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最近、良く見かける自転車にまたがり街を疾走する姿…。その名は、「自転車メッセンジャー」彼らの仕事は、お客様から手渡されたお届物を敏速に届けること。
そんな彼らの最大の武器は、もちろんトレードマークでもある『自転車』。この自転車は持ち前の機動力ゆえ、都会につき物である「渋滞」「一方通行」「細い路地」という障害にめっぽう強い。 一方、昔から情報伝達の道具として、おなじみの「FAX」。今や、会社や、そして家庭でも欠かせないものとなっている。 そこで、この「FAX」と「メッセンジャー」、どちらが速く頼まれた原稿を届けられるかを競う!! 今回の対決は、東京・九段にある編集社「都市出版」がスタート。お届物は、この出版社の編集部が毎月発行している月刊誌『東京人』のライターさん宛の資料。ここから、「メッセンジャー」となった太一がお届け先である、台東区・谷中のライターさんの自宅を目指す。一方、FAXも太一のスタートと同時に、作家さんの自宅に送信スタート!! 全長5kmの、この対決。はたして「FAX」が勝つのか、それとも体力とテクニックの「メッセンジャー」が勝つのか!? |
自転車メッセンジャーとしてFAXに挑むのは国分太一。お届け物を迅速かつ確実に運ぶ、と意気込みは十分。対する、FAXを見守るのは、松岡昌宏。 まず、自転車とFAXの速さの違いを確認するため、本番の対決前に短い距離の勝負をすることに。 場所は、練馬区の光が丘公園陸上競技場。400メートルの距離で速さを競う。FAXはスタート地点と、ゴールに1台ずつ設置し、一枚の原稿を送信。そして、自転車は競技場の400メートルトラックを一周する。 完敗に終わった太一は、FAXに対して実際の街での本番対決にリベンジを誓う。 対決当日。自転車メッセンジャー太一と、スーツに黒ぶちメガネで、雑誌編集者に扮した松岡がやってきたのは、スタート地点となる東京都千代田区富士見にある出版社「都市出版」。 ここから、この出版社が発行している月刊誌『東京人』の作家の先生のもとへより早く資料を届けるのが、今回の対決。 お届け先の作家の先生は、東京を題材としたエッセイで知られる、小沢信男先生。 小沢信男先生は、1927年東京生まれ。小説、文芸評論、詩、俳句、ルポと執筆活動の幅は多ジャンルに及び、東京に関する著作も多い。また戦後の犯罪ドキュメントの先駆者としても知られる。 早速、太一と松岡、お届け物の資料を編集者の田中さんから受け取り、中身を確認。先生に届ける執筆のための資料は、原稿の直し、ページレイアウト案、写真、地図など、内容はさまざまで全22枚。すると、太一は、このお届け物の中に写真があることで、勝算を感じる。写真は送信における情報量が多いため、FAX送信に時間がかかるのだ。 自転車メッセンジャーの太一は、黄色いメッセンジャーバックを背負い、スタートの準備万端。 松岡は、先回りして谷中の小沢先生のご自宅を伺い、書斎に通してもらい、受信側のFAX機の前に座り、スタートを待つ。 先生宛の資料も、FAXの送信のトレイにスタンバイされ、いよいよスタート。田中さんが送信スタートボタンを押すのと同時に、自転車メッセンジャー太一、スタート。 太一は、エレベーターがすぐに来ないのを見て、階段を使って編集部のある3階から1階へ駆け下り、自転車にまたがり、スタートダッシュをかける。 その頃松岡のいる小沢先生のご自宅のFAXにも、一枚目の原稿の受信が始まった。新人編集者松岡、先生を前にして、心なしか硬くなっている。 目白通りに出た太一は左折し、人通りの多い飯田橋の駅前へ。ここではガード下の交通量の多い道路をタクシーや自動車の間のわずかな隙間をすり抜け通過。そして、自転車さえも通る幅のない所では、歩道部分に自転車を持ち上げてクリア、先へ急ぐ。 一方、小沢先生宅で待つ松岡のもとへは、続々と原稿が送られてきていた。この時点で3枚受信完了。松岡は、原稿の締めきり間近の先生にしっかり届けられるよう、受け取った原稿をそろえる。 飯田橋駅前の雑踏を抜けた太一、飯田橋の交差点に到着。この交差点は、二段階右折で自転車専用の信号まである難関ポイント。案の定、この信号、なかなか青に変わらない。太一が信号待ちをしている間にも対決の相手のFAXは、着実に送信していく。 太一の乗る自転車は、マウンテンバイクの頑丈なフレームに、スピードの出るロードレーサータイプの細いタイヤが付いた、プロの自転車メッセンジャー仕様のもの。