川 vs 山  人は自給自足で生活できるのか?
 


 太古の時代、人類は全ての食料を自給自足でまかなってきた。海や川で魚を釣り、海草、貝などを取り、山に入ってはキノコや山菜、木の実、果実などを採り、食料としていた。

 しかし現在、我々が食事をする場合、自分が作ったものではなく、市販されているものを買って食べるケースがほとんどである。

 また最近、アウトドアブームで多くの人がキャンプ場などに出かけるようになったが、自然の中で食事をする際の食材はやはり市販のものが多いようだ。

 果たして大自然の中で自ら食材を調達することはできないのだろうか?

 そこで実験! 人は自給自足で生活できるのか

 実験の舞台は神奈川県津久井郡にある青根キャンプ場。川と山の2チームに分かれ、食材となるものを調達。より多くの食べられるものを採ってきて料理責任者が実際に調理を行う。

 川チームは研ナオコ&太一、長瀬チーム。この辺りではヤマメ、ニジマス、ハヤ、ウグイ、沢ガ二などが季節的には釣れるというが、果たしてどんな魚が釣れるのか。また水辺に食べられるものは他にあるのか? 長瀬と共に釣りにもチャレンジした料理責任者の研さん、果たして料理できる魚は釣ることができるのか?

 一方、山チームは城島、松岡、達也。料理責任者は松岡。この辺りでは、松茸、椎茸、ゼンマイ、木いちごなどが採れそうということだが、キノコなどには有毒なものもある。なかには死に至るものあるという。果たしてちゃんと食べられる食材を手に入れ食事をすることはできるのか?

 山と川、大自然の恵みで自給自足の豪華ランチは作れるのか!?

 舞台となるのは、神奈川県津久井郡の青根キャンプ場。今回の参加者は…TOKIO、ナオコさん、福澤アナ、DASHメンバー全員集結!

 川岸に揃ったメンバー。まずは食材調達の前に、肝心な「食べられる・食べられないもの」をお勉強。福澤アナによる、講習会開始!


「山で採れるもの」
食べられるもの …マツタケ・シイタケ・ハタケシメジ・タケノコ・ゼンマイ・木イチゴ・蛇イチゴ
食べられないもの…サマツモドキ(キノコ)〜軽い毒であるが、中毒を起こす危険性大!・シャグマアミガサタケ(キノコ)〜猛毒・トリカブト〜猛毒
「川で獲れるもの」
食べられるもの …鮎(あゆ)・山女(やまめ)・岩魚(いわな)・ニジマス・オイカワ・サワガニ・ウグイ・ザリガニ
食べられないもの…イモリ・カエル

 ひと通りお勉強したところで、食材集めスタート!
山で探すのは…城島・達也・松岡
川へ行くのは…太一・長瀬・ナオコさん
長瀬はプライベートでも大の釣り好きでその腕前もなかなかだとか。今回本人の強い希望で川チームに。
 早速、山チームは探検隊の衣装に着替え、斜面を登って林の中へ。
川チームは、魚の釣れそうなポイントへ。それぞれ移動開始。

 川チーム、ポイントに着いて早々、ひとりで勝手にはじめる長瀬。すると、初心者の太一、「教えろよ!」と熱中しすぎて周りが見えていない長瀬にツッコミ。しかし今度は教えだすと止まらない長瀬、懇切丁寧に太一とナオコさんに指導。しかし、「ツッツン!ってくるから」「ガッ!とあわせてグァッと!」という調子。ニュアンス指導に戸惑う、太一とナオコさん。
 そして、長瀬の指導により、1ヶ所のポイントを集中して探ることに。果たして最初に誰が、何を釣るのか!?

 その頃、山チームは林をさまよい、食材探しに目を光らせる。
すると…しめじに似たキノコを発見! 毒入りなのか?そうでないのか?物議をかもす中、平気だと言いきる松岡が自信を持ってひと口…「口がシビレル!」と、そこに、同行していたキノコおじさんが一言。「これは、日本で一番多く中毒をおこすキノコです」松岡、慌てる!!
 その正体は、「クサウラベニタケ」。主に広葉樹林などに群生し、食べてしまうと15〜30分で激しい下痢や吐き気を引き起こす。山チーム、間一髪セーフ!!

