今回の厄介者

ハクレン

特徴

生物

『ハクレン』
コイ目コイ科ハクレン属。
体長最大1.3m、体重30kg以上にもなる巨大淡水魚。
体高は高く、側扁。頭部は大きい。

原産地

中国大陸原産。

問題

1878年、食用として日本に移入されたが、日本人の口に合う調理法が見つけられず、放流され、利根川・江戸川・淀川で定着し、繁殖。大量のフンをするため、川の水質が悪化する原因にも。
さらに、時速30㎞以上のスピードでジャンプし、船に乗る人に体当たりして脳震とうを起こす被害も。







今回の厄介者

アメリカナマズ

特徴

生物

『アメリカナマズ』
ナマズ目アメリカナマズ科。
時には体長1mを超える事もあるナマズ。別名「チャネルキャットフィッシュ」。湖沼、流れの穏やかな河川の砂泥質の水底に好んで生息し、生存可能水温は1~35℃と言われている。

原産地

北米原産。

問題

1971年に食用として日本に持ち込まれた。
獰猛で、魚・カエル・ヘビ・水鳥など何でも食べてしまう。
1匹のお腹から、150匹以上のアユが出てきたこともある。
生態系を壊すだけではなく、鋭いトゲで漁具を破壊し、ケガの恐れもある。







今回の厄介者

ブルーギル

特徴

生物

『ブルーギル』
スズキ目スズキ亜目サンフィッシュ科。
体長は10~20cmだが、最大で約25cmにもなる。
体高があって扁平しており、全体的に青っぽい黄緑色をしている。
エラ(英語でギル)の後ろ端に黒い斑紋があるのも特徴。

原産地

北米原産。

問題

1960年ごろに食用として日本に移入したが、1980年代にバス釣りのエサとして各地で放流されて大繁殖。
見た目は小柄だが、小魚や魚卵が大好物で、在来種を食い荒らす厄介者。
滋賀県ではモツゴが絶滅した例も。
1度に6万個もの卵を生み、親が近くで守るため、ふ化率はほぼ100%。その結果、爆発的に増えてしまった。







今回の厄介者

リバークーター

特徴

生物

『リバークーター』
カメ目ヌマガメ科。
比較的流れが緩やかな川で、水草が多く、水底が岩質の所に生息。背甲は黒褐色で、第2肋甲板にC字形の模様が入る。日光浴をよくするが、臆病な性格で水からあまり離れず、驚くとすぐに水中に逃げる。

原産地

北米原産。

問題

1980年代、ペットとして移入。最初は小さくて可愛らしいが、数年で最大45cmにまで成長するため、飼いきれずに捨てられ、野生化。
近年、全国各地で目撃・捕獲情報が急増している。
動くものに反応し、魚だけでなく、水鳥、甲殻類、昆虫などを食べる。







専門家

加藤英明

静岡大学教育学部講師。
講師として学校で授業を行う傍ら、外来生物の捕獲・研究など保全生態学にも取り組んでおり、各地で講演や調査を行っている。

捕獲方法

【その1 刺し網】
細い川などでは、入り口をふさぐように刺し網を設置し、奥側から、水面を木の棒などで叩いて、刺し網を設置したほうに追い込む。
追い込む魚がジャンプして逃げないように、刺し網付近ではタモを持って待ちかまえる。

【その2 延縄】
池などでは、ロープを池の脇に生えている木の枝に結んで幹縄代わりにして、池の端から端を結ぶ。

ペットボトルを浮き代わりにする。

エサに使うのはサバの切り身。
川にはいないサバの生臭さが良い刺激になる。ニオイが広がる範囲を考え、2mおきに仕掛ける。

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