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夏に入り、海水浴のシーズンを本格的に迎え、海や川など水辺で楽しむ人が増える季節となった。 しかし、その一方で、去年一年間だけでも、水難事故は約1,000件も発生し、約500人もの溺死、行方不明者が出ているのである。 このような状況に対して、日本でもあるものが、水難救助において注目されてきた。 それは、水難救助犬。 この水難救助犬は、溺れている人にロープや救命胴衣を渡したり、服などに噛みつき安全な場所まで連れてきたり、意識を失って沈んでしまった人を探し出したりして、突然の水難事故に対応する。 今回登場するのは、2匹のラブラドル・レトリバー。現在日本で最も訓練が進んでいるこの2匹は、すでに波のない場所で短い距離を泳ぐという基本的な訓練項目はクリアしている。 そこで、この挑戦。 この卒業課題ともいえる挑戦が行われるのは、沖縄本島の北に位置するエメラルドグリーンに澄んだ海に囲まれた沖縄県の伊是名(いぜな)島。ここからさらに3キロ離れた無人島、屋那覇(やなは)島まで泳いで渡ることを目指す。 挑戦をサポートするのは太一と松岡。2匹の犬と一緒に泳ぎ、共に屋那覇島へ渡ろうとする。また、空からは城島が、海の状況を泳いでいる二人に伝え、挑戦を安全に行うための羅針盤役をつとめる。 犬たちが初めて挑むことになる海には、潮の流れや波など、今までに出会ったことのない難関が待ち受けている。そんな困難に立ち向かいながら、果たして2匹の犬は、見事、島へ渡ることはできるのだろうか!? |
灼熱の太陽が照りつけて、美しく輝いている青いエメラルドグリーンの海の前に、太一と松岡が立っている。すると…美しい海の中から、麦わら帽子をかぶった男の「助けて〜」と、救いを求める声が。でも、この声、どこかで聞いたことがあるような…。 城島だと気づいた松岡は、「お約束ですから。」と、この溺れるフリをしている城島を放っておいた。 すると…勢い良く2匹の犬が、青い海に飛び込んだ !! 海に飛び込んだ犬は、つり革式の救助用ロープ(片方を犬がくわえ、もう片方を人がつかめるようになっており、それを犬が引っ張ることによって救助することができるもの)を口でしっかりくわえながら、犬かきで、一直線に少し沖合いで溺れている城島のもとへ。 この「ただ者」ならぬ、「ただ犬」ではない2頭の犬、「RJ」と「トミー」。一体、この犬たちの正体は? この2頭の正体は、「水難救助犬」。 水難救助犬とは…「海や川などの水辺で溺れるなどをした人を助けるために訓練された犬」。 海外では、この水難救助犬の育成は、訓練種目が競技になるほど盛んであるが、日本では現在、日本レスキュー協会にいる12頭が水難救助犬としての訓練を積んでいるのが現状。 そして今回のチャレンジの数日前、太一は、日本で訓練されている水難救助犬の実力を確かめるために、訓練施設がある滋賀県大津市の「メイテツマリーナ」を訪れていた。 太一がやってくると、日本レスキュー協会の松崎直人ヘッドチーフと松崎正人チーフトレーナーの指導のもと、水難救助犬はボールキャッチ訓練の真っ最中。 続いて、水難救助犬は、ボートを使っての訓練を開始。すると、太一が、何かを思い出した。 それは、あの日…。そう、千葉県木更津に流れる小櫃川(おびつがわ)で、木更津ケーブルテレビにて放送されている「鉄骨!DASH !!」のTOKIQに、初めて遭遇した日のこと(平成11年4月11日放送)。 対岸に、ついにTOKIQを発見した太一は、近くにあった手こぎボートを使って、向こう岸に渡ろうとした。 そして、これから水難救助犬が行おうとしているのが、この太一のようなケース「自力でボートが進めなくなった場合」を想定した、救出訓練。 約30m位先の水面に浮かぶ1隻のボート。このボートには、オールを持たずに、ただ流れに身をまかせている人が乗り込んでいる。 