グリル厄介 ~鎧をまとった外来魚~
これまで『グリル厄介』では、東南アジア原産の「歩く怪魚」クララ、台湾原産のタイワンスジオなど、様々な外来種を捕まえて美味しく頂いてきた。しかし、厄介者は他にも全国およそ2000種。
特に多いのが沖縄県。中でも、勢いが止まらないのが、『グリル厄介』1回目に捕獲した超厄介者。
初回から7年たった今でもその数が増え続けている。
「人海戦術しかないかな」という城島が、今回呼びだしたのが…今年デビュー5周年を迎えたSixTONES!
DASHファミリーで野生児・森本慎太郎、底抜けに明るい・ジェシー、運動神経抜群・髙地優吾、グループのまとめ役・田中樹、多彩な才能をもつ・京本大我、俳優として大活躍の・松村北斗!
「DASH史上、他のグループが全員そろったの初めて!」
早速、川へ入り、厄介者を探し始めると…「もういますよ!」
シンタローがゆっくりと近寄って、背後から手づかみで捕獲!
川に入ってわずか5秒で捕獲したコイツこそ、今回の厄介者のマダラロリカリア、通称プレコ。
南米原産のアマゾンからやってきた「鎧をまとった外来魚」で、元々は大きさ5㎝ほど。
熱帯魚店ではその愛らしい姿が大人気だが、成長するにつれて繊維質がどんどん分厚く硬い鱗になり、原産地アマゾンではワニが唯一の天敵。つまり沖縄では敵なしで、飼いきれず捨てられ、大繁殖。
メダカやフナなど在来種のエサとなる川のコケを食べ尽くし、生態系を壊す可能性も…。
そして、樹の足元にも2匹目が。樹が難なく手でつかみ、2匹目を捕獲。
「前回は、なにわ男子が30匹以上捕まえた」「グループ名にちなんで60匹ぐらい捕りたい」
シンタロー、ジェシー、髙地、樹の怖いもの知らずの4人はどんどん進み、連係プレーで次々と捕獲。
一方、生き物がちょっと苦手な京本と松村は、最初こそおっかなびっくりだったものの、手づかみで捕獲。
プレコ探し中に見つけたのは、アフリカ原産のティラピア。こいつもコケを食べる厄介者。
開始からわずかで大量のプレコを捕獲。こんなにも多いその訳が「川底の穴は、全部プレコが掘った穴」
「プレコ自体が卵を守る習性を持っている」と城島が言うように、プレコは穴を掘って卵を産み、それをオスがつきっきりで守る。
この一角は穴だらけ。つまり、まだまだ潜んでいるヤツがたくさんいるはず。
そこで「皆が一列になってタモを両手に持って隙間なく追い込んで、反対側に待ち構えて一網打尽にする」
壁を作って追い込むこの作戦名は「石壁大作戦」
川幅の広い場所にはスタッフがすでに網を設置済み。
SixTONESは、30m先から1列になって、設置した網の方へ追い込む。
すると、スタッフのランボーが何か巨大な姿を発見!京本が向かい、手づかみで捕獲!
が、何やら様子がおかしい。出てきたのは金のマグロでそこには横断幕が。
「なになに?」とSixTONES全員も困惑。
横断幕を広げてみると『SixTONES冠番組レギュラー化決定!おめでとう!』という城島からのメッセージが。
2度の特番を経て、冠番組の『GAME of SixTONES』がレギュラー化決定!
まさかのこのタイミングでの発表に全員が驚き!
重大発表はまだまだ!その冠番組のタイトルは『Golden SixTONES』!
そして、時間帯は…「日曜よる9時!?」「まじ!」「いきなり!?」
つまり『鉄腕DASH』からの『世界の果てまでイッテQ!』からの『Golden SixTONES』の並びに!
デビュー5年目にして念願の冠のレギュラー番組!
この重大発表を城島が『鉄腕DASH』から伝えた理由、それは「日曜よるのゴールデン帯にSixTONESがやってくるという事で嬉しいなと思いながら、かなり大変だよというエールを送りたくて」という想いから。
城島の想いが伝わったところで、プレコ捕獲再会。
プレコに気づかれないよう、川の端を移動して追い込み開始地点へ。
SixTONES6人でガッチリ壁を作り、端から端まで追い込む作戦。「石壁大作戦!スタート!」
隙間ができないように慎重にタモで、城島らが待つ網までプレコを追い込んでいく。
「大変な時もチームワークで乗り越えろ!それがSixTONESの強み!」
プレコが逃げないように隙間を意識しながら…「こっから!」と全員でどんどん追い込む。
待ち受けた網まで追い込んだ後、網を引き揚げると…「プレコフィーバーだ!」
捕獲できたその数、合計122匹!「1.22 デビュー日だ!」
こいつらを美味しく頂けるか?
調理してくれるのは、和食の名店『鈴なり』の店主・村田明彦。
和食の老舗『なだ万』で修業を積み、2005年に『鈴なり』をオープン。
ミシュランガイドに一つ星として7年連続掲載された名店。
去年、土臭さが厄介なスズメバチを美しく絶品な和食にさせた、人呼んで「新・和の鉄人」。
まずは、プレコの味や匂いをチェック。ハサミを使って身をさばいていく。
赤みがかったその肉は硬めで筋肉質。焼いた身の味と香りは…「うまい。ちょっとコケ臭さが残ってる」
つまり「このコケ臭さを少し抑えて、肉感を引き立てる料理にしたい」
沖縄で増え続けるプレコ、新・和の鉄人はどう調理したのか?
一品目は、『プレコの八幡巻き』。京都の郷土料理・八幡巻きは、本来、ゴボウをウナギで巻くが、今回は、酒に漬けてコケ臭さをとりタレに漬けたプレコの身をゴボウやウドに巻いた。
「ウマっ!コケ臭さはなくて」「肉と魚の良いところどり。新感覚で美味しい」
「食べに行く時、肉と魚で迷ったらプレコ食べたら間違いない」
二品目は『プレコのミルフィーユカツ』。
薄くしたプレコの身、大葉を順番に重ねて5層ほどにして油で揚げたカツに、プレコでとった出汁で作ったあんをかけた一品。1個で5匹分のプレコの身を使っている。
「さっきより魚っぽくなった。香りも柔らかくなった」「魚ってこんなジューシーになります?」
「淡泊な魚だからこそ、あんでとろみが出ることによって旨味が出る」
三品目は『もつ鍋風プレコ鍋』。
焼き目を付けたプレコの切り身やつみれを、ニラとニンニクでコケ臭さを完全に抑えたプレコの出汁で作ったスープへ。「弾力があってプリプリ!」「ヘルシー感もしっかりある」「つくね界でも金メダル!GOLD!心のGONG鳴りましたわ」
さらに、プレコのすり身を使ったそうめんも。「中に空気が入ってるみたいでフワフワしてる」
「プレコすごい!」
ロケ終了後、今回捕獲した122匹で16人の腹を満たすことができた!
沖縄の川で大繁殖する厄介者も、その調理法さえわかれば美味しく食べて、その数を減らしていけるはず。