ここ壱岐には珍しい地名の呼び方がある。 一般的に使われる「字(あざ)」と同じように、「触(ふれ)」が地名についているのだ。 これは、ここ壱岐でだけ見られる地名で、現在も100以上の地名にこの触が使われている。
その由来は、韓国語からであるとか、「村」の古代読みである「ムレ」からなど諸説あるという。 そんな壱岐の家々は、大きな構えで南に向いて建っており、その裏には背戸山と呼ばれる樹林があるのが特徴であり、それが壱岐独特の触の基本型だという。