すると、桟橋にいた松崎ヘッドコーチの掛け声と共に、水難救助犬のRJは、勢い良く、水面に飛び込み、松崎ヘッドコーチから渡された救助用のロープをしっかりとくわえた。 この訓練の日は、太一がオールを流されたあの時のように、風が強く、さらに、水のうねりも激しかったが、水難救助犬のRJは、この「風」、そして「うねり」に、負けることなく、力強く泳いでいく。 しかし、水難救助活動は、これだけで、終わりではない。というのも、水難救助活動とは、危険に直面している人を、安全な場所まで避難させて、はじめて任務終了になるからである。 懸命な水難救助犬の姿に、太一は、「すごい !!」と驚く。 口を大きく開け、思いっきり酸素補給をしたいはずにも関わらず、RJは、ボートとの、唯一のライフラインである救助用のロープをしっかり噛みしめたまま、離さない。 そして…RJは、見事、桟橋に到着。 このように、水難救助犬の訓練は、「自力で動くことの出来なくなったボートを引っ張ること」や、「溺れている人を助ける」などの、常に実際の水難事故を想定したもとで行われている。 こうした日々の努力を重ね、水難救助犬は、いつ起こるかわからない水難事故に対応できる様になっていくのだが、真の水難救助犬になる為には、避けて通ることの出来ない、ある大きな壁があるという。 それが今回のチャレンジ !!「海で長距離を泳ぐこと。」 松坂ヘッドチーフは、2頭の犬が初めて挑戦するこの「海で長距離を泳ぐ」という最終訓練を前に、いくつかの問題点をあげた。それは… (1)「最終訓練にチャレンジする2頭の犬とも、まだ1度も海で泳いだ経験がない。」 (2)「海独特の潮の流れや、波があるために長距離を泳ぎきるだけの十分なスタミナがあるかどうか?」 (3)「真水ではなく、塩分を多く含んだ海水が目や水に入るため、泳ぎづらいのではないか?」 とのことであった。 しかし、この困難を克服し、「海で長距離を泳ぐ」という最終訓練を成功させることができたならば、晴れて一人前の水難救助犬になることができるという。 そして、この最終訓練の舞台となるのは、沖縄県にある伊是名(いぜな)島。 この伊是名島は、「琉球王統 第二尚氏始祖(だいにしょうししそ) 尚円王金丸(しょうえんおうかなまる)誕生の地」。そのため、島の各所に琉球王朝時代の風情が、数多く残っている島である。 そして、この伊是名島の南端に位置する伊是名漁港から、水難救助犬達は、サンゴ礁が水面下に望める海を渡って、「屋那覇(やなは)島」の北側に位置する砂浜を目指す !! 距離にして、全長約2,000m。 そして、この「海を泳ぐ」という最終訓練に望むのは、訓練を受けている日本レスキュー協会の12頭の中でも、最も優秀なこの2頭。 トミー(5歳・オス・水難訓練歴1年・ラブラドールレトリーバー・黒毛)。 そして、太一がRJと、松岡がトミーと共に泳ぎ、2キロ離れたゴールを目指す !! 果たして、RJとトミーは、見事、海を渡りきり、一人前の水難救助犬になることはできるのだろうか!? 午後0:00 雲ひとつない晴天のもと、ハンドマイクを持った城島の掛け声と共に、伊是名漁港から、いざ最終訓練がスタート !! 初めて一緒に水難救助犬と並んで泳ぐ太一は、予想以上のRJの泳ぐスピードに思わず、 スタート地点付近は、区切られた入り江のため、RJもトミーも、それほど恐怖心はないのか、順調で速い泳ぎをみせる。 その頃城島は、この最終訓練の様子を上空からレポートするために、ヘリコプターに乗り込む。 入り江を抜け、RJ・トミー、そして太一・松岡は、ついに波や潮の流れがある海へと進むことに。 ぐいぐいと海の水を掻き分けるように、力強く前へ前へ進む先頭のRJ。 依然、太一はなかなか泳ぐスピードは上がらない。さらに、RJだけでなくトミーと松岡にも遅れだし、かなり後方で泳いでいる。 一方、トミーと同じペースで泳いでいた水泳得意の松岡さえも、徐々に泳ぐペースが落ち、遅れだした。 今の状態は、RJとトミーがかなり先を泳ぎ、その後を松岡、そしてさらに遅れて太一という順番で、いわば犬達に先導され、人間がついていくような感じ。 