日本沿岸の浅瀬に生息し、体長は15~30cm程。貝の仲間で、外見上、貝殻は退化しているが、体の中に貝殻がわずかに残っている。主に海藻類を食べている。名前の由来は、海水中で出す紫色の液が雨雲に見えること、また産卵のため岩場に集まる時期が梅雨と重なることなどから。雌雄同体で体の前がオス、後がメスの機能を持つため、交尾の際は多い時で5匹以上で連結して行う。卵は橙色で少しちぢれた細長いひも状の塊として見られ、この中には数万個の卵が入っている。島根県隠岐島、鹿児島県徳之島など限られた地域では食用とされる。 |