このプロ仕様の自転車で、信号が青に変わると同時に発進。さっそうと街を駆け抜ける。 その頃、小沢先生のご自宅では、今までのペースとは比べものにならないほどFAXの受信スピードが落ちてしまっていた。資料の中でも送信に時間のかかる、写真が送られ始めていたのだ。この時点で5枚受信完了、残りは17枚。 太一は、交差点で再び赤信号に直面。そこで、迷わず進行可能な方向へ。このように赤信号に直面した場合は、待つことはせず、目的地の方角に沿った形で臨機応変に進路を選ぶというのも、自転車メッセンジャーのテクニックのひとつ。太一、白山通りに入る。 さて、FAX機の前で居住まいをただす、松岡。FAXは途中から、送られてくる原稿のなかに写真が多くなってきたため、受信具合も依然スローペース。 この時点でスタートから11分。自転車は2.1キロ地点を走行中。FAXは9枚目を受信、残り13枚。 文京区の本郷に入った太一は、住宅街にある裏道を走行。道幅が1メートルほどの細い路地をすり抜ける。このあたりも自転車メッセンジャーの特性を活かした道選び。おばあさんの横を慎重にすり抜けて、ゴールを目指す。 この時、空撮隊がヘリポートから出動。大都会をプロ顔負けの気合で進む太一を、上空から追うことに。 その頃、小沢先生宅で資料を待つ松岡は、先生の奥様にケーキとお茶を出してもらっていた。このご好意に松岡、幾分か緊張も緩んだ様子。ところが、松岡とんだ粗相。FAXで送られてきた大切な先生宛の資料にケーキをこぼしてしまったのだ。あわてて拭きとる松岡。先生、これに気づかず松岡、かろうじてセーフ。 一方、太一は、文京区本郷の路地を無事に抜け、本郷通りに到着。通りの斜め前方には、東京大学の赤門が構えている。今回の対決で走るルートを事前に研究した太一は、東京大学構内を通りぬけることが時間短縮になることを知っていた。太一は、この赤門をくぐり東京大学構内へ。 着実に送られているFAXであるが、資料の内容によって送信にかかる時間が千差万別。編集者から作家の先生に送る資料というのは多種多様で、今度は地図が送られてきていた。先程の写真と同じく、地図も送信における情報量が多く、なかなか機械から出てこない原稿に松岡少々焦り出す。 太一、東京大学構内へ。上空を飛ぶヘリコプターが、疾走する太一を発見。空から見ると、構内を通過することで、目的地への距離が大きく短縮されることがよくわかる。構内をひた走り、弥生門を抜け、文京区弥生方面へ。不忍通りを左折し、根津界隈に出る。ゴールまであと1.4キロ。 一方、FAXは残りあと9枚。資料が地図から文章になりペースが上がり、いよいよラストのデッドヒートが繰り広げられる。 根津付近を走る太一。着実にゴールに近づいている。この界隈は、道幅も細く、下町の情緒を感じる。と、そこにはなんと時節柄、七夕の飾り物が。これを太一、暖簾をくぐるようにかき分け通過。また、その先の路地にはお年寄りが碁の対戦中で、やむなく減速。ゴールを間近にしての難関が続出。プロの自転車メッセンジャー仕込みの道選びもその時の道路状況までは予測できず、地図通りには行かないのを実感する太一。 その頃、松岡のいる小沢先生のご自宅では、一旦はFAXに送信の情報量の少ない文章の資料が送られてきていたものの、再び時間のかかる地図が送られてきた。迫り来る太一の足音を感じ松岡、焦る。 太一はゴールまであと200メートル。ところが、行く手にはなんと階段が。どうやら道を間違えてしまったようだ。しかし、後戻りしている時間はない。太一、自転車を担いで階段を上る。 出迎えたのは、編集者に扮した松岡。小沢先生も柔和な表情で資料をお届けにあがった太一を迎えてくれる。はたしてFAXに勝てたのか? 書斎に通してもらい、先生に書類を渡し、任務は完了。ところがよく見ると、先生の机の上には、全22枚の原稿がそろっている。FAXは1分52秒前にすでに先生のもとに届いていたのだった。 実は今回の実験で、太一は3ヶ所で信号待ちをしていた。その待ち時間を合計すると、FAXとの時間差とほぼ同じになる。信号待ちのタイムロスがなかったら勝負の行方は…とこの事実を知った太一、歯が擦り切れるほどにくいしばり、悔しがっていた。 千代田区富士見にある都市出版から、台東区谷中の小沢先生宅までの約5キロで、FAXと自転車メッセンジャーが勝負した結果、FAXが24分28秒、自転車メッセンジャーが26分20秒と、その差は約2分。FAXに敗れてしまった太一は、次回のリベンジを誓うのだった。 |