かなりRJに離されてしまった太一。その差は、70m近くありそう。表情は、まさにSOS状態。 そして松岡にも、疲れがみえはじめ、徐々にトミーとの差も大きくなっていってしまった。 だが、RJとトミーのペースも、海に出て、徐々に落ち始めていた…。 上空からヘリコプターで、今回のチャレンジを見守る城島。双眼鏡をつかって眼下に広がる大きな海とは対照的に、小さく点在する挑戦者達の姿を探す。 それは、太一・松岡・RJ・トミーが皆、船に乗りこんでいるのである。 これに城島、「何か(トラブルでも)あったのか?」 実は、この時、海上では、太一・松岡・RJ・トミーの一同が、一旦、船に乗 というのも、ここまで、かなりのハイペースで泳いできた、RJとトミー。しかし、このままのペースで泳ぎ続けた場合、後半のスタミナにかなり影響が出てきてしまう可能性があるという。 しかし、このチャレンジは始まったばかり。まだ、ゴールまでは1,812mもある。 この緊急ミーティングの結果、もし太一が再び泳ぎだし、これ以上遅れを出した場合、かえってパートナーであるRJのペースを乱してしまう可能性があるということで、これ以上、太一が泳ぐのは難しいのではないかとスタッフは判断した。 だが、太一は、「せめて海の中からでも応援したい」と希望。 また、まだ泳げる松岡、そして、RJとトミーは、泳ぐペースを少し落すことに。 さらに、この先には、大きな「潮の流れ」が存在する。そこで、RJと太一は、この潮の流れに上手く乗りながら、ゴールの砂浜を目指す。 一方のトミーと松岡は、この潮の流れを横断し、最も直線的なルートで、ゴールへと向かう作戦をとることに。 この決定に、松岡は「一緒に泳ごうな!」と優しく、そしてしっかりと2頭の犬に声をかけた。 そして、最終訓練再開 !! トミーと松岡が進むルートは、潮の流れに逆らいながらも、ゴールまで直線的に泳ぐことができるかがポイント。 しかし、松岡と同じルートでゴールを目指すトミーは、徐々に潮の流れに乗って進むRJの方へ、流されてしまっていた。 これを見た、松岡は、泳ぎながらも必死にトミーの名を呼んだ。 すると、トミーは、この松岡の呼び声に気がついたのか、力を絞り、徐々に方向を変え、松岡のもとへ。 その頃、太一とRJは、潮の流れを上手く利用して、ゴールを目指していた。 クロールで泳ぎ続ける松岡。しかし、クロールは、息継ぎや腕のフリなど運動量が多い泳ぎである。この泳法でスタミナは、大丈夫なのか!? その頃、ヘリの中から挑戦を見守る城島は、松岡のクロールに、やはり不安を感じていた。 スタートから30分が経過。すると松岡も、クロールの息継ぎで顔を上げる際の体力消費を恐れたのか、シュノーケルを使いはじめた。これで、ある程度は体力消費を防ぐ事ができそう。 その頃、太一とRJは、約500mを泳ぎ、残り1,551m付近。しかし、先程から高くなった波は、依然、おさまる様子がない。風も、強くなってきた。このままでは、まだまだ波は高くなりそうな気配。しかし、この波に負けじと、前を見つめ、一生懸命に泳ぐRJ。 一方、城島は、屋那覇島の砂浜にあるゴール地点を確認するために移動してみると、なんとゴール地点の犬小屋は、強風のために、屋根が飛ばされてしまっていた。 その頃、松岡とトミーは、約700mを泳ぎ、残り1,271m地点。 4本の足で水を蹴るように、犬かきをしながら前へ進むトミー。しかし、松岡は、ほんの少しではあるが、再びトミーに遅れをとりだしてしまった。 さらに、松岡の泳ぐ動きが止まった。何かあったのか!? しかし、松岡は、再び泳ぎはじめた。大丈夫のようだった。 だが…再び水を蹴るために、足を動かすのを止めてしまった松岡。何か、おかしい。 そして、松岡はついに顔を上げ、シュノーケルを口から離し「ごめん。(足が)つった。」と悔しそうに言った。 足がつり、泳ぐことができなくなってしまった松岡。すると、トミーが前へ進むのをやめ、引き返し、松岡のもとへ向かった。 