自転車は流しソーメンに勝てるか?


 舞台は瀬戸内海に浮かぶ島々中でもひときわ大きく美しい島、小豆島。人口3万8千人のこの島で作られる手延べ素麺は400年以上もの歴史を誇り、直径9.375mm、長さ19cm、地域特産のオリーブ油を使った特にすべりがよくなめらかなもので手延べの歯ごたえと喉ごし、艶やかな輝きを持ち、「島の光」の名称で全国に親しまれている。まさにキングオブ流し素麺!

 この日本一ともいえる流し素麺に挑むため、幾多の強敵との対決を経てきたあの男たちが立ち上がった。「マウンテンバイク山口」こと達也、「茂ちゃんマンカーブ」を武器とする3輪車・城島、そしてメンバー随一のロードレーサー、自転車・長瀬の3人。

 まずは、プールの滑り台を利用して、流れるそうめんのスピードを把握しておこうとジャンボすべり台の出口に立つ達也と長瀬、箸とお椀を手に、流れてくるそうめんを待ち受けていると,流れてきたのは、なんと、ド太い巨大そうめん!? と、思いきや、白の全身タイツを着た「城島そうめん」だった。「(私を)食べてぇ?」流しそうめんのスピードを知るというより、水中コントに終わる3人。

 今回は小豆島にある香川県池田町「ふるさと村」にコースを設定。地元素麺工場の人々が地域の祭りのために設定した竹作りのコースに要した竹はコースだけで160本、土台部分も竹で組んだため、コースに要した竹の総本数は1,040本に上った。実は、この島では、平成6年に一大イベントが行われ、「全長555mの巨大流しそうめん」が話題になった。小豆島はまさしく、流しそうめんの聖地なのである。その経験を活かした流しそうめんのコース作りは、職人技の結晶とも言える。
 そんな地元の人が1週間かけて作った今回のコースは標高65mのスタート地点からダートの直線、ヘアピンカーブ、S字カーブ、立体交差などを経て、最終カーブからみかん林の横をすり抜ける前回のイベントを上回る全長720メートルのコース。

 決戦の地に着いた、城島・達也・長瀬。巨大流しそうめんコースを目の当たりにし、その壮大さに圧倒される。と、そこへ現れたのは、小豆島素麺組合のおじさんたち。「そうめんの方が速いですよ!」おじさんの一言に、対する長瀬は「流しそうめんサンに負ける訳にはいかないですよ!」と反撃。戦いを前に火花が散る。

 さらに“アヒル隊長”に偵察をかねて実際のコースを泳いでいただき、流れ具合をチェック! 自転車を上回ると思われる、恐るべき直線のスピードに3人、ただ驚くばかり。

 ここで、ルールとコース説明(特別協力:アヒル隊長)
 丘の上から、そうめんと自転車が同時にスタート。下り坂のコースを自転車はリレーで走行。そうめんは単独で、両者の速さを競う。
 スタート地点は、標高65mの丘の上。海の手前のゴール地点まで、全長720m。7つの急カーブとストレートが入り交じった、最大斜度20度の過酷な下り坂。流しそうめん台は、コースに並行して設置される。但し、420m地点から、自転車コースと流しそうめんが別ルートを辿り、600m地点でコースがクロスする。この立体交差ポイントをどちらが先に通過するかで、勝敗が大きく左右される。

 自転車チームの第一走者は、山道のスペシャリスト、マウンテンバイク・達也。その区間最大の難所は、大回りを余儀なくされる、190m地点の第2コーナー。急勾配からのってきたスピードを抑えつつ、コーナーを回りきったら、またすぐ加速。いかにコーナーを無駄なく回り、続く直線にスムーズに入れるかがポイント。

 その先、240m地点には、最初のリレーポイント。ここで、バトンタッチを受けるのは、3輪車・城島。そして、城島の肩に乗ったアヒル隊長。3輪の安定感を活かし、この地点で待ちうける難所、420m地点の第4コーナーへ突入する。今回のコースで最も急角度となる、このヘアピンカーブをクリアしたら、自転車はストレートの急な坂。ここで、そうめんはコースが別れ、林の中のストレートへ。

 そして、480m地点の次なるリレーポイント。城島から勝利を託されるのは、アンカーであるロードレーサー長瀬。その先、600m地点には、勝負の行方を占う重要なポイント、立体交差が待っている。山越えからラストスパートに入るそうめんと、最も急勾配の坂でラストスパートをかける長瀬が、この地点でクロス。立体交差を先に通過した方が、勝利の可能性が高い。

