検 索 無料配信 番組表

ザ!鉄腕!DASH!!

日曜よる7時00分~7時58分 放送

新宿DASH ~新宿の屋上にメダカの学校作れるか?~

2021.01.10 公開

真冬を迎えた新宿のTOKIOのベース基地。
太一とKing & Princeの岸優太が、その成長を待ちわびていたのは、ラディッシュ(二十日大根)。
種まきからおよそ20日間で収穫できることからその名がついたが、今回、2人は20日の収穫期をあえて伸ばして成長させ、四十日大根に!
自らの手で育てた作物の獲れたてを畑で食べるのが小さな夢だった岸は…
「ヤバいっすね!ほのかな苦みが美味しい!自分で育てたからもっと美味しく感じる」と感動。


一方、ハート池でも成長していたのが、ハハコグサ。
古名はゴギョウと呼ばれ、春の七草の一つで七草粥でもおなじみ。
ちなみに七草とは、ゴギョウ(ハハコグサ)の他に、セリ、ナズナ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ(カブ)、スズシロ(大根)の事で、七草粥は平安時代に宮中の行事として始まったもの。
セリは競り勝つ、ハコベラは繁栄がはびこるなど、7つの草それぞれには意味があり、新年の無病息災を願うのと同時にお正月疲れた胃を休め、栄養を補う役目もある。


そんなハハコグサは、縁起物だけではなく、茎や葉に毛が生えていることから断熱効果が。
さらに冬場に枯れた草も断熱材の役割があり、冬場には生き物の寝床にもなる。
すると、岸が「いました!この前見つけた“岸くん"ですよ!」とイモリを発見!
見つけたイモリを“岸くん"と呼んでいるワケは、3か月前に岸が見つけたイモリの顎の部分が、Yuta(優太)のYの模様に見えたから。それと同じ模様が見つけたイモリにも。


「イモリのKing & Prince作ろうよ」という太一の提案で、残り5人のメンバーを探すがなかなか見つからず。
「イモリ玉っていうくらい何匹も固まって集まっている事がある」という川上先生のアドバイスを頼りに、“岸くん"を発見した場所を重点的に探すと、もう一匹のイモリを発見!
その特徴は、顏の部分に2つの黒い点々の模様。人間で例えるならホクロ。
「(メンバーの)神宮寺勇太、顏に2つのホクロがあった。」と岸。
という事で、イモリのKing & Princeに2人目のメンバー、“神宮寺くん"が加わった!


その後も、捜索を続けると、見つかったのはイモリではなく、イトタヌキモという浮草。
名前の由来はフサフサした形が、タヌキの尻尾に似ているからとも言われ、綺麗な水しか棲めないため、国の絶滅危惧種に指定されている。
「この黒いポツポツでミジンコとか捕まえて食べるんですよ」と川上先生。
タヌキモの葉の根本には“捕虫嚢(ほちゅうのう)"と呼ばれる袋がたくさんついており、その入り口のセンサーに触れると周りの水ごとわずか0.03秒で吸い込み、入った獲物を袋の中にいる細菌が溶かし、栄養として吸収する。


タヌキモがハート池にいた理由は、青梅の田んぼから運んできた土にタヌキモの種が混じっていたか、もしくは、鳥のフンに混じって飛んできたか。
そして、そのタヌキモが生えた理由は、半年前にハート池に大繁殖していたアオミドロが無くなり、水がキレイになったから。「光が池の底まで届くようになったから、眠っていた種が発芽した」と川上先生。


水面がアオミドロだらけだったハート池を解決した救世主は、昨年の7月に、城島と川上先生が東京都青梅市から連れてきたある生き物。
訪れたのは、普段は関係者以外立ち入り禁止の東京都立青梅総合高校の敷地内、110年前からある田んぼ。


そこには、日本最大のオニヤンマや絶滅危惧種のヤマアカガエルなどだけではなく、水中の藻を食べ、水をキレイにしてくれる絶滅危惧種のコガムシが。
そのためか、夏場大繁殖するはずのアオミドロが、ほとんど見られない。
しかし、城島と川上先生のお目当ては、このコガムシではない。
すると、城島が網ですくったのは「野生のメダカですか」
メダカこそが、藻が大好きで池をキレイにしてくれる救世主。


城島が捕まえたのは、ミナミメダカ。
そもそもメダカと言えば、学校の教室や庭先で飼われるオレンジ色のヒメダカや白メダカなどだが、それらはペットショップにも並ぶ人間によって生み出された改良品種。
一方、在来種は、兵庫県北部を境にキタノメダカとミナミメダカに分かれ、日本の田園風景でよく見られ、童謡でもおなじみだが、昭和30年以降、全国的に田んぼが減り、川もコンクリート化。
その結果、平成11年2月19日、環境省が在来種のメダカを国の絶滅危惧種に指定した。


さらに、日本中の池や川に蔓延るアメリカナマズや、ブラックバスなどの外来種と言った厄介者達が全国各地でメダカを丸呑みにしてきた事でその数が激減。
だが、この青梅の田んぼには、そんな貴重なメダカがなんと推定1万匹も!
厄介者に食い尽くされなかったその訳は、川の水が直接田んぼに流れ込むことはないため、外敵が侵入できなかったから。


とはいえ、この青梅の田んぼだけでは絶滅のリスクがある。
ならば、大都会、新宿ど真ん中の地上25m今のところ厄介者もいないビルの屋上に、メダカの学校作れるか!?
準備を任されたのが、太一と岸!