松岡は、足のつりを治すために、ボートへあがる。 やはり、スタートから、徐々に高くなる波の中800m近くもバタ足を続けた松岡の左足には、かなりの負担が、そして、かなりの疲労がたまっていたのだ。「なんだよ…。」と悔しそうで、かつ苦しそうな表情を浮かべる松岡。 松岡が休むボートから、ほんの少しだけ離れたもう1艘のボートでは、トミーが松岡のことを、じっと見つめていた。 まだ、足は完全に治ったという様子ではなさそうだが、松岡は再び泳ぎ始めることを決心した。 RJと太一は、高くなった波と戦いながら、スタートから約1時間が経過。ゴールまで残り1,345m。一方のトミーと松岡は、ゴールまで残り972m。 再びトミーとの距離が離れてきた松岡。やはり、先程、つってしまった足が、後を引いているのか? スタートから1時間30分が経過。その頃、RJと太一は、残り900m付近を泳いでいた。相変わらず台風の影響で、海の波は高い。残り1キロを切ったが、ここからが勝負であるということは間違いない。 松岡とトミーは、1,700m泳ぎゴールまであと300mとなった。しかし、こちらも太一達と同様に、ここへきて徐々に波が高くなってきた。 だが、松岡とトミーは、ゆっくりとではあるが、少しずつではあるが、距離を伸ばし続けていた。すると…松岡の動きが、再び止まってしまった。もしや、また足がつってしまったのであろうか? 城島は、空から松岡とトミーの姿を見ていた。その目には、松岡達がいる少し先に、もうゴールである屋那覇島の白い砂浜が映っていた。 最後の力を振り絞って、ゴールを目指すトミー。松岡は、後ろから、トミーの姿を見つめ、声をかける。ゴールまで、あとわずか !! その頃、RJと太一は、依然、高い波にもまれながら、少しずつであるが着実に、ゴールへと進んでいた。しかし、高波は容赦なしにRJと太一を打ちつける。 一方、トミーと松岡は、残りあと148m。もう海も、トミーの足が、しっかりと海の底をとらえることができる深さになった。 上空から、今まさにゴールをしようという二人を見守る城島。空から見える、白い砂浜には、小さな、しかし、トミーと松岡にとっては、大きな意味のある足跡が、一歩一歩、刻まれていく。そして…スタート1時間52分で、トミーと松岡、ついにゴール !! 城島は、共に泳ぎ、共に困難を乗り越えたこの二人のコンビを、あの名物刑事コンビの名にちなんで、こう呼んだ。「トミーと松。おめでとう !!」と…。 その頃、RJと太一も、ゴールまで残りあと303mとなっていた。高い波と戦い続けたRJ。かなり体力も消耗しているはず。そんなRJに、必死に声をかける太一。「頑張れ!」「負けるな!」「あとちょっとだ!」 最後の力を振り絞って、ゴールゲートと犬小屋に向かって走るRJと太一。そして…2時間4分で、RJと太一も、ついにゴール !! 挑戦を終え、この日のRJとトミーの泳ぎを振りかえる、太一と松岡、そして松崎ヘッドコーチと松崎チーフトレーナー。 松岡は、コーチ達に「合格ですかね?」と質問。 そして、「そうですね。良く頑張ったと思います。」とコーチ達から、水難救助犬としての最終訓練の合格のお墨付きをもらった。 ここに、一人前の水難救助犬である、「RJ」と「トミー」が誕生した。 すると、どこからか、聞き覚えのある声が…。 声がする方角を見てみると、なんと城島が今度はヘリコプターではなく、パラセーリングをして空に浮かんでいた。 太一と松岡は、「何、バカンスしてんだよー。」と呆れムード。 すると、城島のパラセーリングが、おりからの台風の風に揺られてか、急に高度を下げていった。そして…墜落 !! 突然の落下に驚いた城島は、かなりの水を飲ぬことに。むせる城島。 しかし、「さあ、帰ろう」と太一と松岡は、冷ややかに一べつ。RJと太一、トミーと松岡は、帰っていった。 全長2,000mにも及び、海を泳ぐという今回の水難救助犬「最終訓練」。 この日、最終訓練を見事成功させ、晴れて一人前の水難救助犬「RJ」と「トミー」が誕生した。彼らは、この後、いくつも水難事故に対処し、いくつもの危険から人々を守り、そしていくつもの命を救っていくことになるだろう。 しかし、私達は忘れてはならない。最も大切なのは、「私達が水難事故に遭わないように注意しなればならない」ということを。きっと、「RJ」と「トミー」もそれを望んでいるはず…。 緊急報告 |