 その頃、川チームも、まだ獲物なし。長瀬のリードでポイントを変えてみるものの、全く釣れる気配はない。アタリもなく、あせる長瀬。そこへ、ナオコさんが、ちっちゃな「ウグイ」を釣る。


「ウグイ」
日本全国に分布する、藻類や水中昆虫を好む雑食性。鯉の仲間で、もちろん食べられる。


 喜ぶナオコさん、小さくても一匹は一匹!
 一方、山チームは、さらに林の奥へ。そして、ついに「ヤマユリ」を発見! 達也が大きなユリ根を掘り当てる!


「ヤマユリ」
主に、近畿地方以北に分布している。
球根のような茎は、茹でたり、天ぷらにして食べられる。


そして、負けじと城島も、夢中で根っこを掘りつづける。巨大なユリ根に遭遇かっ!?…と、思ったら、ただの岩。
 一方、川チームは、太一が何かを発見!! すかさず網をすくうと…カエルだった。喜ぶ太一に、呆れるナオコさん。

 勢いづく山チーム、ついに「シイタケ」を発見!!


「シイタケ」
おなじみシイタケは、日本各地に分布。春〜秋にかけて、椎の木やくぬぎ、楢などの枯れ木に発生する。


 さらにシイタケを求めて歩く城島。と、その時! 城島、足を踏み外し、山の斜面から転落!! 「リーダーッ!!」安否を気遣う達也と松岡。果たして大丈夫なのか!?
 一方、川チームは、太一が釣りよりも確実と、仕掛けを作りはじめた。川の流れに沿って、竹を組んだ柵を作り、網をはって、入り込んだ魚を捕らえるという仕組み。そして、待つこと数十分。半信半疑の太一、仕掛け網を持ち上げてみると…なんと、1匹のニジマスがっ!! 嬉しさのあまり、叫んだ言葉は、「大漁!」


「ニジマス」
水生昆虫や甲殻類を好む。中には、60cmに成長するものもある。鮭の仲間でとっても美味しい。


 その頃、どうやら無事だった城島。痛みを忘れて、何やら発見!! 滑り落ちた先には、なんとトウモロコシ畑があった! 3本おすそわけしてもらった城島。これもケガの功名か?
 そして、城島と離れてしまった達也と松岡。林道を歩くと、そこに「木イチゴ」発見!!収穫しながら、甘酸っぱさを堪能。

「木イチゴ」
別名モミジイチゴ。4月頃小さな白い花が咲き、球形の果実がつく。熟すと赤から黄色になる、甘酸っぱい木の実。

 一方、川チーム、長瀬が川面に何やら発見!?「今何かいた!タコみたいの」ここは川だが!? 本当にタコに間違いないのか? 長瀬、そのタコをめがけて釣り糸をのばす。果たして、川でタコは釣れるのか!? すると、長瀬にアタリがッ!!そして見事ヒット!! それはタコではなく、ニジマスであった!

 そしてタイムアップ!

 山チームの成果は…もらったトウモロコシを含めて、ミョウガ・木イチゴ・フキ・ユリ根・シイタケ、6種類の食材をゲット!
 川チームの成果は…ニジマスとウグイ。

 これでいよいよ、美味しいランチを作れるのか?

 再びチームに分かれて、クッキングスタート!
 山で見つけたシイタケは、松岡と城島それぞれ自慢の調理法でホイル焼きに。慣れた手つきで盛り付けと味付けをする松岡、かなり本格的。
 松岡の見よう見真似で作る、城島のホイル焼き。城島は、これにチーズを加え、日本酒をかける。手つきと表情に不安が残る。
 さらに松岡、木イチゴを潰し、ワインを加えてイチゴのソースづくり。デザートも用意するようだ。

 一方、川チームはニジマスと格闘!慣れない手つきで串に刺して網焼きに。そして、ナオコさんはウグイを天ぷらに。油の上で暴れるウグイ。新鮮な証拠。
 そこへ、なぜかカップアイスを頬張る長瀬。それも手作りか!?

 そして、ランチ完成!!

