ハーロー城島 運命の金相場
 

 どうすればお金を増やせるのか? 社会には「株式投資」「積み立て貯金」「ギャンブル」など、その方法はいくつも存在するが、それは想像以上に難しい。しかし、そこに一攫千金のジャパニーズドリームのチャンスが隠されているのも確か。

 そして、ここにもそんな一攫千金の夢を見て、挑戦し続ける男がいた。その名も「ハーロー城島」。資本金は100万円。果たして、日々刻々と変化する「国際金融市場」でいくらお金を増やすことができるのか?

 ハーロー城島は手始めに、全額を「ドル」に両替。すると、たった1週間で2551円も増やすことに成功。さらに今度は、話題の新貨幣「ユーロ」に両替し、さらなる財産増加を狙う。が、両替時にかかる手数料によって、一気に8万4723円のマイナスになり、一転して借金生活に突入。

 しかし、突如登場した助っ人「トニー松岡」に助けられながら、今度は、全ての持ち金で、「金」756gを購入。しかし、「金」も通貨のように変動するもので、簡単には増やせそうにないが…。

 そこで今回は、購入した「金」の相場を確かめてみることに。はたして、期待通り「金」の価値は上がっているのか?

 さらに、経済評論家の長谷川慶太郎氏や紺谷典子さんのもとを訪れ、金融市場に関するアドバイスを受ける。それまでの景気変動などの情報をもとに、今後の金の動向を分析してみることに。

 すると、一気にお金を増やすことのできそうな「売りタイミング」を発見!!
 それは、一体いつなのか?

 ロケ場所の近くに楽器店があって、城島君が「ちょっとだけ…」といってお店の中へ入っていってしまったんです。でも、10分たっても、20分たっても出てこなかったんで、呼びに行ったら夢中で店のギターを弾いていたんですよ。

 国際金融取引に挑戦しつづける男…、その名も「ハーロー城島」。彼の、目標はただ一つ。それは、「100万円を増やすこと」。

 そこで、ハーロー城島は、昨年の11月、まずは手始めに、全額を「ドル」に両替。すると、その結果、わずか1週間という短い期間で、なんと2551円増やすことに成功。思わぬ好調ぶりに気を良くしたハーロー城島は、昨年の12月に、続いて、そのお金を話題の新貨幣「ユーロ」の人気に乗じ、「マルク」に両替。が!!両替時にかかる手数料によって、8万4723円の損となり、一転してマイナス生活に突入!!

 そして前回の2月28日の放送では、突如登場した「トニー松岡」に助けられながら、今度は、ハーローは、持ち金すべてであるものを購入。それは…、「金」。しかし、「金」も通貨のように変動するもので、簡単には増やせそうにないが…。ハーロー城島が手にした、765グラムの金は、起死回生の切り札となるのか?。

 はたして、ハーロー城島の買った金の価格はどうなっているのか? そして、失ってしまったお金を取り戻すことはできるのか?。

 変動の激しい世界経済の舞台に再び現れたハーロー城島とトニー松岡。まずは、今年に入ってからの金の価格の動きをチェック。すると、嬉しい発見が!!というのも、2月の始めにハーローが金を購入した直後に、価格は大きく上がりっていたのだ。そして、1ヶ月後には、金は1グラムあたり84円もの上昇をみせていた。しかし…、5月27日の金価格は1グラムあたり1100円と、購入した価格とほぼ同じに戻ってしまっていたのだった。ということは、この時点で換金しても100万円を取り戻すことはできない。

 再びハーロー城島が100万円を手に入れるためには、1グラムあたり1307円の時でなくてはならないのであった。

 そこで、金価格の変動について研究することにしたハーロー城島とトニー松岡。

 ちなみに、金の相場は、人や国が金を大量に購入すると、市場に出まわる金が少なくなるために、金価格は上昇し、また、大量に放出すると、下降するもの。例えば、昭和天皇の即位60年記念の10万円金貨が発行されたときには、政府が金を大量に購入したため、金の価格が上がっているのである。

 つまり、お金を増やすためには、金の価格の上昇する時期を見計うことが最も重要。

 大切なのは、金の売り時であることを知ったハーロー城島とトニー松岡。

 そこで、二人は経済に関する情報を集めて、金を売るタイミングを探るため、経済評論家の長谷川慶太郎先生のもとを訪れた。

 すると、大変貴重な情報を得ることができた。その情報とは…。「今年の夏に、ロシアの金融危機を支援するための国際的な会議が開かれるため、その結果により世界の経済が変動する可能性がある」とのこと。

