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ザ!鉄腕!DASH!!

日曜よる7時00分~7時58分 放送

DASH村 ~20度目の稲刈り in 東京~

2020.11.15 公開

東京世田谷で育てているTOKIOの稲。9月初め、様子を見に来た太一は「枯れてる?実が全然入ってないな…」穂全体が空っぽ。「台風は来なかったけど、(お米の)敵は多いんだね」
その敵、福島との最大の違いは、夜の気温。東京は30℃越えの超熱帯夜が多い。


稲は30℃以上の高温が続くと身の危険を感じ、呼吸が増えるため、実に溜め込むはずの養分を使い果たし、枯れてしまう。
特に枯れた稲が多かったのが、太一が苗から育てて植えた場所。「何でオレのだけ!?」
その真上には、大きなケヤキの木が。「ここだけちょっと日陰だもんね」


ここは元々、112年間田んぼがなかった都立園芸高校のジャガイモ畑を田んぼに。必要とする日光の量は作物によって違い、ジャガイモが1日3時間に対し、稲は倍の6時間以上必要。
思えば福島にあるTOKIOの田んぼを始め、全国各地の米所に日陰はほぼない。
と、太一気づいた「稲の長さがすごい長い」太一の植えた部分だけ明らかに背が高い。


一見、成長が良いように見えるが、その逆。日当たりが悪い太一の稲は、生き延びようとして陽の当たる場所を探して上に上に伸びてしまい、その分、葉っぱに栄養を持って行かれ、実の方には十分な栄養が行き渡らなかった。
このままでは実に栄養が行き渡らない。「(日光を)反射させて多めに陽を当てさせよう」


それは福島DASH村の果樹園の桃にも。樹の下に白いシートを敷くことで、直接陽が当たらなくても反射した光の効果で実の生長が進む。
今回は白よりさらに反射率が高いシルバーで。太陽が出てなくても、反射した光で光合成の量が増え、実に栄養が行き渡れば、「実がパンパンになって頭(こうべ)が垂れて来たら最高」


それから3週間後。「状況が悪かった割にはよく育ってる」
とは言え、「福島にいる子たちは頭(こうべ)がもの凄く垂れてた」実が詰まっているほどその重みで頭が垂れるが、東京っ子たちの垂れ方は少々控えめ。
膨らみは少ないが、熟し具合は十分。「いい色だね、黄金(こがね)色。収穫だね」


取りかかったのは、藁を掌でもじって縄をねじる作業。20年前、明雄さんから学んだ。
2つの束を同時に捻って紐状にし、その束同士をさらに捻ることで1本の縄に。


今回、太一が作っているのは、収穫時、稲を束ねるための藁を取り出しやすくする腰紐。
と、この日は園芸高校の1年生が収穫の手伝いに来てくれた。
今年の1年生は、入学直後から休校や分散登校。夏野菜の栽培や果樹の管理など、本来の授業が受けられなかったこともあり、担任の先生たっての希望で3時間目を稲刈りに。


生徒「初めての稲刈りです」太一「僕らが先生になるってことでしょ」城島「村で教えてもらったことが逆転する」松岡「我々が村で教えてくれた方々の歳になった」
今も良き師匠である福島の三瓶専次郎さんは当時、52歳。今の城島とほぼ同じ年齢。
では、カマの準備も整ったところで、「20度目の稲刈り in 東京~!」


そして、刈って改めて感じる、「茎が細いね」茎の太さも量も今までと全く違う。
いつもなら太くて刈りづらさもあったが、「稲刈りしやすいって嬉しくない。大変さが喜び」
刈りたては水分が多く、まだ食べられないので、はせ掛けで甘みや旨みを凝縮させる。


3週間後。都内の高校で、授業で使っている脱穀機をお借りして、「東京での初脱穀」
脱穀してみてわかった、「一つも見逃さないように」「一粒一粒のありがたみが分かる」
これを箕(み)に入れ、あおるように振って藁や空っぽの粒を飛ばし、良い粒だけを残す。


さらに籾摺りして殻を外せば、「青いの多いね」青米は未熟で味が落ちると言われる。
ともあれ、穫れた今年の玄米5.5kgを、世田谷で106年続くお米屋さんで精米。
初めて見る東京で育てたTOKIOの白米。「色のムラがあるね」


全国から集まる30種類のお米を50年間見て来たご主人さんは、「小粒の割にはしっかりしてる。今年は(他の農家さんの米も)全体的に小粒」
福島DASH村の仲間たちにも、東京から送り、粒を見てもらった。「畑を田んぼにして出来たなら良い米」「大したもんです」


となれば、早く味を確かめたい。人数も米の量も少ないので5合炊きの羽釜で。火守は太一。
松岡は新米のお供、豚汁を。と、校長が持ってきてくれたのは、「定時制の生徒が育てた里芋と小松菜。食品科の生徒が8か月熟成させて作った味噌です」


使う食材は東京・世田谷産。でもレシピは福島の「にんにくたっぷり」
そして、炊き上がった東京育ちは、「良い匂い(粒が)立ってる!」「銀シャリだ。立派!」
同じ頃、福島でも東京から送ったTOKIOの米を炊いて、リモート試食会。
「粒は小さいけどしっかり甘い」「割れ米も混ざっているから歯ごたえがいつもと違う」


世田谷食材に福島レジピの豚汁は、「福島で食べてる味とまた違う、味噌が美味い」
そして、三瓶孝子さんが作って、この日に合わせて送ってくれた漬物。「これこれ、幸せ」
「(米の)種も東京で強くなったはず」「来年はまた福島に行きましょう!」
福島から離れて10年。20年繋いだこの種で…2021年、TOKIOは新たな挑戦へ。

【DASH村 特設サイト】

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