2015.7.12 - 福島県 福島の食材で作る『0円多国籍料理』

福島県 福島の食材で作る『0円多国籍料理』

福島県会津地方で集めた0円食材で作った、多国籍なメニュー3品。
1品目は、フランス・ブルターニュ地方の家庭料理をアレンジして作った、『アスパラと馬肉の0円ガレット ~春菊の花を添えて~』。馬のスジ肉、アスパラガス、玉ねぎ、春菊の花を、そばの余った部分で包んだもの。
2品目は、ロシアの伝統料理をイメージした『馬のスジ肉入り 0円ボルシチ』。ビーツの甘み、馬のスジ肉の旨味、野菜の風味を活かした一品。
3品目は、和風の『0円みたらしそば団子風』。そばを丸めて団子に見立て、砂糖と醤油で作ったみたらしをかけて頂くデザート。

0円食材

太一が頂いた食材

馬肉のスジと切れ端

会津坂下町塔寺の馬肉加工を行う「小林畜産」で分けて頂いた0円食材。
昭和初期から馬肉屋を営業している。
分けて頂いたのは、加工の際に出てくる、スキ身と呼ばれる、少しお肉のついたスジ部分。
食感が悪く、加工もできないため、捨ててしまうという。
さらに、機械の端に残っていた廃棄予定の赤身も頂いた。

分けて頂いた方

小林 篤司さん

ジャマで抜いた小さい玉ねぎ

会津坂下町の偶然出会った玉ねぎ農家さんから分けて頂いた0円食材。
道の駅などで販売はしておらず、家庭菜園で育てているというが、自分たちの必要分以外はほとんど人にあげるか捨てるものとのこと。
頂いたのは、イチゴの苗をはわせるのに邪魔で、食べないから捨てたもの。

分けて頂いた方

小池 妙子さん

間引きしたアスパラガス

会津坂下町牛川の「佐瀬農園」で分けて頂いた0円食材。
サッカー場ほどの大きさのある畑で、年間約2tのアスパラを出荷している。
頂いたのは、間引きで刈り取った、細いものや曲がっているアスパラガス。

分けて頂いた方

佐瀬 孝行さん

城島が頂いた食材

十割そばの切れ端

坂下町のそば処「水車(くるまや)」で分けて頂いた0円食材。
こちらで打つそばは、つなぎを使わない十割そば。
頂いたのは、そばを切った際に出る切れ端部分。
営業中は、油で揚げて、「揚げそば」としてお客さんに無料で提供するが、城島が訪れた時は、すでに営業が終わっており、従業員の方も持って帰らずに捨ててしまうため、分けて頂いた。

分けて頂いた方

大竹 宗一さん

馬も食べない放ったらかしのビーツ

伸びて花が咲いた春菊

河沼郡湯川村の「栗城ドリームファーム」で分けて頂いた0円食材。
頂いたのは、イタリア野菜のビーツ。独特の香りがあり、甘さ、軟らかい食感と鮮烈な色を楽しむ。
ゴルゴという品種とデトロイトという品種の2種類を頂いた。
これらは出荷した残りのもので、誰にも配らず捨ててしまうという。
また、甘すぎるためか、馬も食べないということで頂いた。
さらに、収穫期を過ぎてしまい、花が咲いてしまった春菊も合わせて頂いた。

分けて頂いた方

栗城 哲也さん

室井さん

山菜の女王の硬い茎

農家さんから分けて頂いた0円食材。
頂いたのは、山菜のひとつ「シオデ」。もともとは山に自生し、なかなか数がとれず、くせのない美味しさから、『山菜の女王』とも呼ばれ、お店では、100gで1,000円もする高級食材。
これを菅沼さんは、20年かけて畑での栽培に成功。
近くの高級旅館などに出荷しているという。
その堅くなってしまった茎の部分を分けて頂いた。

分けて頂いた方

菅沼 章生さん

0円料理

アスパラと馬肉の0円ガレット~春菊の花を添えて~

1.タマネギを薄切りに、馬肉を一口大に切り、オリーブオイルでさっと炒めたら、塩コショウで味付けをする。
2.アスパラを斜めに切り、オリーブオイルでさっと炒め、塩コショウで味付けする。
3.そばを沸騰したお湯でさっと湯通しし、小麦粉をまぶしたら、オリーブオイルをひいたフライパン全体に敷きつめる。
4.3の上に1の炒め物と2をのせ、その上に彩として春菊の花を添える。
5.まわりを折るように包み、全体に火が通るまで弱火で蒸し焼きにして完成。

馬のスジ肉入り0円ボルシチ

1.ビーツを丸ごと柔らかくなるまで茹でる。
2.馬のスジ肉をじっくり煮込みスープをとる。
煮込んだら取りだし、一口大に切る。
3.シオデを細かく切り、2の馬肉のダシが出たスープで煮込む。
一口大に切ったスジ肉も一緒に煮込む。
4.3の鍋に刻んだタマネギを加え、ビーツの茹で汁を加える。
茹でたビーツは柔らかくなったら。
6~7cmほどの輪切りにし、3の鍋に入れる。
5.春菊の脇芽を鍋にいれ、じっくり煮込んで完成。

0円みたらしそば団子風

1.細く切ったそばを沸騰したお湯でさっと茹でる。
2.茹であがったら小麦粉をまぶして丸め、団子状にする。
3.両面にこんがり焼き目がつくまで中火で焼く。

みたらし

4.水・砂糖・醤油・みりんを火にかけ、沸騰したら水とき片栗粉を加えとろみをつけてアンを作る。
5.3で焼いた団子をお皿に移し、4をかけて完成。

道の駅

道の駅 あいづ 湯川・会津坂下

福島県河沼郡湯川村にある道の駅。
会津坂下町と湯川村の共同で営まれている日本唯一の道の駅。
2014年10月にオープンしたばかりの、県内で一番新しい道の駅。
会津盆地の中心に位置し、道の駅からは「磐梯山」を望むことができる。
生産量全国2位の桃や約70種類の新鮮な野菜を始め、太一が宣伝している、福島県のブランド米『天のつぶ』、熊本県に次いで全国2位の生産量を誇る馬肉、昼夜の寒暖差が育む名物のそばなどの名産、特産品が揃う。
レストランでは、新鮮な野菜をバイキングとして味わう事もできる。