 というのも、20年前の1979年の12月。ソ連によるアフガニスタン侵攻の際には、米ソ間に戦争が起きるのでは、という不安から、金の価格が上昇していたことでもわかるように、金を動かす大きなポイントは、国際情勢の変化とリンクしているのである。

 そして、先生によると、今年の金価格変動のヤマは、夏にあるということであった。

続いては、最新の金相場の動きを知るため、国内大手の貴金属卸業者である田中貴金属工業を訪れた二人。田中貴金属にある、1キログラムの金を手にしてざわめくハーローとトニー。

 そして、この田中貴金属ジュエリーの富永さんから、最新情報に根ざした金相場に関する情報がをゲット。その情報とは…「現在経済の順調なアメリカだが、この国の経済に変化があると、金価格の動きに変化があるのではないか」ということ。つまり、経済変動の読みさえ当たれば、金を売ってお金を増やすことは成功するのである。国際経済情報にますます詳しくなっていく二人は、さらに幅広く情報を集めることにする。

 そしてやって来たのが、以前もお世話になった日本証券経済研究所の紺谷典子(こんやふみこ)先生のもと。すると、ここで金の売り時を決めるための、とても重要で、かつ驚くべきデータを教えてもらうことに成功。そのデータとは…「1年のある時期に共通して経済危機が、起こっている」ということ。

 というのも、ここ2年間を見てみると、タイの通過バーツが暴落し、金相場に大きな影響を与えたのも、またロシアの通過ルーブルが暴落し、金相場にも大きな動きが出たのも、共に、7月だったのである!!

この金相場変動に関する符合に、何かを感じとった二人。そして、入手した数々の情報と、アドバイスをもとに作戦会議を開く、ハーロー城島とトニー松岡。

今回得られた情報は、
情報1「今年の経済情勢のヤマは夏に来る。」
情報2「過去2年とも7月に経済危機を迎えた国があり、国際経済の舞台で大きな変動が起こっている。」

 すると、トニーは、あることに気がついた。そして、ある言葉を不気味そうにつぶやいた。その言葉とは…。「7の月…。」
 トニーのこの思いつきに、ひらめいたハーロー城島も、ポツリとこの一言。それは…。「ノストラダムスの大予言…。」
 ハーロー城島とトニー松岡が気がついた、世界経済の変動が起こる「7月」と、ノストラダムスが予言した「7の月」の一致は、単なる偶然なのであろうか…?。

 そして、二人は、金を売る時期のタイミングをついに決定した。その運命かけた勝負の時とは、もちろん、「1999年の7の月。」

 はたして、この1999年の7の月に何が起るのか!?そして、ハーロー城島は、100万円を再び取り戻すことはできるのか!?
全長100km大渋滞を行く車に自転車は勝てるのか !?

大渋滞

 今年のゴールデンウィークは最長7連休という、平成5年以来の大型連休。当然、旅行、帰省などで、様々な交通期間を利用し、移動する人々の数も例年以上のものになると予想された。普段なら1時間で行ける所が、5時間はかかるかもしれない状況。そんな大渋滞を行く城島・松岡の車チームに長瀬智也が頭脳と体力を駆使して自転車で挑む。

 舞台となるのは、東名高速道路。一般道よりも大規模な渋滞が発生すると予想される数多い高速道路の中でも、その混雑度は群を抜く。沿線に伊豆、箱根、富士などの有名観光地が存在する上、その行く先となるのは名古屋、大阪などの大都市。行楽、帰省の車とも他の高速道路以上の大渋滞が発生すると考えられるのである。

 そして、決戦当日の5月1日。スタート地点は、東京・神宮外苑・絵画館前。はるか100km先、富士山のふもとに位置する静岡県小山町のゴールを目指す。

 松岡・城島チームは車に乗り東名高速へ、そこは旅行や帰省に向かう車でなんと、30km以上と予想以上の大渋滞。さらに、出発直後、スタッフも予想できなかったとある行事に遭遇する城島・松岡。
 一方、今まで1勝4敗で負け越している長瀬。いかに渋滞しているとはいえ、車に勝つのは容易ではない。今回、長瀬はある秘策を用意。事前にルートのチェックを行い、水分、栄養補給などにも考えぬかれた準備がなされている。さらに、途中、DASHおなじみの「あの人」など様々な人達に応援を受ける。そして、かつてない込み具合を見せるGW大渋滞。


 はたして、自転車に乗る長瀬が勝つのか、あるいは渋滞を行く車が勝つのか?