今回のロケでやっぱり一番大変だったのは、自転車に乗った太一くんをどうやって撮影するかということ。長瀬くんの渋滞対決などの時は、バイクや車で追いかけながら撮影をするのですが、今回は、一方通行や細い路地など、車やバイクが走行できない所にどんどん入っていくので、もう大変!! そこで、スタッフも自転車に乗りながら、必死に太一くんを追いかけ撮影したんですよ!! |
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世界でも有数の先進国となり、世界経済の中心の一つとしての役割を担うようになった、私達の国「日本」。世界各国から1年間で約350万人の外国人達が、観光やビジネスなどの目的で訪れている。 このように、日本を訪れる人も、生活している人も多くなり、街で外国人を見かけることも以前に比べ多くなった。とはいえ、日本は彼らにとっては「言葉」も「文化」も違う異国の地。 そんな、異国の地で、もしあなたが道に迷ってしまったら、一体、どうなってしまうのであろうか? さらに、それが日本語も交通手段もわからない子供だったら大丈夫なのだろうか? 幼い子供は、一見不安に思われるが、道に迷った場合に必要とされる能力である、観察力、記憶力に関しては、大人顔負けのものが備わっているという。 そこで、子供の未知なる力と隠された能力を試すこの実験、「外国人の子供とお家へ帰れるか!?」 そして、この実験にチャレンジしてくれるのは、ジェシ君とマディソンちゃんの二人。 ジェシ・カイナル・ビエルマン君(5歳)は、この夏、日本に住むお母さんに会うためにハワイから来日。どんなことにも物怖じしないジェシ君は、とっても好奇心旺盛で冒険好き。でも、ジェシ君、実はまだ日本に来てから、なんと2週間しか経っていないという。 マディソン・サイジ・サンセンちゃん(5歳)は、アメリカ出身で、お父さんが日本でレストランを開業するのをきっかけに、2歳の頃に来日。性格は明るく、男の子にも負けない強い意思を持った、しっかりした女の子。 スタート地点は、神奈川県横浜市にある「八景島シーパラダイス」。ここから、ジェシ君は達也、マディソンちゃんは長瀬と共に、ゴールである自分のお家を目指す。 この日、お母さんに手をひかれ、それぞれの家から船や電車など、おのおのの交通手段を使って八景島にやって来たジェシ君とマディソンちゃん。 しかし、帰りはお母さんとではなく、帰り方も、そしてもちろん家も知らない達也と長瀬と共に、お家へ向かわなければならない。 子供達が覚えている「乗ってきた電車の色」や「家の窓から見える景色」、そして「よく行く場所の看板やマーク」などを手がかりに、はたして、長瀬と達也、そして2人の外国人の子供は、無事、お家に帰ることができるのか!? |
スタート地点の、神奈川県横浜市にある「八景島シーパラダイス」。そこで長瀬と達也は、それぞれ今回の実験にチャレンジする子供達のもとへ向かった。 長瀬がいっしょに帰るのは、マディソン・サイジ・サンセンちゃん、5歳。アメリカジョージア州出身のマディソンちゃんは、お父さんのニルス・トムセンさんが日本でレストランを開業するのをきっかけに、2歳の頃に来日。性格はちょっと恥ずかしがりやだが、男の子にも負けない強い意思を持った、しっかりした女の子。 一方、達也のパートナーは、ジェシ・カイナル・ビエルマン君、5歳。ハワイ島にサーフィン写真家のお父さんと住んでいるジェシ君は、この夏、日本に住むお母さんに会うために来日。どんなことにも物怖じしないジェシ君は、とっても好奇心旺盛で冒険好き。でも、ジェシ君、実はまだ日本に来てから、2週間しか経っていないという。 さて、お母さんと別れて八景島シーパラダイスから家に帰ることを目指す、マディソンちゃんとジェシ君。それぞれ不安そうな表情を見せつつお母さんと別れる。はたして彼らの家はどこなのか? ジェシ君とペアを組む達也は、どうやったら言葉も交通手段も分からないジェシ君と一緒に家へ帰れるかを考える。そこで、まずは英語でコミュニケーションをとることに。達也が「トレイン?」と尋ねてみる。すると、ジェシ君の口から「ボート」という単語が。どうやらここへはボートでやってきた様子。達也とジェシ君、ボート乗り場へ向かう。 恥ずかしがりやのマディソンちゃんは、なかなか長瀬に笑顔を見せない。コミュニケーションをとるため、遊園地内のアトラクションへ。次第に打ち解け、家への帰り道を聞いてみると、「ブルー・トレイン」という言葉が。マディソンちゃんは青い電車に乗って来たのだろうか? 長瀬、それをキーワードと考え、家へ帰る道筋を推測するもののうまくいかない。 