 山チームは全部で8品。
ゆり根のいそべ炒め、シイタケのバター風味ホイル焼き、城島流シイタケのチーズ風味ホイル焼き、アイスクリームの木イチゴソースがけ、シイタケのみそ汁、フキとミョウガの炒め煮、こりこり炒め、焼きトウモロコシ

 川チームは、ウグイの天ぷら、ニジマスの塩焼き。

さあ、いよいよお食事タイム!!と、その前に…。もしかしたら、食べてはいけないものが入っているかもしれない。そこで、ジャンケンで毒見係を決めることに。もちろん「最初はグー!」のはずが全員パー。見事に騙された城島、毒味係に決定!!

 まずは、ウグイの天ぷら…これはうまい! 次いでニジマスの塩焼き…なんと半生状態! 松岡の自信作、シイタケのバター風味ホイル焼き…これも旨い! シイタケのチーズ風味ホイル焼き、城島自分で作った責任の毒見…「チーズ入れん方がよかったかな?」大失敗の表情。

 そして、全員で食事タイム!! 自ら汗をかき、苦労をして手に入れた食材で、食事をする。それは、何事にもかえられない、至福の時間。

 大自然の恵みで、豪華なランチはできた!しかし、料理は腕次第!?

俺たちの旅 3,000円でどこまで行けるか?


 現在CD1枚の値段は約3,000円…。そのたった1枚のCDの値段である3,000円でどこに行けるのだろうか? 知力と体力の限りを尽くして、このCD1枚の値段で、思っているよりはるか遠くまで旅することができないだろうか?

そこでこの実験
俺たちの旅  3,000円でどこまでいけるか?

 チャレンジするのは、以前にもこの企画に挑戦したことのある山口、太一。経験を生かして記録更新なるか?

 さらに「旅のことなら俺たちに!」とばかりV6のカミングセンチュリー(カミセン)の森田剛、三宅健、岡田准一の3人も参戦!!


 バス、電車、自転車、徒歩どんな交通手段を使ってもよいのだが、肝心なのは、綿密な計画と計算性。時間ロスをふせぐためには移動時間と交通機関の乗り継ぎのタイミングも重要なポイントとなる。

 経験と年の功を生かしたTOKIOが勝つのか、それとも若さと起動力を生かしたカミセンが勝つのか・・・・

 今回5人5ルートに分かれて向かった先は、東北、常磐、東海道方面ありと多方面にわたる挑戦でスタッフも撮影にてんやわんや! 午前10時のスタートから午後8時までどれだけ距離を伸ばすことができるのか?

 番組レギュラーを賭けた戦いが今始まる!!

 この実験に挑むのは…森田剛・三宅健・岡田准一のカミングセンチュリー。スタート地点である、上野駅前の歩道橋に立ち、意気盛んな3人。
と、そこへ…「こらぁー!!」と怒りの声が。カミセンに待ったをかけたのは、太一と達也。「今回は俺たちのロケですよ」と森田がいえば「鉄腕DASHは俺たちの番組だろ」と太一が主張、「でも今回は僕らがメインで」とひるまないカミセン3人衆。番組レギュラーをかけた闘いとなるのか?

 波乱の幕開けとなった今回の実験、太一・達也と・カミセン3人の計5人の戦いとなる。

 スタート地点は、地下鉄・新幹線を含め、東京の巨大ターミナルの1つである、上野駅。在来線だけでも、東海道、常磐、東北、中央など東西南北あらゆるルートが選べる。
 5人それぞれ、どのルート、どの方角をとるか独自に選択。制限時間は10時間、タイムリミットは午後8時。交通機関の選択は自由。果たして、どこまで行けるか?

 午前10時、上野駅前を一斉にスタート!

 スタートと同時に、その場に腰を下ろす太一。時刻表を広げて、まずはじっくり作戦を練る。と、その目と鼻の先には岡田の姿が。チラチラと太一の様子を伺う、何やら怪しげな岡田。一方、太一がライバル視しているのは、岡田である。「お前にだけは負けたくない!」と太一、岡田に先制攻撃を浴びせる。

 真っ先にキップ売り場へ向かったのは三宅。目指すは、群馬県・高崎。ところが、JRだけで高崎へ行くとなると、1,890円もかかってしまう。3,000円の資金で、いきなりこの金額は厳しい。他にルートはないか、地図を広げてみると…JR高崎線で直接向かうよりも、東武東上線で寄居駅へ向かい、JR八高線に乗り継いだ方が220円安く上がることを発見。そこで、東武東上線の始発駅、池袋へ向かうことに。160円のキップを購入し、山手線に乗り込んだ。三宅、幸先の良い滑り出し。旅なれた達也は、ルートを千葉方面に決めた。まずは成田を目指すことに。そして、時刻表を見ると、JRで上野から成田へは890円。ところが、京成線だと80円安く上がることに気づく。3,000円の旅で常に勝ってきた達也、余裕の面持ちで京成上野駅から成田へ移動開始。