 車で、長瀬の自転車を、業務用のカメラで追っていたのですけど、ロケ当日は、長瀬が走る一般道も渋滞していて、その撮影車が追いつかなくなってしまうというアクシデント発生。でも、バイクで家庭用カメラを使って撮影していたのでなんとか助かりました。
今回の渋滞対決の舞台となるのは、「東名高速道路」。この東名高速道路は、「名古屋」「大阪」などの大都市につながっており、途中、「富士五湖」「箱根」「伊豆」などの有名な観光地がある。そのため、この東名高速道路は、帰省と行楽の車で、首都圏から伸びる主要高速道路の中でも、その混雑度は群を抜いている。例えば、東京料金所・大和トンネル・綾瀬バス停付近・秦野中井ICは、大渋滞ポイントとして有名。

 そして、スタート地点は、東京都新宿区にある、「神宮外苑 絵画館駐車場」。ここから、渋滞を行く車と自転車に乗る長瀬は、100キロ先にある静岡県駿東郡小山町にある「小山町生涯学習センター」を目指す。

 今までの渋滞対決では、1勝4敗で負け越している長瀬。やはり、いくら道が渋滞をしているとしても、車に勝つことは容易ではない。また、今回の長瀬が行く一般道である国道246号には、激しい坂道などの難所も数多い。

 はたして、長瀬が乗る自転車は、渋滞を行く車に勝つことはできるだろうか?
スタート地点である絵画館駐車場で、自転車にまたがり、今日の意気込みを運転席に座る城島に告げる長瀬。すると、車に乗った城島も、この言葉に言い返す。うん?でも、この城島、どこか違うぞ!!

 そう、なんと車から出てきたのは、TOKIOの城島ではなく、TOKIQのリーダーだったのだ。しかし、この状況に、慌てて城島が現れて、この言葉。「僕の立場は!?」
すると、松岡は、「こっち(TOKIQリーダー)の運転の方が、安全だから。」
だが、城島は、何とかTOKIQリーダーを運転席から下ろし、今度は、自分が運転席に座りスタンバイ完了。つまり、東名高速道路を行く自動車チームは、運転手の城島と松岡、そして、TOKIQリーダーの3人で望むことに。

 そして、午前11時。合図と共に、両者同時にスタート…、するはずが、スムーズに出発した長瀬の横で、城島は、なぜかワイパーを動かしてしまい、いきなりまごつく。そして、長瀬に遅れて、ようやく自動車チームも発進!!

 順調に走り出した長瀬。すると、ある事に気づいた。それは、「向かい風」。過去5回、全長100キロにも及ぶ距離を走ってきた長瀬にとっては、この風も意外な脅威となる。しかし、今日の長瀬は、この風を受けながらも、みるみるスピードをあげていく調子の良さ。

 その後、自動車チームも、スタートの遅れを取り戻し、先を進んでいた長瀬に追いついた。そして、お互いに別れを告げて、ここから長瀬は青山方面へ向かい、車は青山方面からまずは、首都高速入り口を目指す。

 自動車チームと分かれた長瀬は、快調にペダルをこぎつづけていた。と、長瀬の目に、一台の車が!!その車とは、さっき分かれたはずの城島達が乗る車だった。こんな城島達に、長瀬は「ついて来ないでよ〜。」とお茶目な言いがかり。

 しかし、その後の交差点で、車は外苑東通りを原宿方面へ、そして長瀬は、国道246号線を目指し青山方面へ向かい、再び分かれる。

 国道246号を目指す長瀬は、早速、上り坂を走行中。このように都心には、緩やかではあるが、上り坂は以外に多い。また、この付近から、世田谷にかけては、さらに高低差も大きくなるという。しかし、長瀬は、この坂をもろともせずに、快調に飛ばしていく。

 同じ頃、原宿駅付近の明治通りを走る、自動車チームは、もう渋滞につかまってしまっていた。ちなみに、この辺りは、都内でも交通量が多い地点あるために、都内でも有数の渋滞ポイントとなっている。このあまりの渋滞出現の早さに、城島の顔は、徐々に険しくなる。

 世田谷・川崎方面へ向かう、国道246号線に出た長瀬。するとそこで、ある光景に遭遇。その光景とは、旗などを持った多くの人々が、車道に乗りだし歩いている姿。一体、何なのか?

