチ切れてしまう。

英夫の死因が勤務中に頭を打ったことにあるのではないかと思い当った南三条は、遺体を解剖して調査するべきだと提案。署長の真鍋(佐野史郎)は猛反対するが、凛たちに説得されて土手山は解剖を許可。前例のない解剖を遺族に熱心に進める南三条が、私情に流されているだけなのではないかと疑う凛。同じ頃、土手山も南三条が信念もないままに凛の真似をして傷つく結果にならないかと心配していた。

 

第8話

仕事への態度が未熟だと凛(竹内結子)に一喝され、これからどうしたらいいかわからなくなってしまった南三条(松坂桃李)は、相葉(賀来千香子)のもとへ。途方に暮れた様子の南三条に相葉が出した宿題は「1個200円のリンゴと200円、どちらが偉いか」という問い。その意味も答えもわからないまま、南三条は年次休暇で一時職場を離れることに。

瑠璃子(トリンドル玲奈)をはじめとする同僚たちは“ダンダストレス”で倒れた南三条を心配するが、当の凛はどこ吹く風。

そんな中、南三条の同級生の母・照美(かとうかず子)が労働基準監督署にやってきた。ブラック企業に勤める息子・航(石田卓也)のことを相談したいというのだ。話を聞いた凛が早速調査すると、確かに航が勤務する「メキシカンファミレスチェーン・アディオス」では社員に研修を強制しておきながら、その分の賃金を支払っていない可能性が浮上してきた。土手山(北村一輝)の許可を得て、凛は臨時指導係の温田(水橋研二)とともに「アディオス」の社長・七富(升毅)の元へ。

しかし、「研修参加はすべて社員の自主性と向上心の賜物」と主張する七富と凛の話し合いは平行線。航が働く店舗を訪れて会社側の違法性を直感した凛は、周辺店舗での調査を進めようとするが、その矢先、航が過労で倒れてしまった! 航をお見舞いに来た上司の島根(石井正則)から話を聞いた凛は、研修は会社側の強制と言えるものだが、以前に別の労基署が調査に入った時も是正勧告には至らなかったと聞かされる。

その頃、航から連絡を受けた南三条は、これまで労基署で働いていて疑問に思っていたことを友人として航にぶつける。同じ頃、正攻法で当たっても「アディオス」を攻め落とすことはできないと察した凛は、従業員を救うためのある方法を思いつく。

 

第9話

休暇を取っていた南三条(松坂桃李)が何か吹っ切れた様子で職場に復帰し、西東京労働基準監督署にいつも通りの朝がやってきた。そんな折、土手山(北村一輝)に昇進の話が持ち上がる。しかし、転勤を伴う昇格人事を、土手山は素直に喜ぶことができない。

時を同じくして、監督課に土手山の息子・雄一(渡辺哲史)がやってきた。母のみどり(西田尚美)が、社長に騙されて給料が激減してしまったらしいのだ。

話を聞いた凛(竹内結子)は、土手山と共にみどりの働くホテルへ。そこで社長の梶川(松田悟志)から、みどりたちが派遣社員ではなく“個人事業主”としてホテルから業務を請け負う形で契約を結びなおしたことを聞かされる。契約書にはこれまで以上に厳しい条件で業務を請け負うことが記されてあり、その上“個人事業主”である以上は受け取った“報酬”の中から交通費や税金を自分で支払わなければならないため、手取りが減ってしまったのだ。

経費削減に悩む梶川に入れ知恵したのは、社会労務士の胡桃沢(風間俊介)。“個人事業主”には労働基準法が適用されないという盲点に注目した胡桃沢は、この仕事を成功させて他のホテルにも自分を売り込もうとしていたのだ。

100%合法な契約書を前に諦めモードの土手山を、一喝する凛。瑠璃子(トリンドル玲奈)たちも、落ち込んでいる土手山のためにひと肌脱ごうと決意し、課の全員が一丸となって凛が立てた作戦を実行に移すことに。果たして彼らは、みどりと土手山を救うことができるのか!?

