今回の厄介者

ウシガエル ~世界最大級のカエル~

特徴

生物

『ウシガエル』
アカガエル科アメリカアカガエル属。
最大体長30cm、体重800gにもなる世界で最大のカエル。
池、沼、湖などの止水で雄は繁殖なわばりを持ち、水面に浮きながら「ブオー,ブオー」と鳴く。
幼生越冬することから、1年を通して水のある場所で繁殖する。
肉食性で、口に入る大きさであればほとんどの動物を食べる。
昆虫、アメリカザリガニ、他のカエル類、魚類など、小型哺乳類や小鳥を襲うこともある。

原産地

アメリカ原産。池沼などの止水、穏やかな流れの周辺に生息。
在来のカエル類に比べ水生傾向が強く、成体は1年中池で見られる。

問題

日本には、食用、養殖用として持ち込まれたが、それが野生化。
昆虫類や他のカエルをはじめとする多くの小動物が捕食の影響を受ける。また、鳴き声が大きいため、人の生活環境にも影響を及ぼす。

専門家

加藤英明

静岡大学教育学部講師。
講師として学校で授業を行う傍ら、外来生物の捕獲・研究など保全生態学にも取り組んでおり、各地で講演や調査を行っている。

捕獲方法

【その1】
ウシガエルは視力が良い為、光にも敏感で強い光を受けると目がくらんで動きが止まる。
そのため、強い光を発するライトを使用。

ライトを当てながら、ウシガエルを捜索し、発見したらライトを当て続ける。

タモを持った捕獲隊が、ライトを当てている側の指示を受けながら、ウシガエルの元にそっと近づく。

タモで一気に掬い取って捕獲する。


【その2】
網目8㎝の小型の地引網を、ウシガエルの潜む池を囲うように設置して、沈める。

アメリカザリガニを水面ギリギリに吊るして、おびき寄せる。

エサを求めて活発になる夜に、網のポケットに追い込むようにして捕獲する。

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