まず、3トンの池の水を全部抜き、その汚れた水をろ過装置でキレイに。
そして、城島が青梅の田んぼから分けて頂いた貴重なミナミメダカのオスメス5匹ずつを池へ。
「これは期待できるかな」と城島、「藻をいっぱい食べてキレイにしてもらおうよ」と太一。
4日後には、池の中を気持ちよさそうに泳ぐメダカの姿。
水中の藻だけでなく、ミジンコなどを食べて体を大きくしていく。


そんなメダカが身を隠すように寄せていたのは、釣り好き長瀬のアイディアで作ったオーバーハング。
オーバーハングとは、水面にせり出した構造のことで、天敵の鳥や暑さから逃れられる、魚たちの隠れ家。
「やっぱ棲みやすいんだね、オーバーハングは生き物にとって」と太一。
さらに6日後には、メダカが求愛行動を見せた。
オスがメスの後ろを追いかけ回し、メスが逃げなくなればカップル成立となる。
国の絶滅危惧種ミナミメダカ10匹。ハート池で卵を産んで増えてくれるか?と望みが生まれたが…。


猛暑が続いた昨年8月。ハート池の水温は35℃。
メダカが過ごしやすい水温は、およそ25~28℃。本来、メダカは水温が上がりやすい田んぼなどの浅い水辺でもたくましく生きることができるが、さすがに、水温35℃を超えると死んでしまう可能性も。
そこで、スタッフが畑の夏野菜のために準備していた農業用の寒冷紗を、ハート池全体に覆う。
その効果もあってか、翌日のハート池の水温は28℃に。


すると、スタッフが、メダカの変化に気づいた。「お腹に何かついてる…卵じゃない?」
そこに駆けつけた城島、すぐさまハート池を見て「こういう真っ直ぐな水草には本能的に卵を産み付けない。
浮き草の根っこみたいな所とか、自分も隠れて卵も隠れやすいような場所がベスト。
生き物ってちゃんとわかってる、産卵場所」と妙に産卵場所を語りたがる城島。
これまで静岡県伊東市では、シイの木を沈めてアオリイカの産卵場所を。
さらに、神奈川県城ヶ島で蛸壺を沈めてマダコの産卵場所を作ってきた。
そんな、数々の生き物の産卵を助けてきたこの男を、スタッフはこう呼んでいる…“産卵おじさん"と。


そんな産卵おじさんこと城島が、メダカのために見繕った材料は、ヤシ科の植物のシュロ。
幹を覆う繊維が水に強く丈夫なため、昔から縄や敷物、タワシなどに加工されてきた。
束ねたシュロに、池の土台にも使った発泡スチロールの切れ端を浮き代わりにつけて、ハート池へ。
「これでメダカ増えたらすごいよ」と期待を込める。


その瞬間を見逃さぬようにカメラを設置し、その5分後に!「これ絶対そうやわ!産み付けてるよ」
お母さんメダカがシュロに近付き、産卵場所となる場所を探し、良さそうな所を見つけると、まず頭をつっこみ、天敵がいないかを確認して、粘着力のある卵をくっつける。
「本当にメダカの学校できるんちゃう?楽しみだなあ」


その2週間後。太一と岸がカメラの映像をチェック。
産卵してから1日目の映像には、すでに卵の中の赤ちゃんには目がくっきりと。
お母さんが膜の中に入れてくれた油滴(ゆてき)という栄養の塊を食べながらスクスクと成長し、5日目には、卵の中が狭そうなほどにまで大きくなった。


しかし、自然界にはさまざまな天敵が。それはハート池も同じで、ヤゴなどに見つかれば一瞬で食べられてしまう可能性も…。無事孵化できる確率は2割にも満たない。
そして、6日目、卵に異変が…。「卵の周りにコケですか!?大丈夫かな?」と岸が心配するように、連日の猛暑の影響で、ハート池のコケの繁殖スピードも早く、メダカの卵にも付着してしまった。
このままだと、卵から孵る時にコケに絡まって死んでしまう可能性が…。


さらに8日目。卵に近付き、表面のコケを食べる謎の生き物が!
その生き物、太一には見覚えがあった。「これあれじゃない?サカマキガイ!」
初めて見つけたのはハート池の横の水路。一般的な巻貝が右巻きなのに対し、左巻きだからサカマキガイ。
大好物のコケを食べながら、ハート池で増えたと考えられる。つまり「助けたんだ、サカマキガイが!」
池のコケだけでなく、メダカの卵に着いたコケも食べてくれる、ハート池の頼れるお掃除屋さん!


9日後、ピカピカになった卵から、勢いよくハッチアウト(孵化)!
「感動!あんなに元気よく出ていくんだね。ある程度、人の手を入れる事で生き物が育つ事もある」と太一。
青梅の高校の田んぼから新宿の大学に来て、2か月。池には体長1mmの赤ちゃんが!
「親の気持ちになっちゃいますね」と岸。


さらに、網ですくうと次々とメダカの姿が!「新宿に開校したんだね、メダカの学校が」と太一も驚き。
環境省が指定する国の絶滅危惧種ミナミメダカ10匹が大都会新宿の屋上で6倍以上の66匹に!
「これだけ増えるってことは、ハート池はメダカにとって条件が良いってこと」と太一。
「感動しましたね。絶滅危惧種の危機救えそうですね!」と岸。


昨年9月、その命を絶やさないために、ハート池に稲藁を入れての冬越し準備。
するとすぐにメダカたちが集まって来た。「冬を越してもらって、また元気な姿を見たいね」

【新宿DASH 特設サイト】

この記事を
シェアする

TVer 視聴ランキング(日テレ)

2025年3月6日 時点

※TVer内の画面表示と異なる場合があります。

おすすめ記事
©Nippon Television Network Corporation