 この日、5月1日は、ゴールデンウィークでもあるが、実は、もう一つの意味を持った日なのである。それは…「メーデー」。つまり、この行列は、より良い環境で働きたい人々が作ったものだったのだ。突如出現した、メーデーの行列に、思わぬ足止めをくってしまう長瀬。しかし、長瀬は、自転車ゆえに、その行列の横をすり抜け、これをかわす。

 その頃、自動車チームが行く先にも、メーデーの行列が出現。そのため、青信号なのにも関わらず、警察官に止められてしまう。渋滞とメーデーのふたつに、行き先を塞がれてしまった城島・松岡・TOKIQのリーダー。その時、メーデーの行列に参加する一人の男性が、彼らが乗る車に近づいてきた。一体、何が起るのか?

 すると、その男性は、助手席に座る松岡に、窓から何かを手渡した。それは…お菓子とビールだった。これには、松岡、驚いたが、素直に感謝。そして、もちろん、もらったビールをグイッとひと飲み。また、TOKIQリーダーもひと飲み。でも、運転中の城島だけは、もちろん飲めず。そして、城島は、「いーなー」と一言。

 そのころ、長瀬は、渋谷駅付近に到着。当然、この辺りは、車も多い。

 一方、自動車ルートは、メーデーの交通規制を避け、ルートを変更することに。

 スタートから30分。自動車チームは、首都高速・池尻の入り口を断念し、外苑入り口へ向かうため、原宿駅付近を走行中、スタートからの距離は4キロ。一方、長瀬は、スタートから4.2キロの渋谷駅付近。

 渋谷駅を過ぎ、緩やかな上り坂をひた走る長瀬。ここからは、世田谷区用賀付近まで、坂道が続く。すると、長瀬の頭上に大きなあるものが出現!!それは、首都高速。これを見た長瀬は、「もうリーダー(首都高速に)乗ってんのかな?」と、やはり城島達のことが気になった。

 しかし、自動車チームは、まだ外苑入り口に到着したばかりで、これから首都高速にようやく乗るところであった。そして、その後、まもなく、首都高速・港区赤坂付近のトンネルを抜けると、目の前には…大渋滞が!!すると、城島は、なぜか歌いだした。その曲目は、「コンドルは飛んでいく」。城島の頭の中は、飛んでいた…。

 一方、自転車に乗る長瀬は、渋滞にはまる自動車チームとは、対照的にどんどんペースをあげていた。

 しかし、赤坂の先にあるトンネル内の分岐点で、自動車チームも渋滞解消。カーステレオに電源を入れ、気分も一新。これで、自動車チームも一気に波に乗れるか?



 そのころ長瀬は、路肩に駐車してある車や、ビルの強い向かい風に前をさえぎられ、ややペースダウン。 

 しかし、自動車チームも、高樹町付近で、またもや渋滞につかまってしまう。そして、松岡が渋滞情報を流す、電光掲示板を発見。そこには、こう表示されていた。「高樹町→厚木 渋滞30キロ」!!これには、3人とも、絶句。

 一方の長瀬も、246号にある、首都高速の渋滞情報を示す電光掲示板を発見し、自動車チームが、30キロの渋滞に巻き込まれていることを知り、ちょっと安心。この勝利への希望が、長瀬の遅れ出したペースに再び勢いをもたらした。

 渋谷IC付近で渋滞中の自動車ルートは全く、動く気配なし。やるせない思いが、こみあげる3人。そこで、3人は、カーステレオから流れる切ないメロディーに思いを託す。すると、城島は、この曲のあまりに甘く切ない旋律にメロメロ。

 スタートから1時間。自動車ルートは、首都高速・渋谷ランプ付近で、出発地点から6キロ地点。一方、ペースを取り戻した長瀬は、世田谷区二子玉川付近で、出発地点から15キロ地点。

 自転車に乗る長瀬は、多摩川を渡り、車より一足先に神奈川県に到着。ちなみに、長瀬は、今回走るルートを事前に分析していた。つまり、これから先のどこに上り坂があり、どこに下り坂があるのかを知っているのだ。そのため、ペース配分を間違わずに、体力の無駄な使い方がなくなる。これは、期待できそう。

 そのころ、自動車チームは、渋滞していた瀬田付近を抜け、用賀に到着し、やっと首都高速を抜け、東名高速へ。しかし、城島達が走る東名高速下りもニュース映像を見てみると、やはりかなりの大渋滞。

 スタートから2時間。自動車チームは、出発地点から17キロ地点で、東名高速にはいったばかり。そして、長瀬は、出発地点から26キロ地点で横浜に突入。ここまでは、長瀬が約10キロ先を走っている。

 そして、長瀬は、事前にルートチェックを行なった時に、気づいたある難所に到着。それは、横浜・長津田にある坂。この坂は、距離800m、そして、標高差は、48mもある今までにない大きく、長い坂。しかし、長瀬は、この難所を無理のないペース配分で、見事クリアー!!