 

第10話

凛(竹内結子)のもとに、一通の手紙が届いた。中には南三条(松阪桃李)の写真とともに「大切なモノが踏みにじられる痛みを知れ」という謎のメッセージが…。凛が密かに南三条を心配する中、オンラインゲーム会社「アプリドリーム」に勤務する美月(石橋杏奈)が、残業手当についての相談で西東京労働基準監督署にやってきた。「アプリドリーム」の勤務時間の管理方法に問題がないことを確認した凛と南三条は、しばらくの間、美月の退社時間に内偵をかけて様子を探ることに。

内偵を開始して数日後、突然胡桃沢(風間俊介)から呼び出された凛は、南三条を現場に残して胡桃沢のもとへ。すると、一人で内偵を続けていた南三条の車に、美月が乗り込んできた。南三条から「内偵終了」の連絡を受けた凛は、胡桃沢との不毛な会話を不審に思いながらもそのまま帰宅してしまうのだが…。

翌日。平穏な朝を迎えていた土手山(北村一輝)たち監督課の元に、真鍋(佐野史郎)が血相を変えてやってきた。南三条が美月への暴行未遂容疑で逮捕されたのだ! このままでは南三条が冤罪で送検されてしまう。彼の無実を信じて疑わない凛は、「アプリドリーム」と美月の証言に対して抱き続けていた違和感の根拠を確かめるために、再び「アプリドリーム」へ。

美月の同僚の話から彼女への疑惑をますます深め、「アプリドリーム」の本社へ向かった凛。すると彼女の前に、思いがけず胡桃沢が現れた。南三条の逮捕の一件は、すべて彼の罠だったのだ。無感情に「死んでください」と言い放つ胡桃沢を前に、凛の決断は?同じ頃、相葉(賀来千香子)の元にも謎の男(柄本明)が現れて!?

 

第11話

凛(竹内結子)が、遂に監督官を辞める決意を固めた。厳しくも頼れる“指導係”に辞められるわけにはいかないと凛を引き留めようとする南三条(松阪桃李)に、凛は心の傷を告白する。新人時代、社会保険労務士だった学生時代の親友・岸本(金井勇太)が担当していた会社を凛が倒産に追い込み、その責任を感じた岸本が凛の目の前で自殺してしまったのだ。そして1年前、飯野(柄本明)が経営していた御子柴電機を凛が倒産させたせいで、今度は南三条を苦しめている。凛は、それに耐えられなくなってしまったのだ。

しかし、そんな凛を南三条が叱り飛ばした。飯野が再び経営者としてアプリドリームの労働者を苦しめているなら、彼らを救うことこそが凛の仕事だからだ。南三条の思いを受け止めた凛は、翌日、ある決意を持って出社。そして、南三条の無実を証明するために、真鍋(佐野史郎)や土手山(北村一輝)ら全員一丸となって各所に聞き込みにあたることになる。同じ頃、相葉(賀来千香子)は、凛を巡る陰謀に胡桃沢(風間俊介)が関係していることを感じ、不安を覚えていた。

そんな中、アプリドリーム社員で南三条を罠にはめた美月(石橋杏奈)が、かつて御子柴電機の窮状を訴えてきた小西(布施博)の娘だと気付いた凛の言葉を受け、土手山が小西のもとへ。しかし美月と絶縁状態の小西が、美月の居場所を知るはずもなく…。

南三条の送検まで1時間を切った。胡桃沢に行動を監視されていた凛は、遂に真鍋に退職届を提出。南三条の被害届が取り下げられたのを見届けて、凛は監督署を去って行った!! 南三条たちは凛の退職届を破棄するよう真鍋に迫るのだが、既に労働局から凛の公務員宿舎の立ち退き命令が出ていて…。このまま凛は、労働基準監督官を辞めてしまうのか!?

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