自分でも犬を飼っているという動物好きの松岡君。この日のロケも、大好きな犬との撮影ということで、かなり楽しそう。ロケ前、松岡君は、この挑戦をする2匹の犬を前に、「頑張れ!できるぞ!」と真剣に話しかけていたのが印象的でした。 |
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1999年7月13日、道路交通法施行令を改正する政令が、閣議で決定した。 今回改正された道路交通法では、2000年の4月1日から6歳未満の幼児が車に乗る際には、チャイルドシートの着用が義務付けられることになる。 チャイルドシートとは、乳幼児を交通事故から守るために、座席の上に固定して取りつける、乳幼児のための専用シート。 日本では現在、チャイルドシートの着用率はわずか15%であるが、チャイルドシート着用していなかった場合と着用していた場合を比べてみると、着用時の重症率は、非着用時の3分の1、致死率は9分の1と着用による効果は大きい。そのため欧米では、すでに、子供を車に乗せる際に着用が義務づけられているところが多く、子供達の尊い命が守られている。 このように着用していると事故発生時に安全なチャイルドシートだが、子供を事故から守るために何より大切なのは、運転者の注意。 チャイルドシート 寝た子を起こさずにどこまで行けるか!? 今回の実験の舞台は「東京」。 車に乗ってチャイルドシートに座った子供がお昼寝を始めたところでスタート。 運転するのは、一人はペーパードライバーだが、海外での運転や、「渋滞を行く車に自転車は勝てるのか?」という企画のロケ等で徐々にその腕も鍛えられてきた城島。 寝た子を起こさないようにする運転のポイントとしては、
といった点があげられる。
果たして、寝た子を起こさずに、城島と達也はどこまで行く事ができるのだろうか!? |
今回、安全走行にチャレンジするのは、ペーパードライバーではあるが、海外での運転経験も豊富(?)で、渋滞での運転はもうお手のもの「城島 茂」と、JAF(日本自動車連盟)のロードサービス隊員の経験を持ち、運転には、絶対の自信をもつ「山口達也」の二人。 そして、2人は、今回のドライブのパートナーを探しに、ある場所へ向かった。 その場所とは、東京都港区にある「みなと保育園」。 思わずまたがる城島。さらに、「あんがー。あんがー。」と童心に返った後、照れる。 その後、二人は、子供達がいる部屋へ。そして、今回のパートナーを発見。 達也が運転する車に乗るのは、忠平夏海(ただひらなつみ)くん、1歳。パッチリした目が印象的な、口数の少ないちょっと内気な男の子。 一方の城島が運転する車に乗るのは、生後まだ6ヶ月の朝霞麗未(あさかれみ)ちゃん。もみじよりも小さな手をした、とってもかわいい女の子。 早速、それぞれの車に乗せる子供達とコミュニケーションをとり始める、城島と達也。しかし…顔をくしゃくしゃにして、城島のパートナーの麗未ちゃんは、泣き出してしまった。城島は、どうしていいのか分からず、慌ててお母さんを探す城島。 一方の達也のパートナーである夏海くんも泣きはしないが、笑ってもくれない。上手くコミュニケーションがとれていない様子。 こんな調子で、今回のチャレンジは、果たして上手くいくのであろうか? 今回のルールは、それぞれの子供達のお昼寝開始と共に、東京都港区にある「みなと保育園」をスタートする。ママと子供を車に乗せて、達也は東、城島は西へ向かい、子供を起こさずにどこまで行けるかというもの。 ただし、ドライブ中に、「昼食」「給油」「駐車」「夕飯の買い物」という、以上4つの項目をクリアしなければならない。 