今回の厄介者

クサウオ ~海底のエイリアン~

特徴

生物

『クサウオ』
カサゴ目クサウオ科の魚。
体は柔らかくて、皮膚はブヨブヨしている。
小形の底生魚類、エビ類などを食べる。
腹びれは卵形の吸盤となっていて、海底にくっいて荒波を耐える。
産卵は冬に比較的浅い泥底で行い、1度に数千個の卵を生み、オスが付きっきりで守り、孵化率ほぼ100%。

原産地

九州の中部以北の日本周辺、東シナ海などに分布し、水深100m以浅に棲む。

問題

玄界灘では、名産であるエビを、1日で数十匹も食べてしまう。
そうすると、エビをエサにしている漁獲量日本一のマダイも減ってしまう恐れが。
さらに漁に使う刺し網にも絡まってしまい、網がダメになってしまう被害も。

専門家

加藤英明

静岡大学教育学部講師。
講師として学校で授業を行う傍ら、外来生物の捕獲・研究など保全生態学にも取り組んでおり、各地で講演や調査を行っている。

捕獲方法

塩ビパイプ、防球ネットなどを組んでカニかごのようなトラップを作る。

吸盤でくっ付いて休憩するクサウオがより入りやすくなるように、入口には、つるつるとしたプラスチックダンボールを敷く。

入口の大きさは、マダイが入らないように、20㎝四方にする。

ニオイでクサウオをおびき寄せるために、中に入れるのは、ぶつ切りにした、傷モノのサワラ。

海底に沈め、クサウオがかかるのを待つ。

ページTOPへ ▲