DASH島開拓史

電話開通NEW2024/6/16

111日間かけ、終着駅から舟屋まで700mの電線工事を完了。
さらに太一は、屋根がない終着駅に雨風をしのげる電話ボックスを作るべく、民家跡で使えそうな扉や柱を調達。
終着駅に運び込んだ柱や流木で骨組みを作り、扉や竹を使って壁や屋根を取り付けて、電話ボックスが完成。
一方、リチャードは、蓄電器の改良に取り掛かっていた。
島の蓄電器の電圧は1本で0.6V。電話に必要な9Vを賄うため、薄型の蓄電器を並べ、電圧を上げる作戦だった。
そこで反射炉に火を入れ、新たに活性炭を作ってまで改良したが、結果はまさかのパワーダウン。
そこで、城島がさらに改良。田島先生のアドバイスの下、アルミと活性炭が当たる面積を大きくし、密着度も上げた。
すると、見事9Vを達成。ついに全ての準備が整った。
だが、いざ舟屋と終着駅間で通話を試みると、電話は繋がったものの、相手の話す言葉までは聞き取れなかった。
諦めきれない城島は、ひとり、電話を一から分解して原因究明。
炭の粒を細かくして感度を上げ、コイルと振動板の位置もミリ単位で調整、炭への圧力で変わる音質もベストを探った。
その結果、2回目の通話実験でランボーの言葉がはっきり届いた。
全123日をかけたDASH島の電話が、ついに開通した。

電線引けるか?2024/6/9

始動した電話計画。電話の歴史と仕組みを学んだ男たちは、DASH島に戻り、電話作りに取り掛かった。
電話は、声の振動を炭が電気の波に変えるマイクと、その波をコイルと磁石が再び振動に変えるイヤホンから出来ている。
マイクは、竹の容器に炭を入れ、廃材のアルミ板で振動板を、端子代わりの釘を打った蓋で閉じる。
イヤホンは、銅線を巻いたコイルを竹の器の底へ。そこに、アルミの振動板と磁石を取り付ける。
無人島でかき集めた材料で作った電話機だったが、50mの距離でも通話することができた。
だが目標は、ロープウエー終点から舟屋までの700m。
そのために必要な電線は、頂いた廃材の電線を繋げて確保。
まずは、43日かけ、ロープウエーの終着駅から倉庫跡の起点まで、およそ200mに電線を張った。
作業の邪魔になるだけでなく、動物たちが原因で断線する恐れもあるため、自然の木を電柱代わりに上空を這わせた。
残りの起点から浜までは、太一のアイデアでガイドの糸を括りつけた弓矢を放ち、一気に森を越える作戦を敢行。
最短距離で森の上に電線を通すことができた。
ここからは水路に沿って電線を通したが、洲の中間地点は嵐や高波の危険地帯なので、竹製のパイプでガードした。
電話計画111日目で、無事に電線が舟屋の目前まで通り、さらに舟屋へ引き込むため、DASH島初の電柱も立てた。
そして、ついに、舟屋と終着駅との通話実験が開始される。

無人島で電話繋げるか!?2024/5/26

何の相談もなく、帆船ディーノ号を屋形船に改造された船長・太一だったが、不安定な帆を外し、アウトリガーを取り付けて船を安定させ、初夏に獲れる魚を狙って出航した。
向かったのは、スタッフが見つけた、大型魚に追われた小魚の群れに鳥が集まる“鳥山"スポット。
太一はイガイを餌にカワハギを2匹、ランボーはサビキで、DASH島初のチダイを2匹ゲットした。
それぞれ、刺身と炭火の塩焼きに。旬で脂の乗った身とカワハギの肝の濃厚さに、舌鼓を打った。
一方、DASH島電力化計画は、無人島の材料で蓄電装置を作った男たちは、これを使って電話を繋げる計画を始めた。
まずは電話の歴史と仕組みを学ぶべく、NTT技術史料館へ。
そこで、黒電話の開発に携わった技術者・大賀寿郎さんに、“デルビル磁石式"の電話機なら、無人島でも作れるのではとアドバイスをもらい、その構造を教わった。
マイクは金属の振動板と炭、イヤホンは磁石とコイルがあれば作れると分かり、さっそく自分たちで簡易電話を作製。
通話実験も成功し、いよいよDASH島、通信革命へ!

屋形船で花見&子供たちの夢2024/4/21

DASH島のシナミザクラの見ごろの時期を逃してしまった男たちは、山に自生するヤマザクラなどの桜を、船で島の外周を回る花見クルーズで楽しむことにした。
どうせならと、帆船ディーノ号を屋形船仕様に改造して、さらに火鉢も持ち込んで、船上での会食も計画した。
城島の提案で、火鉢に入れる燃料には、炭の粉と布海苔を混ぜ合わせた、火持ちの良い“炭団(たどん)"を作った。
そして、ディーノ号は流木などでこしらえた、簡易的な屋根を取り付け、屋形船へと変身させた。
だが、出航したのも束の間、重心が上がったことで船が安定せず転覆寸前…危険と判断し帰還、花見は断念した。
一方、無人島の夢を描いた子供たちの絵を見て、初心に戻った太一は、山の中腹に完成したばかりのロープウエー駅に、癒しのくつろぎ空間を作ることを決めた。
浜で集めた流木を組んでベンチを作り、山で集めたアケビの蔓を編んで、ハンモック風ハンギングチェアを製作した。
これらをロープウエーで駅まで運搬し、ハンモックは木に括りつけて、流木ベンチは海が見える位置に設置した。
忘れかけていた開拓の夢が、新たなシンボルとなった。

