DASH島造船計画は、舟の側面の板に取り掛かっていた。
船長・太一が目指す全長9mの舟には、船縁の高さを上げる為仮止めだった2枚の板を沖縄伝統のくさび・フンドウでつなぎ合わせる必要があったが、舟一艘作るのにその数は280~300個という途方もない数だった。
スタッフも総出で、フンドウを打ち込む作業を続け、15日かけてようやく、側面の板が形になった。
ここからは、舟の両側面にあたる2枚の板を重ねて、全く同じ大きさにするため、カンナではみ出た部分を削っていった。
舟の側面は左右で大きさが少しでも違うと、舟のバランスが取れなくなってしまうからだ。
舟造りには欠かせない、曲線専用の反りカンナを使い、ピッタリ同じ大きさにする作業が続く。 |