麗未ちゃんの目がトロンとしてきた。そろそろお昼寝の時間か? そして、スタートはできるのか? 眠りにつきそうな麗未ちゃんを、そっとチャイルドシートに座らせようとするママ。しかし…麗未ちゃん、泣き出してしまった。残念、城島、スタートできず !! その頃、達也は、まだチャイルドシートの取り付けをしていた。しかし…付けてはみたものの、全く安定感がなくグラグラ。これでは、せっかくのチャイルドシートの意味がない。 しかし、チャイルドシートを持っている人でも、達也のように、正しい装着の仕方ができていない人が多いという。 ここで、正しいチャイルドシートの取り付け方を説明しておくと、 (1)まず、シートベルトを適度に調整し、チャイルドシートの後ろ側についている横穴に、調節したシートベルトを通す。 (2)そして、シートベルトをカチッというまでしっかりと締め、グラグラしないか、きちんと固定されいるかを確認して、取り付け完了。 ちなみに、チャイルドシートは、後部座席で使わなければいけない。 さて達也もなんとか、チャイルドシートの取り付けを完了。早速、夏海くんを座らせて、反応をチェックしてみると…大丈夫、座り心地は、よさそう。 城島はスタート前に、トランクに「赤ちゃんが寝ています」のシールを貼った。これで、もう準備万端。あとは、麗未ちゃんが寝てくれるのを待つだけ。 すると、麗未ちゃんのママが「寝ました。」と、笑顔で報告。 気になる麗未ちゃんの反応は…残念 !! お目めパッチリ、起きてしまった…。またも、城島、スタートならず !! 一方、達也の夏海くんは、大好きなママの腕に抱かれながら、今、まさに眠りに落ちそうな気配。 先行く友を、口を開けて見送る城島。麗未ちゃんは、まだまだ起きている。一体、いつ城島はスタートできるのか!? スタート後、達也チームは、港区から東へ向かい、千葉方面を目指すことに。そして、最初の交差点にさしかかった。横揺れが起きないよう、スピードを落し、ゆっくりとハンドルを切る達也。曲がり切り、気になる夏海くんの様子は…スヤスヤと寝ていた。 その頃、城島は、何やら作業中。 マニュアル車にまだ慣れないのか、城島は、上手くクラッチをつなぐことができずに、いきなりエンジンが大きな唸りをあげた。このままでは、麗未ちゃんが起きてしまうぞ
!! だが、なんとかこの坂も通過成功。まだ、麗未ちゃんは夢の中。 その頃、達也チームは、品川方面へ向かっていた。すると…達也は、前方の赤信号に、ブレーキを踏むのがワンテンポ遅れてしまった。このままでは、滑らかな停車ができない。達也、ピンチ
!! 一方、城島チームは、スタートから5.2km地点の渋谷区広尾で、渋滞に巻きこまれていた。車線変更を突然してくる車を上手くかわしながら少しずつ距離を稼ぐ城島。 また、車内には、夏の午後の強い日差しが、車内に注ぎ込む。まぶしくて、麗未ちゃんが起きてしまうのではないかと心配する城島は、日陰を選んで走行することに。 日陰がある、細い道に入ろうとしたその時 !! 「ゴン!ガリガリ !!」と路肩に車をすってしまう城島。 一方、達也は、スタートから5.4km地点の品川区北品川から湾岸方面へ向かっていた。すると、前方に「踏みきり」が出現。 踏みきりは、渡る際に、線路の上を通過するため、かなりの振動が伴うポイント。 時刻は、午後2時31分。達也チームは、スタートから19分が経過し、5.5km地点で、ここから千葉方面へ。 城島チームは、スタートから8分が経過し、5.5km地点で、神奈川方面を目指す。 ここまで共に走行距離が5キロを越えた。子供は、夏海くん、麗未ちゃんともに、まだまだお昼寝を続けてくれそう。 スタートから11.6km地点の世田谷区三軒茶屋に入った城島は、ここでガソリンスタンドへ。すると、城島、「俺、給油したことないねん。」と気になる一言。 その頃、達也チームは、スタートから10.2km地点、トラックの往来が激しい、湾岸方面の江東区有明を走行中。すれ違うトラックのエンジン音にも、まだまだぐっすりモードの夏海くん。 