 一方、東名高速を走る城島が乗る車は、依然、渋滞の中をゆっくりと走行中。すると、城島が、「パーキングエリア」に寄りたいと提案。そこで、近くの港北パーキングエリアへ向かうが、なんと、パーキングエリアに入る道も、渋滞していた。これぞ、ドライバー泣かせの「パーキング渋滞」。

 大きな難所を乗り越えた長瀬。しかし、今度は、強い向かい風が、長瀬の行く先を、再びふさぐ。

 なんとかパーキング渋滞を抜け、港北パーキングエリアに到着した、城島・松岡・TOKIQのリーダー。早速、食べ物を買いに行くと…、ここでも、買い物待ちのお客さんで、大渋滞!!

 自動車ルートとは対照的に、休憩もとらず、大和市・座間市・海老名市を抜け、ひたすら先を急ぐ長瀬は、厚木市に到着。間もなく中間地点の50キロ。すると、長瀬、ここでやっと休憩をとるために、コンビニへ。渋滞対決では、その途中、よく立ち寄り、「あんまん」「おでん」などで空腹を満たしていた長瀬。しかし、長瀬は、このことに反省していたのだった。というのも、ここであまり食べてしまうと、その後が、つらいのだ。そこで、今回は、吟味の上、買い物をすることに。そして、長瀬が買って来たのは…、エネルギーを作り出すバナナたっぷりの「バナナクレープ」。そして、10分の食事休憩の後、再スタート。

 一方、自動車ルートも、休憩を終了し、港北パーキングエリアを出発。

 食事休憩を終え、エネルギー補給を完了した長瀬は、ペダルをこぐペースもあがる。そして、この快走中の長瀬を追いかける、ある人物が!!一体、誰?それは、タクシーに乗った研ナオコさん。研さんは、仕事の合間をぬって、長瀬の応援に駆けつけてくれたのだ。そのため、長瀬を探せる時間は1時間。どうしても、長瀬を応援したいと、目の幅がうまく合わない双眼鏡で、必死に長瀬を追う研さんだが、なかなか長瀬が見えてこない。

 一方、自動車チームは、渋滞情報を聞くため、ハイウェイラジオに耳を傾けて
いた。そして、そのラジオは、こう3人に教えてくれた。
「この先25キロ渋滞です」と。


 依然、前を走っている長瀬を探している研ナオコさん。仕事に戻らなければならない研さんの残り時間は、あと30分。

 そして、依然、大渋滞の中の自動車チームは、この歌を聴いていた。研ナオコ「夏をあきらめないで…」、この歌を歌う松岡は、鼻を上に吊り上げて、研さんの顔真似!!

 長瀬を探す研ナオコさんの残り時間は、あと10分。すると、前方に、長瀬を撮影するスタッフの車を発見。その先には…、長瀬がいた!!一気に、長瀬との距離を縮める研さんが乗るタクシー。そして、ついに長瀬と会うことに成功!!しかし、会えたのは、すれ違ったほんの一瞬だけ。でも、長瀬には嬉しかった。そして、研さんは、仕事に戻っていった…。研さんの応援にペースがあがる長瀬。しかし、この先には、また難所が待ちうけている!!

 そのころ、渋滞中の自動車ルートの三人は、今度は、この曲を歌っていた。ピンクレディー「モンスター」。普通なら、イライラする渋滞であるはずなのに、この3人からは笑いが絶えない…。

 スタートから3時間30分。東名高速を走る自動車チームは、依然、渋滞中で、出発地点から29キロ地点をゆっくりと走行中。一方、長瀬は、神奈川県伊勢原市付近、出発地点から55キロ地点を走行中。

 そして、長瀬は、再び難所にさしかかった。今度は、標高差90m、距離2.5キロにも及ぶ、まさに山越えともいえる坂道。ここでも、自分のペースをくずさないことが、鍵。さすがの長瀬も息が切れる。しかし、後ろは振り返らず、とにかく前だけを見て、執念の難所クリアー!!

