低山、丘陵地の林地に生える常緑のつる性樹木。付着根や巻きひげを持たず、樹木にからみつく。秋になると雌花の中に真っ赤な果実が熟す。形はたくさんの小さな果実がひとかたまりの球状になり、枝からぶら下がるように付く。冬に島で見たのはその実が残ったものだった。 また、枝をつぶすか樹皮を剥いで水に浸しておくとネバネバした液が出て、江戸時代はそれを整髪に用いたことからビナンカズラ(美男葛)の別名がある。