 太一もようやく移動開始… と、同時に歩き出す岡田。太一の向かう方向に、岡田もぴったりマーク。太一がJRの190円キップを購入すると、それを真似てか、岡田も同じ
キップを購入。岡田の奇妙な行動が気になる太一、山手線に乗り込むと、別のドアから岡田も一緒に乗り込む。
 電車に乗ったり、降りてみたり…微妙な心理合戦を繰り広げながら、結局2人、同じ
車両に乗り込むことに。どうやら岡田、太一にくっついて行く作戦のようだ。

 その頃、唯一電車に乗っていない森田は、ひとり黙々と歩いていた。そして着いた先は、なんと東武浅草駅。実は、宇都宮方面を目指していた森田は、東武線の方が安いことを発見した。上野からJRで直接、宇都宮へ向かうと、1,890円かかるのに対し、浅草まで歩いて東武伊勢崎線を利用すると、730円もお得なのである。見事な節約に成功した森田、電車に乗り、宇都宮へと移動開始。

 一方、群馬県・高崎へ向かう三宅は、東武東上線の始発駅である池袋に到着。終点の寄居駅を目指し、ためらいながら860円のキップを購入。慎重派の三宅、不安げな表情のまま、寄居へ向けて出発。

 太一と岡田は、山手線で相変わらずの心理合戦。そして、ついに太一が動いた。素知らぬ顔で新宿駅を下車。すると、岡田も慌てて下車。が然、ぴったりマーク。やがて太一は早足で改札を抜けると、しつこい岡田を巻くように、駅構内を右往左往。マークしていたはずの岡田、とうとう太一を見失う。
 大阪出身の岡田は、東京の電車はほとんど分からない。そのため、太一をマークしていたが、見事に巻かれてしまい、やむなく作戦を変更。ところが、そんな不安もどこへやら、小田急線の料金表を見つめ…「温泉入りたいなぁ」。そんな、気楽な思いつきによって、神奈川県・箱根を目指すことに。

スタートから1時間30分が経過
成田へ向かう達也は、千葉県・津田沼。移動距離29.7km。残金2,190円。
宇都宮を目指す森田は、埼玉県・東武動物公園。移動距離42.2km。残金1,840円。
三宅は高崎を目指して、埼玉県・ふじみ野。移動距離32.9km。残金1,980円。
箱根へ向かう岡田は、神奈川県・登戸。移動距離25.4km。残金1,660円。
そして太一は、未だ新宿。移動距離10.2km。残金2,810円。

 遅れをとったかに見える太一であったが、実は、ある交通手段を狙っていた。それは…高速バス。早速、高速バスターミナルの窓口へ行くと、あるものに目が留まる。それは、山梨県・甲府までの片道交通費が、普通運賃よりも500円安いトクワリきっぷ。
 しかし、これは2枚つづりの回数券で2,900円、バラ売りはしていない。そこで考えた太一は、近くの金券ショップへ向かった。そして2店目にして、トクワリきっぷを発見。ここで片道券を購入。通常運賃1,950円のところが1,450円になり、500円の節約に成功。
この金額でバスに乗り、山梨県・甲府へバス移動。出費は抑えたものの、1時間以上のタイムロス。太一、挽回なるか!?

 一方、三宅は順調に寄居駅に到着し、東武東上線からJR八高線に乗り換えて、一気に高崎を目指すはずだった…が、発車時刻に遅れ、無情にも八高線は出発してしまった。慌てて時刻表を見ると、次の発車時刻は1時間後。ショックでしゃがみこむ三宅。しかし、わずかな時間も無駄にしたくない、慎重な三宅が考えた結果は!? 1時間を利用して、次の用土駅まで4km歩けば、90円の節約になる。気温33℃の厳しい残暑の中、覚悟を決めて三宅は走り出す。

 箱根を目指していた岡田、ついに箱根湯本駅に到着。
 ここからは箱根登山鉄道、早雲山ケーブルカー、箱根ロープウェイと、箱根めぐりが満喫できると聞いた岡田は、もちろん、ロープウェイを目指して乗ることに。景色を堪能する岡田、もはや勝負を忘れて観光気分!?

