今回の厄介者

ツマアカスズメバチ

特徴

生物

『ツマアカスズメバチ』
ハチ目スズメバチ科スズメバチ属。
女王蜂の体長は平均30mm、働き蜂は20mm、雄蜂は24mm程度。
在来種のスズメバチに比べると小型で、全体的に黒っぽく、腹部の鮮やかなオレンジの斑紋が特徴。
警戒心が強く、高い木の上や高層住宅の壁などにも営巣する。
ハエやミツバチ、トンボなどを捕食する。
他のスズメバチに比べて、攻撃性・凶暴性・運動能力・繁殖力が群を抜いて高い。

原産地

インドネシア、パキスタン、アフガニスタン、インド、ブータン、中国、台湾、ミャンマー、タイ、ラオス、ベトナム、マレーシア。

問題

2012年に韓国から日本の対馬に移入が確認されてから、急速に生息範囲を広げ、近年、本州への上陸も確認されている。
韓国では都市部の住宅街に巣を作り、死亡事例も起きている。
対馬では在来のニホンミツバチが捕食されるなどして数を減らしており、生態系を脅かしている。

専門家

加藤英明

静岡大学教育学部講師。
講師として学校で授業を行う傍ら、外来生物の捕獲・研究など保全生態学にも取り組んでおり、各地で講演や調査を行っている。

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