 今回、固定カメラ12台、可動カメラ17台、車載カメラ6台、合計35台のカメラをコース各所に設置、両者の競り合いをくまなくとらえる。
 今回の歴史的一戦に名乗りを上げたのは、「島の光」特製、「赤」・「緑」・スタンダード「白」の三色混合そうめん。
「赤」はしそが入った「しそ素麺」。梅とごま油も効いた豊かな香り。
「緑」はオリーブが入った「オリーブ素麺」。滑りを増し、よりスピードアップを図る。これにスタンダードの「白」を加え、目にも美味しい3色合体。

 伝統ある小豆島のそうめんは、細さと滑らかさが命。昔ながらの手延べ作りを守り、職人による箸分け作業で、手早くほぐして伸ばし、ハープの弦のように美しく揃えられる。そして、乾燥は天日で門干し。瀬戸内の風と光を一杯に浴びて出来たそうめんは、丁寧に長さを揃えられ、ようやく箱詰め。一本一本、丹精こめて作られる「島の光」は、まさにキングオブ流しそうめんなのだ!!

 スタート地点にて、気合の入る城島・達也・長瀬。特に長瀬は「先にゴールして流しそうめん食っちゃうよ!」と余裕しゃくしゃく。そこへ、「でも油断は禁物だよ、みんな!!」と、城島の肩に乗るアヒル隊長から、甲高い声で活が入る。(声担当・城島)

 まもなくスタート。

 達也はスタート地点に。城島と長瀬は、それぞれリレーポイントへ移動。

 そうめん工場の人々が、流しそうめん台の最終チェックに入る。水を出し過ぎれば、そうめんがコースからこぼれてしまう。流水の勢いにも微妙な加減が必要なのである。

 自転車チーム、それぞれのスタート・リレー地点に立つ。
 第1走者の達也、出だしは危険なストレートの砂利道、マウンテンバイクの威力発揮なるか!? 達也、自信ありの表情。
 第2走者の城島、急角度のヘアピンを分析する。「究極のヘアピンカーブが待っている、そこをどう切り抜けるかだなあ,」と、その声は城島ではなく(甲高い城島声の)アヒル隊長。「分かりました、隊長!」と1人遊びする城島に,,不安でならない。
 アンカー長瀬。ポイントとなるゴール手前の立体交差を見つめながら分析。「あそこをどっちか先に通った方が、勝者だね!」と、まじめに語る様は、カッコ良くも、どこか笑える。

 さあ、スタート地点では、マウンテンバイクの達也が、早々位置に着いた。

 その頃、対する「島の光」三色混合そうめんもお湯の中に入れられスタンバイ開始。そして、茹であがった艶やかなそうめんは、器に盛られ、そうめん台に流し込む大役を担う、小豆島素麺組合理事長の中西明さんに手渡された。

 スタートラインに立つ両者、熱い視線を交わす。レースクイーンならぬ、浴衣姿の「小豆島そうめん娘」に日傘をさしてもらい、レース開始を待ち受ける。
 いざ、放水開始。全長720mの竹のコースに、天然水が流し込まれた。
 ゴール地点には、既に多くのギャラリーが詰め掛け、スタートを今か今かと待ち受けている。そして、素麺組合のおじさんが、箸とお椀を手に待ち受け、そうめんの勝利を祈る。
 第2走者の城島、アンカーの長瀬も、険しい表情で運命のスタートを待つ。

 スタート秒読み。そうめん娘が両者から離れた。

 そして、運命の瞬間,

 位置に着いて、よーいスタート!!

 DASH史上初のみならず、人類史上初の壮大な戦いがはじまった!!

 スタート直後の戦い、さっそうと流れるそうめんを横目に、砂利道を焦り気味に飛ばす達也。100m地点を先に通過したのは達也。幾分遅れてそうめんが通過。
 しかし、その先の第1コーナーはそうめんがリード。スピードを増して、流れて行く。
 遅れをとった達也、第1コーナーを慎重に回って直線を加速。150m地点、依然そうめんがリード。ごま油とオリーブが練り込まれた滑らかなそうめんに、文字通り水をあけられ、達也が賢明に追い上げる展開となった。
 ところが、その先は流れが緩やかになり、減速を余儀なくされるそうめん。対する達也は、ここぞとばかりに追い上げる。
 そして、第2コーナー。1秒の差で、先に突入したのはそうめん。負けるものかと、追随する達也もコーナーへ突入。ここで、達也の巧みなコーナーワークによって、直線の立ち上がりで両者が並んだ。
 カーブを曲がりきって、達也が加速する。その勢いのまま200m地点。ついに、達也がそうめんを抜いた。そうめんの予想外の速さに、達也は驚くばかり。