 その頃、森田は宇都宮駅に到着。その宇都宮には、森田が会いたいモノがあった。それは、餃子の町・宇都宮を象徴する餃子像。「会いたかったよー餃子!」森田、餃子像に熱い抱擁。そして休む間もなく、この先のルート確認をする森田は、JR宇都宮駅からJR東北本線を選んだ。しかし、少しでも出費を抑えるため、ここで1駅先のJR岡本駅まで歩くことに。

スタートから3時間が経過
 森田は栃木県・宇都宮。移動距離115.2km。残金1,840円。
歩く三宅は、埼玉県・寄居付近。移動距離84.7km。残金1,980円。
高速バスで移動中の太一は、ようやく東京脱出間近。移動距離53.5km。残金1,360円。
岡田は楽しい!?)箱根めぐりの真っ最中。移動距離108.1km。残金1,660円。
そして達也は、千葉県・成田駅に到着し、更にJR成田線に乗り継いで、現在、JR佐原駅。移動距離93.3km。残金1,710円。

 千葉県・佐原駅で、次のルートを決める達也。目指すは潮来駅。佐原から潮来へは、鹿島線で200円。ところが直線距離にすると約6kmであることが判った。わずかな出費が惜しい達也は、歩く覚悟を決めて、交通案内掲示板を見る。と、そこに「サイクリング基地」なるものを発見。謎に包まれた基地へ向かうと、そこは観光用に無料で自転車を貸してくれる施設であった。出費ゼロ、何ともうれしい交通手段。早速、達也は自転車を借り、一路、茨城県を目指した。のどかな田園風景を抜け、その先には、広大な霞ヶ浦が待っている。

 一方、相変わらず箱根めぐりを満喫する岡田であったが、箱根登山鉄道を途中の小涌谷(こわくだに)で下車。残金を考え、ロープウェイの始発駅まで4km近い山道を登ることに。長い山道を硫黄の臭いで乗りきり、ついに、ロープウェイの始発駅、早雲山駅に到着。ところが、料金の高さに愕然。元箱根までは2,300円もする有り様。とうてい3,000円の旅にはあわない。それでも乗りたい岡田は、1駅先の大涌谷まで乗ることにした。その額、820円。残金540円。心細い財布とは裏腹に、またもロープウェイに浮かれる岡田。持参したカメラで、絶景と自分の記念写真を撮りまくり。その頃、埼玉県・用土駅を目指し、ひたすら走っていた三宅は、金ピカに輝く寄居七福神の観音像に遭遇。
 旅の安全と勝利を願う三宅は、お賽銭をしたいが、先の資金を考えると…そこは慎重派の三宅。やむなく断念。そして、目標の用土駅に到着。八高線の手動ドアに戸惑いながらも難なく乗車。ここで、昼食。恒例の巨大おにぎりに圧倒されながらも、豪快に頬張る。その勢いで、一気に高崎を目指す。

 高速バスで山梨県に突入していた太一は、車中で次の作戦を練る。JR中央本線で、甲府駅から小淵沢駅を目指すことに。そして、2時間かけて甲府に到着。さらなる追いこみをかける。

スタートから5時間、ここまでの5人の経過は
栃木県・宇都宮付近を歩く森田。移動距離119.2km。残金1,840円。
群馬県・高崎付近の三宅。移動距離117.2km。残金1,980円。
神奈川県・箱根、残金わずかの岡田。移動距離114.9km。残金540円。
茨城県・潮来手前の達也。移動距離102.1km。残金1,710円。
そして太一は、山梨県・甲府で、移動距離138.5kmと一気に挽回。残金1,360円。

 自転車の達也、ついに潮来町に到着。と、同時に、地元の女船頭さんたち(熟女)から熱い歓迎。早速、目の前に広がる、霞ヶ浦を渡る手立てを考える。しかし、定期船は片道2,000円。残金の1,710円ではとても無理。もはや、ルート変更か!?と、そこに、偶然向こう岸まで行こうとするオジさんと遭遇、何とラッキーなことにタダで船に乗せてくれることに。まさに助け船。出費なしで霞ヶ浦縦断に成功。そして、のんびり船旅で、茨城県・玉造町に到着。

