今回の厄介者

アフリカマイマイ ~沖縄県 死のカタツムリ~

特徴

生物

『アフリカマイマイ』
腹足綱柄眼目アフリカマイマイ科の世界最大のカタツムリ。
雑食性で、植物の芽、葉、茎、果実、種子、落ち葉、動物の死骸などなんでも食べる。
また、殻を作るために砂や石、コンクリートすら舐めて削り取るように食べる。

原産地

東アフリカのモザンビーク付近のサバンナ地域原産。
夜行性で昼間は草地や森林などの土中に潜んでおり、夜になるとエサを求めて移動する。

問題

日本には、食用として輸入されたが、普及せず、捨てられて野生化。
温暖な気候が適しているだけでなく、天敵のマイマイカブリが、沖縄にはいないことで大繁殖した。
広東住血線虫(かんとんじゅうけつせんちゅう)と呼ばれる、体長2センチほどの寄生虫が寄生しており、人が触ると、傷口や粘膜から侵入して体内に寄生。頭痛やめまいを引き起こすだけでなく、最悪の場合、死に至ることも。

専門家

加藤英明

静岡大学教育学部講師。
講師として学校で授業を行う傍ら、外来生物の捕獲・研究など保全生態学にも取り組んでおり、各地で講演や調査を行っている。

捕獲方法

アフリカマイマイを始めとするカタツムリには、4本の触角があり、視覚と聴覚を司っている。
上の2本が目の役割を果たすが、明るさを感じる程度。
一方、鼻の役割を持つ下の2本は感覚が鋭く、1キロ先のエサの匂いを嗅ぎ分けるとも。
つまり、匂いには敏感。

中でも、好物なのが、腐りかけた発酵臭のする野菜や果物。
そこで今回は、泡盛の酒粕、沖縄の伝統発酵食品・豆腐よう、泡盛に浸したバナナ、その3つをミックスしたもの、さらに世界一臭い食材のシュールストレミングを用意。

アフリカマイマイが多いと思われる、湿気の多いポイントにトラップとして仕掛ける。
活動が活発になる夜に入るのを待つ。

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