一方、城島は、スタートから13.6km地点の世田谷区若林付近で、行き交う車の騒音を避け、静かな裏道へと飛び込む。 慌ててブレーキを踏む、城島。さらに、慌てて麗未ちゃんが起きていないかを確認。すると、麗未ちゃんは、まだグッスリと眠ったまま。 その頃、ようやくトラックの騒音から逃れてきた達也チームは、スタートから11.9km地点の江東区フェリー埠頭で、順調な走りをみせていた。すると、達也が前方に何かを発見。 それは、スピードの出しすぎを防止するための「段差舗装」だった。 一方、城島は、スタートから15.1km地点で、世田谷区豪徳寺にある裏道を走行中。すると、前方に「踏みきり」出現 !! その頃、達也は、スタートから15.3km地点の江東区東雲(しののめ)地点で、渋滞の列の中に。 一方、城島は、スタートから17.4km地点で、世田谷区船橋の裏道を走行中。 時刻は、午後3時18分。達也チームは、スタートから1時間6分経過し、16.8km地点を走行中。一方の城島チームは、スタートから55分が経過し、17.5km地点を走行中。 達也チームは、江東区にある路地に入りこんでいた。そして、そのまま、車は商店街へ。 その頃、城島チームは、スタートから18.8km地点の世田谷区船橋で、二つ目のチェック項目である「昼食」をとるために、ドライブスルーへ。 その頃、達也は、スタートから20.6km地点の江東区北砂で、チェック項目の駐車に挑戦中。大きな振動を与えない様に、慎重に、ゆっくりと駐車する達也。そして、夏海くんのママが、この間に、夕食のお買い物へ。 その頃、城島チームは、スタートから21.5km地点の世田谷区成城の静かな住宅街を走行中。そして、ここで城島の大の苦手な難関が出現。 それは…「坂道発進」 一方、達也チームは、夏海くんのお母さんが夕食の買い物から戻ってきて、再びスタート。夏海くんの熟睡は続いている。 時刻は、午後4時16分。達也チームは、スタートから2時間4分経過し、20.7km地点。一方の城島は、スタートから1時間53分が経過し、21.9m地点。 その頃、達也も、麗未ちゃんのママが夕食の買い物で見つけたお団子を、城島と同じように、食べさせてもらって「昼食」を済ませることに。 一方、城島は、スタートから25.1km地点の狛江市狛江駅前でチェック項目の「駐車」をするために、駐車場へ。入り口の段差が気になる。しかし、ここもどうにか通過。ところが
!! その頃、達也チームは、スタートから28.3km地点の江戸川区西葛西にあるガソリンスタンドでチェック項目である「給油」を行っていた。 一方、城島チームは、スタートから27.7km地点で、達也チームよりも一足先に、東京を脱出するため、多摩川にかかる橋を渡っていた。 午後5時18分、城島チームのドライブは、ここで終了。そして、城島は、お目覚めした麗未ちゃんに、優しくキスをした。ところが…麗未ちゃん、またも泣き出してしまった。安全走行は、果たせたものの、あやすことには、ことごとく失敗した城島だった…。 その頃、達也チームは、スタートから28.7km地点で、こちらも東京を脱出し、千葉県浦安市・葛西通りを走行中。 結果、チャイルドシートに寝た子を乗せた安全ドライブは、達也チームが3時間15分走り続け35.3km、城島チームが2時間55分走り続け34.1kmで、その差1.2kmたらず。 達也と城島の優しい運転が心地よかったのか、麗未ちゃん・夏海くんとも、この日はいつもより、少し長いお昼寝となった。 |
このロケの時、城島君と達也君は、初めて間近でチャイルドシートを見たそうです。そんな二人は、「年の割に、大きくなってしまった子供の場合はどうするのだろう?」という素朴な疑問を抱いていましたが、ご心配なく。チャイルドシートの対象年齢は0歳から10歳くらいまでで、年齢や体の大きさに合わせたそれぞれのサイズ(乳児用・幼児用・学童用)があり、大きな体の子供でも、十分に対応できるようになっているのです。 |