 つらい坂道を何とか登りきった長瀬を待つのは、こんどは難所ではなく、なんと、鉄骨!DASH!!のTOKIQ長瀬ことココ・ソーさんだった。遭遇場所で、長瀬を待つココさん。そして、長瀬がココさんの前を通過。すかさず、ココさん、長瀬を追いかける。しかし、前方で走る長瀬は、ココさんの存在に全く気づかない。なかなか追いつけないココさんだったが、前を走る長瀬が信号待ち止まった。そこで、ここぞと急いで、長瀬との距離をつめようとした、その時!!ココさんが乗る自転車にアクシデントが。なんと、チェーンが外れてしまった…。そして、ココさんは、長瀬に会えないまま、一人ひっそ
りとリタイヤ。

 ココさんのリタイヤも知るはずのない長瀬。そんな長瀬の先に待つのは、最後で最大の難所!!

 一方、自動車ルートは、横浜市町田IC付近を渋滞に巻きこまれながらも、ゆっくりと走行中。この相変わらずの渋滞に、城島の顔にも疲れの色が。そんな、城島を見て、TOKIQのリーダーが、あるカセットテープを取り出した。早速、カーステレオに入れ、再生してみると、聞こえてきたのは、そう、あのフレーズ、「やっさいもっさいやっさいもっさい」。この曲のおかげで、3人のテンションは最高潮に!!恐るべし、木更津パワー。

 スタートから4時間。自動車チームは、横浜市町田IC付近で、スタートから33キロ地点。そして、長瀬は神奈川渋沢付近で、車ルートに約30キロの差をつけ、出発地点から65キロ地点。

 そして、長瀬は、最大の難所にさしかかった。それは、ゴールまで、続く全長23キロ、標高差は320mにも及ぶ、最後にして、もっともつらい坂道。はたして、長瀬は、無事ゴールなるのか?

 東名高速を走る自動車ルートは、海老名PAでついに渋滞解消。ゴールまで、あと65キロ。ここから、一気に巻き返しをはかる。

 一方、長瀬は、3年前の渋滞対決で、足がつりリタイヤしかけた場所を、今回は力強く通り過ぎ、なおも先へ進む。徐々に日が傾きだし、あたりの温度が下がり始めた頃、徐々に疲れがたまりだしたのか、長瀬のペースも落ち始めてきた。

 東名高速を行く自動車ルートは、渋滞も完全に消え、秦野中井IC付近を走行中。ゴールまで残り約35キロ。ペースが落ちつつある長瀬だが、ゴールのある町、静岡県小山町に入る。

 スタートから5時間30分。渋滞を抜けた自動車チームは、神奈川県大井松田付近で、ゴールまで残りあと28キロ。一方、長瀬は、静岡県小山町付近で、ゴールまで残り7キロ。

 長く続く容赦ない坂道のため、何度も足がつりそうになる長瀬は、完全に自分のペースを見失ってしまう。そして…ついに長瀬は、自転車を降り、歩き出してしまった。

 残りは、あと4キロ。しかし、今の長瀬には、ラストスパートはかけられない。

 そして、東名高速を行く、自動車チームは、目指す降り口である、御殿場インターを手前にして、また渋滞。

 スタートから6時間30分。自動車チームは、ゴールまであと11キロの御殿場インターチェンジ付近。一方、長瀬は、ゴールまであと3キロ!!

 行き交う車からは、長瀬に応援がかけられる。しかし、足の痛みがひどく、自転車に乗ることさえできない長瀬。と、そこに、意外な人からの、応援の声が!!それは…なんと、所ジョージさん。というのも、所さんは、家族のみなさんと遊びに行く途中で、偶然、長瀬の姿を見かけたらしく、車を止めてまでも長瀬を応援するために待っていてくれたのだった。この意外な場所での、意外な人の応援で、長瀬の顔から険しさが消えた。

 そして、残り2キロ地点で、長瀬は再び自転車のペダルに足をかけた。そう、長瀬の執念のラストスパートが始まったのだ。

 一方、御殿場インターを降り、ついに東名高速から一般道に入った、自動車ルート。残りあと7キロ。しかし、この一般道でも、またもや渋滞が!!

 そして…、
ゴールに長瀬の姿が見えた!!
ゴールで待つファンが作った道の間をゆっくりと通り、7時間26分で長瀬智也、根性と感動のゴール。

 一方、城島・松岡・TOKIQリーダーが乗る自動車チームはというと、結局、長瀬より29分速い、6時間57分でゴールしていたのだった。