今回の厄介者

ウシガエル ~世界最大級のカエル~

特徴

生物

『ウシガエル』
アカガエル科アメリカアカガエル属。
体長18cm、体重800gにもなる世界で最大のカエル。
池、沼、湖などの止水で雄は繁殖なわばりを持ち、水面に浮きながら「ウオー,ウオー」と鳴く。
幼生越冬することから、1年を通して水のある場所で繁殖する。
肉食性で、口に入る大きさであればほとんどの動物を食べる。
昆虫、アメリカザリガニ、他のカエル類、魚類など、小型哺乳類や小鳥を襲うこともある。

原産地

アメリカ原産。池沼などの止水、穏やかな流れの周辺に生息。
在来のカエル類に比べ水生傾向が強く、成体は1年中池で見られる。

問題

日本には、食用、養殖用として持ち込まれたが、それが野生化。
昆虫類や他のカエルをはじめとする多くの小動物が捕食の影響を受ける。また、鳴き声が大きいため、人の生活環境にも影響を及ぼす。

専門家

加藤英明

静岡大学教育学部講師。
講師として学校で授業を行う傍ら、外来生物の捕獲・研究など保全生態学にも取り組んでおり、各地で講演や調査を行っている。

捕獲方法

カエルの耳は、目のうしろにあり、人間とは違い鼓膜がむき出しで、わずかな振動にも反応。
ウシガエルの鼓膜は500円玉サイズと大きく、5m以内なら、人の呼吸する音まで感知する。
さらに、視力もカエルの中でもトップクラスで、20m先まで見通せるため、近づいての捕獲は難易度が高い。

そこで、今回は、竿とザリガニ疑似餌を使って、近づかずにウシガエルを捕獲する。

疑似餌を巧みに動かし、エサと認識させて、食いつかせて捕獲。

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