海洋エステでリーダーを癒やしたい!2024/4/7

この日、リチャードとシンタローが城島にサプライズを計画。
53歳の体に鞭打ち、過酷なロケに挑む城島に癒しを届けたいと、タラソテラピー(海洋療法)のエステを施した。
シンタローは漂着した海藻を集め、海藻パックを手作り。
海藻を砕いて粉にし、温めた海水を混ぜて揉み込み、ネバネバのペースト状に。これを顔にパックすれば、海藻のとろみ成分が肌の老化防止につながるとも。
リチャードは、竹を加工し、頭皮をマッサージするヘッドスパワイヤーを自作した。
そして、後輩からエステのフルコースを受けた城島は、すっきりしたのか、ダジャレもいつになく冴えていた(?)

無人島で“究極の朝食"食えるか!?2024/3/24

この日、城島はかねてからの夢を叶えようと動き出した。
2年前、倉庫前の地中から見つけた、すり鉢と丼。
これで、麦とろろご飯の朝食を食べるのが夢だった。
そのために、去年から準備していた自然薯を掘り出すことに。
3か月前、印をつけて置いたツルが、冬になり、地面の下で自然薯が大きくなる頃だった。
場所は以前、自然薯を栽培していた畑。掘り忘れた大物があるかもと期待したが、結果は全長50cm程度だった。
一方、おかずに魚も欲しいと、今の時期、脂が乗ってるカサゴを狙ったが、釣果ゼロ…おかずは味噌汁だけとなった。
麦ご飯は、福島の新男米と、収穫した大麦を混ぜて炊いた、DASH村とDASH島のブレンド。
DASH島の大麦は、皮が硬く、粘り気が少ないため、大麦を平たく加工した押し麦にして、吸水率をUPしやわらかく。
自然薯を擦り下ろしたところに、カメノテの出汁を溶かし、味噌で味付けしたとろろ汁を炊きたての麦ご飯にかければ、開拓12年で辿り着いた、“究極の朝食"となった。

DASH島初の駅誕生2024/2/18

昨年の夏、ロープウエーの終点・山の中腹に、人の乗り降りや荷物の運搬に役立つ“駅"を作りたい!と動き出した。
城島がイメージするのは、テラス風ウッドデッキの駅。
ロープウエーの終点に丸太などの材料を運び込み、まずは束石を置いて、その上に12本の柱を立てた。
その柱の上に床を敷くため水平をとらねばならないが、それにはホースに水を入れた、鎌倉時代からある水盛りの方法で。
全ての柱を水平にしたら、床を張るための骨組みを作った。
そこに張る床板は島中から集めた、丈夫で防水性もある竹を使った。
合計18本の竹を割り、およそ70枚を床板として張った。こうして、DASH島初の駅が誕生した。

大麦ウエー&蓄電器 夢の計画一気見せSP2024/2/4

ロープウエー下の斜面に大麦畑を広げる“大麦ウエー計画"。
去年10月、5本の奇跡の大麦を栽培して獲れた1000粒の種を、段々畑の跡を再利用した畑4段分に蒔いた。
あとは水撒きが必要だが、井戸から大麦畑まで水を運ぶのは大変なため、ロープウエーを活用することに。
搬器にたっぷり水を入れ、大麦畑の真上まで運ぶ作戦だったが、運搬の途中で大量の水がこぼれ、結局は人力に。
もう一つのDASH島“電力化計画"は、活性炭を使った蓄電器を作るべく、活性炭作りに取り掛かっていた。
活性炭は、極小の細かい穴が無数に空いていて、そこに電子が吸着することで、蓄電が可能となる仕組み。
通常、活性炭は薬品の活性化反応を用いて作るが、無人島では薬品の代わりに、塩分濃度を30%まで上げた海水を使った。
蓄電研究の田島先生によれば、塩分濃度が30%の海水ならば同じ活性化反応が起こる可能性があるとのこと。
ここから、細かく砕いた粉末状の炭に、この海水を混ぜたものを800℃の反射炉で1~2時間、加熱していく。
800℃は未だ到達したことがない最高温度だったが、若手を中心にスタッフも総出で、人力の送風機で風を送り続け、火入れから8時間、ついに800℃に到達した。
そこからさらに1時間、熱し続け、活性炭が出来上がった。
無人島の蓄電器は、竹に金属板を敷き、そこに活性炭を。
さらに、電子を逃がしにくいすすを加え、電気を通さない新聞紙で蓋をし、二つ重ねて紐で縛った「竹(ちく)電池」。
だん吉のソーラーパネルで10分ほど充電し、電球で点灯実験をしてみると、見事に点灯した。
発電量は竹電池一つでおよそ1Vだったが、喜び勇んだ太一は、車のワイパーの部品で電動ノコギリを自作した。
だが、パワー不足で、その動きはハエも止まる遅さだった。