 一方、森田は、8km歩いてようやく栃木県・岡本駅に到着。JR東北本線に乗ることに。そして、移動距離と運賃効率を考慮して、ひとまず片岡駅へ。

 その頃、三宅は高崎駅に到着。ここで、慎重にこの先のルートを再度時刻表にてチェック。上越線で新潟方面を目指すが、水上より先は、電車の本数が極端に減るため、手前の群馬県・後閑(ごかん)駅を目指すことに。

 そして、太一は小淵沢に到着。ところが、次の目的地への電車は40分後。そこで、残金節約のため、1駅走る。

 一方、後閑駅に到着した三宅。新潟県に行くには、バスしかない。しかし、残金は700円。バスに乗るべきか!? 極度の慎重さが災いとなり、迷っているうちに、バスを1本見送る羽目に。次のバスまで1時間、節約のため、バス停を辿って歩くことに。「とりあえず歩みを止めちゃダメだ!」この一言が、勝負への執念を伺わせる。

 その頃、太一は、歩き出して2km。長野県に突入。そこで見晴らし台を発見。台に上った太一、何かのボタンを見つける。押すべきか悩む太一。誘惑にかられついに押してみる。すると聞こえてきたのはなんと長野県歌「信濃の国」。がっくりしつつリズムをとってしまう太一。台の下のベンチで赤ん坊ともにおばさんが一部始終を見ていた。しかし、そんな予想外の道草が後に不運を招くことに。

 そして、東北本線に乗る森田は栃木県・片岡駅を下車。次の矢板駅まで6kmの道程を歩くことに。

一方、歩く太一は、目的地の長野県・信濃境駅手前。次の電車まであと3分。と、そこに、乗るはずの電車が、無惨にも太一を追い越して行く。とっさに走り出すが、もう後の祭り。

 歩く森田がスタッフに一言…「太一君ってさぁ、ツメ甘いんでしょ?」
 その頃、岡田も…「太一君には勝てるやろ!あの人たぶん考えすぎ」
知ってか知らずか、クシャミの止まらない太一であった。

 依然、箱根の山道を行く岡田。絶景に囲まれて食事休憩。三宅同様、巨大おにぎりに驚く。更に、たくわんも丸ごと1本。荷物を軽くするためにも、食いまくる。そして、食事を終えると芦ノ湖に到着。そこで、スワンボートを発見。湖越えを企む。しかし、のりばへ行くも、予算が足りずあえなく断念。再び山道を行く岡田。ひと山超えたところの岩波駅を目指すことに。8kmの山越えに挑む。

 ひたすら歩く森田の目に留まったものは…「レンタルサイクルあります」の看板であった。そこは自転車屋。早速、交渉に入り、200円で借りる
ことができた。そこで、電車を使わずに、那須塩原まで自転車で行くことに。

スタートから7時間が経過
残金半分以上の達也は、茨城県・玉造町。移動距離117.5km。残金1,710円。
森田は那須塩原を目指し、自転車で移動中。移動距離148.3km。残金1,320円。
三宅は歩いて、猿ヶ京温泉手前。移動距離165.6km。残金700円。
太一は現在、最長距離で、長野県・信濃境。移動距離186.9km。残金710円。
岡田は山越えの真っ最中。移動距離121km。残金540円。

 そびえ立つ山を前に、気が遠くなる岡田。と、目の前には、行く手をさえぎる「全線歩行者通行止め」の看板が。この先は芦ノ湖スカイラインのため歩行者と自転車は通行できないらしい。倒れこむ岡田。さすがに疲れがドッと出る。しかし、今さら後へ引けない。
岡田は諦めなかった。険しい道なき道の山越えに挑む。

 その頃、長野県・信濃境で電車に乗り遅れた太一。ようやく次の電車が到着。
目指すは、上諏訪駅。車内清算で、残金310円。

 残り2時間、全員、残り時間が気になりだす。

 達也は、茨城県・玉造駅に到着。鹿島鉄道で、石岡駅へ。

 バス停を辿って歩いていた三宅、残り時間と次のバスの時間を考え、ここで残金を使
い切る覚悟でバスに乗りこむ。目的地は、終点の猿ヶ京温泉。残金の700円で、果
たしてどこまで行けるのか?車内の料金表が次第に加算される。できるだけ先へ…祈
る気持ちの三宅。
そして、ついに料金が670円に。もはや、ここまでか!?
すると、終点・猿ヶ京のアナウンス。30円を残し、無事、終点に辿りつく。

