DASH島開拓史
舟屋 ~骨組み~2013/9/15
舟屋をつくる経緯
2012年の夏、無人島に上陸したときから、開拓の拠点となる「自分たちの基地」が必要だと感じていた。 |
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舟屋とは?
海面すれすれに建てられ、1階には船着場、物置、作業場があり、漁船がそのまま収納できる様になっている。また、2階は多くを居室、民宿といった生活の場として利用する。 |
立地条件に合った場所
舟屋を建てるには、舟がつけられるよう海に面し、なおかつ地盤の丈夫な土地を探さなければならない。そこで候補地として挙がったのが港跡に面した平らな土地。 |
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舟屋の棟梁 尾谷廣志(おたにひろし)氏
この道52年の大工の棟梁 |
建設の手順
◆石垣 |
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舟屋の基礎となる土台は“石垣"。そのために必要な石は、外枠だけでおよそ300個。 |
石を運び終えたら、「野面積み」という積み方で石垣を築く。これは、浜松城を始め、城や日本建築の石垣に用いられてきた石の積み方。 |
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まず大きな石で外枠を組み、その内側に小石を詰める“裏込石(うらごめいし)"をして固めていく。 |
◆柱 |
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舟屋の柱や壁は、島にある廃屋などの木材を再利用したいと、島中に点在する廃屋から杉材や松材など、使えそうな木材を一本一本選び出した。 |
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まずは、舟屋を支える6本の長柱(ながばしら)から組み立てていく。 |
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柱を立てるには、骨組みの下で舟屋を支える土台部分が水平でなくてはならない。 |
◆骨組み(入り口部分の柱) |
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完成した土台に、まず、舟屋の入り口部分となる骨組みから立てる。 |
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◆足場 |
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苦労して立てた舟屋の入り口部分となる骨組みだったが、その後島を襲った想定外の強風に、あえなく倒壊してしまった。 |
《修理》 |
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足場の組み方は、はじめに起点となる丸太を立て、そこに次々と丸太を固定していく。 |
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◆立ち上げ |
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骨組みを固定する足場が出来上がったところで、再度、入り口の柱を立てる。 |
◆骨組み |
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骨組みは、H型の入り口部分の柱を起点に、1階部分を順に組んでいく。 |
半間に最適な状態のいい杉材を選び、その先端を加工済みの土台のホゾ穴に合うように削り出す。 |
その半間の上部に、桁(けた)という部材を横へ渡すように組み合わせ、桁の先端をH型の柱に挿し込んでいく。 |
両面の半間と桁を組み終えたら、すでに組んである入り口と反対部分のH型の柱を起こし、桁と固定する。 |
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