放送内容

2015年3月8日

世界一うまいラーメンを目指す、男たちの熱き挑戦。
福島の大地で育てた、日本が世界に誇る最高級小麦『春よ恋』。
最大の特徴は、水でこねると出る強いコシ。
そのため、弾力が強すぎてしまい、うまくこねる事ができず、初めての麺作りは失敗に終わった。

どうすれば、弾力にも負けずに麺をこねることができるのか?
そのヒントを求めて、城島が訪れたのは、栃木県佐野市。
『麺屋ようすけ』は、開店30分で、50台の駐車場が埋まる人気店。
城島「麺が美味しい!モッチモチ!弾力性とコシがすごい!」

『麺屋ようすけ』の旨さの理由はコレ!

青竹打ちで作られる平打ち縮れ麺が、濃口醤油をタレに、鶏、豚、牛を5時間煮込んだ出汁を加えたあっさり系スープに絶妙に絡む。

手に入れたヒント!

ごく普通の外国産小麦を使用しているが、青竹打ちと呼ばれる打ち方で作られた麺は、強いコシと弾力があり、表面の凹凸がスープを持ち上げる。

その青竹打ちとは、竹を使い、てこの原理で小麦を打つもの。
その発祥は、中国・広東省。100年前に佐野に伝わった。
自分の体重だけが頼りの手打ちよりも、3倍近い力で打つことができる。
これならば、『春よ恋』の強い弾力にも負けずにこねることができる。

早速、この青竹打ちを試してみる。
小麦に水を加え、青竹をももの裏で踏んで、一定のリズムで打つ。
城島「これは難しい…。運動神経とリズム感が大事ですね」
時間をかけすぎると、生地が乾燥して固くなり、麺が切れやすくなってしまう。つまり、時間との勝負。

均等に力を加えないと、生地にムラができてしまう。
重要なのは、竹を押す左手の動かし方。
徐々に感覚を掴み、打ち終わったのは30分後。
城島「かなり延びた!」
プロから見れば、まだムラだらけだが、縦1.5m、横2m、薄さ1㎜にまで延び、およそ40人前の生地ができた。

その生地を均等な大きさに切り、手で揉めば、試作第二号の完成。
城島「麺を持ってる指先がモチモチしてる!細縮れ麺!」
早速、茹でてみると、失敗した試作第一号とは違い、途中でちぎれることなく、しっかり茹でる事ができた。
城島「ラーメンの麺だ!」

しかし、食べてみると…
城島「あれ?おかしいな?」
思っていた以上にコシがなく、柔らかくて水っぽいその理由は、城島の未熟さ。
本来、青竹打ちでは中に入っている空気を抜くことも目的の1つ。
ところが、城島の打ち方にムラがあったため、空気が抜けていない場所が。
その空気が茹でた際に膨張し、破裂して水が入り込んでしまった。

城島「これはダメだな…」
そこで、城島は、都内某所にある潰れたラーメン屋をキレイに掃除し、そこを拠点に麺打ち修行を始めた。
麺を打つ麺打ち台を自ら作り、麺を打つ孟宗竹も自ら見つけた。
あとは、練習あるのみ。
一週間後には、リズムやコツを掴んだ城島の姿があった。
全ては、最高のラーメンのため。

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