今回の厄介者

ライギョ ~淡水界のジョーズ~

特徴

生物

『ライギョ』
スズキ目タイワンドジョウ科。
1mを超す淡水魚で食性は肉食。カエル、小魚、ザリガニなどのほか、ネズミ、トカゲ、小鳥なども食べる。
産卵期は5~8月頃。1度に1万個以上の卵を数度にわたって産む。
エラ呼吸だけではなく空気呼吸も可能で、湿度さえあれば数日間地上でも生きることができる。

原産地

韓国が原産で、生まれたては愛嬌ある顔立ちで人気だが、大きくなると1mにもなり、飼いきれず捨てられたことで、日本各地で繁殖。

問題

小魚などはもちろん、カエルや水鳥のヒナなどなんでも食べる肉食。
カミソリのごとく鋭い歯で釣り人が噛まれ怪我をするケースも。
その凶暴さで、水路を住処とする生き物を食べ尽くし、貴重な在来種減少の一因に。

専門家

加藤英明

静岡大学教育学部准教授。
准教授として学校で授業を行う傍ら、外来生物の捕獲・研究など保全生態学にも取り組んでおり、各地で講演や調査を行っている。

捕獲方法

ライギョの天敵はサギなど大型の鳥。
そのため、空からの攻撃に対応して目が上についており、一般的な魚と比べ視野が広いのが特徴。
敵を感知すると一瞬で泥に潜ってしまう。

そのため、刺し網を使った捕獲が有効。
川や水路などに刺し網を仕掛ける。

光が苦手なライギョを、水中ライトなどを付けた棒を使って追い込む。

網にかかったら捕獲する。

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