今回の厄介者

オオスズメバチ

特徴

生物

『オオスズメバチ』
ハチ目スズメバチ科の中で最も大きいスズメバチ。
殺人バチとも呼ばれており、攻撃性が非常に高くどう猛で、日本のハチの中で最も強い毒を持っている。
北海道から九州・屋久島、種子島近辺にまで広く分布しており、土中や樹洞に巣を作る。
万が一、刺されてアナフィラキシー・ショックが発症した場合には、命にかかわることもあるため、一刻も早い救命処置が必要。

原産地

東アジア

問題

特に8月下旬から9月末にかけ、子孫を残す準備のため活発化し、攻撃的になる。
北海道では、温暖化の影響もあり、過ごしやすい気候になったことで増加傾向にある。
ミツバチを捕食するため、養蜂業への被害も与えている。
キイロスズメバチをも襲うため、それから逃れるために住宅地で巣を作るキイロスズメバチが増えている。







今回の厄介者

キイロスズメバチ

特徴

生物

『キイロスズメバチ』
濃い黄色の小型のスズメバチで、女王バチは大きくて3cm弱、働き蜂は2.5cm程度。
北海道、本州、四国、九州に分布し、巣は樹木の茂みや木の洞の中などの他、都市部や人家に作ることも。
オオスズメバチに次いで攻撃的で毒の量も多いため、刺された場合、一刻も早い救命処置が必要。

原産地

北海道、中国北部

問題

活動期間が長く、まだ寒い3月から11月頃まで飛び回る。
ミツバチを捕食するため、養蜂業への被害も与えている。
オオスズメバチの攻撃から逃れるため、住宅地で巣を作るキイロスズメバチが増えている。
巣は大型化しやすく、働きバチが千匹を超えることも珍しくない。







専門家

加藤英明

静岡大学教育学部講師。
講師として学校で授業を行う傍ら、外来生物の捕獲・研究など保全生態学にも取り組んでおり、各地で講演や調査を行っている。

捕獲方法

風通しが良い所に巣蜜を仕掛けて、オオスズメバチをおびき寄せる。

仕掛けた巣蜜に寄って来たハチを捕まえ、体に目印となるチラを結びつける。

チラをつけたハチを放し、目視とドローンで後を追って巣を捜索する。

巣を見つけたら木の根元を掘り返し、ハチを吸引機で吸いながら、ハチの巣を取り出す。

取り出した巣や捕獲した中に、女王バチがいることを確認する。

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