ボート乗り場である「パラダイスライン八景島桟橋」で、行く先を確認。この乗り場からの船は横浜方面のみなとみらい地区へ行くという。ジェシ君はボート乗り場へ向かう途中に達也に買ってもらったイルカの風船がすっかり気に入っている。 その頃、長瀬とマディソンちゃんは、シーサイドラインの八景島駅へ。長瀬は「ブルー・トレイン」のキーワードから、案内板を見て、JR根岸線(京浜東北線)か、JR横須賀線ではないか、と見当をつける。ただし、もう一つのキーワード、「東京タワー」から考えると、東京タワーに近い浜松町駅を通る根岸線(京浜東北線)ではないかと推測 達也の方も、船内でジェシ君に家への手がかりとなるような絵を描いてもらう。ジェシ君の描いた絵は、くちばしの大きな龍のようにも見える怪獣のような絵、金魚のような赤い魚の絵、謎のマーク、の三点。 さて、長瀬はマディソンちゃんいうところの「ブルー・トレイン」根岸線(京浜東北線)に乗り、東京タワーに近い浜松町駅へやってきた。 龍の絵を手がかりに横浜中華街へやってきたジェシ君と達也のペア。横断歩道を渡ろうとした。その時、お気に入りのイルカの風船が、ジェシ君の手を離れ空中へ。しかし、ジェシ君、残念がるどころか、けらけら笑っている。どうやら空飛ぶイルカに、ご満悦らしい。 一方、長瀬とマディソンちゃんは、「東京タワー」のキーワードを手がかりに、東京タワー行きの「グリーン・バス」こと都バスに乗る。マディソンちゃんは芝公園も知っている様子。また、お父さんが六本木で働いているらしい。これは、彼女の家の近くにやって来ているということなのか? さて、東急東横線で渋谷駅に降り立った達也とジェシ君。緑色の都営バスは駅前のロータリーから間髪なく発着している。ジェシ君は路線図の案内板を見て、突然に「新橋」を指差す。そこで、達也、新橋駅行きのバスに乗ってみることに。この選択、はたして正しいのか? 六本木に到着した長瀬とマディソンちゃん。外苑東通りに出てキーワードである東京タワーを見せてみる。この位置から見える東京タワーに反応すれば、家が近い、あるいは生活行動圏であるということがいえる。だが、特に反応なし。 一方、バスで新橋駅に着いたジェシ君だが、「ミャーミャーブー」と繰り返すだけで家の場所への手がかりとなりそうなことを話さない。ただ、ジェシ君は、先程の桜木町でも「ミャーミャーブー」という言葉を連発していた。それが気になる達也。「ミャーミャーブー」。これはどこかの地名を表しているのではないだろうか? 一方、マディソンちゃんは疲れたのか、ちょっぴり眠たそう。長瀬はマディソンちゃんを抱っこして六本木周辺をさまよっている。午後5時のチャイムも鳴り、お母さんにしてみれば子供の帰りが心配な時間になってきた。はたして家は発見できるのか? 同じころ、達也はまたひとつ、ジェシ君の描いた絵の謎が解けていた。麻布十番といえば「たいやき」。さっきの金魚のような赤い魚の絵は、たいやきではなかろうか?と達也は考える。予想通り、ジェシ君、たいやき屋に慣れた様子で入って行く。このお店にはジェシ君が絵に描いた真っ赤なたいやきの絵もあった。 一方、マディソンちゃんは、未だ六本木周辺で、不安げな表情。長瀬をおいて突然走り出し、家が近いのか、と思わせるが、また歩き出してしまう。 スタートからゴールまで、6時間15分。長瀬、マディソンちゃんチームは無事お家に帰 一方、達也とジェシ君も「ミャーミャーブー」こと南麻布へ。ジェシ君は薄暗くなった閑静な住宅地を走り出し、坂を上がったところが家だと言う。そして、マンションへ入り、自宅の扉の前へ。すると、シーパラダイスで別れたお母さんが笑顔で出迎えてくれた。 達也とジェシ君も、7時間32分で無事帰宅。 ちょっと帰りが遅かった達也とジェシ君。だが、これには理由があった。すっかり達也と友達になったジェシ君は、家に帰ったら達也と別れなくてはならないことを察知し、達也におねだりして、帰り道の公園で、1時間ほど遊んでもらっていたのだ。それにしても家に帰っても相変わらずやんちゃなジェシ君だった。 |
ロケ前に長瀬くんは、出演する子供達のためにプレゼントを買っておいてやろうと、おもちゃ屋さんにいったそうです。でも、ロケの当日、それらしき物を長瀬くんは持っていませんでした。家にでも忘れたのかと思い聞いてみたところ、おもちゃ屋に行ったのは確かなのですが、久しぶりにそのような場所に行ったので、自分のおもちゃを買ってしまうことに夢中になって、プレゼントを買うという本来の目的を忘れてしまったそうです…。 |