数々の島が点在する、ここ佐賀県の最南端にあるのが竹崎島。そしてここの名物といえば、竹崎港で水揚げされる竹崎カニだ。この竹崎カニ、実際はワタリガニの一種であるガザミなのだが、ここ竹崎で獲れるガザミが他の地域で獲れるものより珍重されるのにはワケがあった。

その秘密は、有明海を囲む生き物の宝庫、干潟。 栄養の蓄積された干潟にはプランクトンも多く、それをエサとするガザミも当然良質なものとなるのだ。 一般的には夏にオスのカニが旨く、産卵に備え栄養を蓄えるメスは冬に旨いと言われている。