 自転車で那須塩原駅を目指す森田。残り9kmの地点で、雨が降り出す。
森田の行く手に、暗雲が立ち込める。

 達也は石岡駅到着。ここからいよいよ最後の電車移動。
残金で行けるのは、茨城県・大甕(おおみか)駅まで。

残り1時間30分
それぞれ、残金わずかとなって、いよいよラストスパートの体制。
達也・残金90円。
森田・残金1,320円。
三宅・残金30円。
太一・残金310円。
岡田・残金540円。
果たして、最も移動距離を延ばせるのは、誰なのか!?

 残金が最も多い森田。那須塩原を目指して、自転車で走る。すると、「ピカッ!」カミナリが鳴り響き、夕立が容赦なく森田を襲う。「雨には負けねぇー!!」自分に渇を入れる。

 そして、ようやく山越えを果たした岡田。壮大な景色を前に叫ぶ! 「太一君!!負けねぇぞー!!」まだ気力は充分残っている。

 雨の中、新潟を目指して三宅が走る。

 上諏訪駅を下車し、代金300円のレンタルサイクルを見つける太一。ここで残金は10円に。太一、一気にスパートをかける。

 山越えで、静岡県・岩波駅に歩きついた岡田。しかし、電車を待つ時間が惜しい。岡
田も走り出す。そして、高速バスの停留所を発見。最後のバス移動。残金540円で行けるところまで東名高速を西へ行く作戦をとる。

 残り40分。

 ようやく那須塩原駅に着いた森田。財布の残りは1,320円。キップ売り場で料金表を見るとなんとラッキーなことにぎりぎり新幹線が乗れる金額であることが判明。森田、ラストスパートの交通手段は、東北新幹線に決定!目指すは福島県・新白河。地道な節約が実った勝負の分かれ目。

 達也は最後の駅、茨城県・大甕(おおみか)駅に到着し、とにかく時間いっぱい走る。

 そして、残り時間あとわずか。

 森田が新白河駅に到着。そして、遠くへひたすら走る。

 高速バスを降り、走る岡田。辺りは閑静な住宅街。道を走りつづけると、行き止まり。道を変えるも…行き止まり。

ついに、夜8時、明暗を分けるタイムアップ!!

達也、茨城県・久慈浜海岸でタイムアップ!!
三宅、国道17号の三国トンネルでタイムアップ!! 辛うじて、目標の新潟県に突入。
太一、長野県・諏訪湖畔でタイムアップ!!
森田、福島県・城山公園でタイムアップ!!
岡田、静岡県・富士市、住宅街の階段を駆け上ったところでタイムアップ!! と、そこは、人の家。山嶋さん宅の庭だった!

 5人は、3,000円で、果たして!どこまで行けたのか!?

 スタジオでは、横浜アリーナでコンサートを行っているカミセンと電話でつなぎ、結
果発表!!

第1位 国分太一
最終地点 長野県諏訪湖畔、距離215.6km、残金10円
第2位 山口達也
最終地点 茨城県久慈浜海岸、距離195km、残金90円
第3位 森田 剛
最終地点 福島県白河市城山公園、距離190km、残金0円
第4位 三宅 健
最終地点 新潟県湯沢町三国トンネル内、距離186km、残金30円
第5位 岡田准一
最終地点 静岡県富士市山嶋さん宅、距離148.8km、残金80円

 やはり、観光気分が仇となる結果となった。太一には絶対、負けたくない岡田。リベンジマッチを要求した。

 今回のカミセンのDASHロケ初参加に先輩の達也君、太一君は闘志まんまん。「負けたら番組レギュラー交代?」のスタッフの声に「絶対負けない」と燃えていた達也君。一方のカミセンは一人一人バラバラでの挑戦ときいた瞬間、ふつうゲストをバラバラにするか?と唖然とした表情。「この番組のスタッフはそれくらいのこと平気でするから」と自慢とも悟りとも取れるような太一君の言葉にスタッフがニンマリしたのはいうまでもありません。