 いよいよ、第1リレーポイント。そこには、3輪車で待ち受ける城島とアヒル隊長の姿が。バトンタッチは上手く行くのか!?
 達也のリードで城島にバトンタッチ。ところが,城島がもたついている間に、再びそうめんに抜かれた。
 そうめんが一気にリード。そのまま第3コーナーに突入。慌てて加速する城島も遅れてコーナーに突入。しかし、城島、勢い余って急ブレーキ。ここで、アクシデント発生!!
 城島の肩に同乗していたアヒル隊長が落下!!やむなく戦線離脱!!「隊長!タイチョ〜!!」落下したアヒル隊長を、気遣いながら進む城島。勝利のお守りを失うも、そうめんを追いかけ、この先の最大の難所へ向かう。
 300m地点。依然、リードはそうめん。余裕すら見える流れ加減で難なく通過。そして、およそ9秒の遅れで、ようやく城島が通過。加速充分。自ら掛け声をだして気合を入れる。
 いよいよ魔の第4コーナー。そうめんがヘアピンカーブに突入。直線でやや追い上げた城島も、遅れて突入。「ドリフト!ドリフト!」と無意味な叫びで、力任せにコーナーを回る。ここで、そうめんがスピードダウン。3輪車が功を奏したのか!? 城島、コーナ
ーの終盤で再びそうめんと並ぶ。
 この地点で、自転車とそうめんはコースを別れ、そうめんは200mのストレートへ突入。カーブの遅れを取り戻すかのように、緑の中を流れて行く。

 そして、運命の第2リレーポイント。城島からアンカー長瀬へ、今度はスムーズにバトンタッチ成功。すべての勝敗を託され、長瀬がスタートを切った。と、その後ろで、気が抜けたのか!? 城島がすっ転んだ!! そんなカッコ悪い城島を放っておいて、長瀬、第5コーナーを難なくクリア。
 一方、そうめんはスピードを上げて、ストレートをまっしぐら。
 ついに、600m地点、両者がクロスする、運命の立体交差!!
 果たして、現時点でどちらがリードしているのか!? 先に通過するのは、長瀬か?そうめんか?
 先に通過したのは長瀬!そして、わずかな差でそうめんも通過。長瀬がそうめんをややリードの大接戦!

 いよいよラストスパート!
 緩やかなカーブを、外側から回る長瀬と、内側から流れるそうめん。両者残り100m。わずかなリードを守りきれるのか!? 長瀬!!
 そして、ゴール地点、そこには多くのギャラリーと、箸を持ってそうめんを待つ、素
麺組合のおじさんの姿。先にゴールを割るのはどちらか!?
 遠くから竹を伝って流れる、そうめんが見えたきた! まだ長瀬は、最終コーナーに姿
を見せない。スピードにのってそうめんがゴールに近づく。
 ようやく長瀬が最終コーナーに現れた!
 しかし、ここで、そうめんがゴール!!
 そうめんを箸ですくい、ギャラリーに勝利をアピールするおじさんたち。

 わずかに遅れて、長瀬もゴール!!
 惜しくも、流しそうめんの前に敗れた長瀬。しかし、勝負を確信していたのかゴールするなり「そうめん!そうめん!そうめん!」と慌てて箸を持ち、そうめんを食べようとする長瀬。しかしそうめんはすでに素麺組合のおじさんの持つ器の中にいたのだった。

 終始安定した巧みな流れで、流しそうめんの勝利。
 長瀬は「3秒16」遅れてのゴールだった。


記録
流しそうめん 2分2秒38
自転車チーム 2分5秒54


 遅れて達也と城島がゴール地点に到着。負けを知らされ、ショックを受けるも、今回のレースを楽しんだ様子。「さすがにそうめんは速かった!」
 そういえば,,コースに取り残されたアヒル隊長は思っていた。
「どっちが勝ったのかなあ,」

スタジオでは、リベンジをかけて、既に城島が次なる対戦相手を考えていた。それは,ラーメン。


(でも、円に交換したら1万でした)

ソーラー電池、1日にどれだけ充電できるか?


 現代の我々の生活にはなくてはならないもの、電気…。
 しかしその消費量はこの不況の中でも増え続けている。限りある資源。しかしまもなく迎える21世紀のエネルギーとして環境を汚さない地球に優しい力が求められ研究が進められている。その中でも特に注目されているものがある。

 それは「太陽エネルギー」

 そしてこの太陽の光をエネルギーに変えるものとして登場したのがソーラーシステム。太陽の光を充電し、熱や電力に変える画期的なシステムは温水器などの熱利用だけでなく電卓や夜光る道路標識のように電力に変換して利用する方法が身近で日用的なものになってきた。技術の進歩に伴いソーラーパネルも小型で高性能になりつつある。

そこで実験!
ソーラー電池、1日にどれだけ充電できるか?

 挑戦するのは “達也・長瀬チーム” と“城島・太一”チーム。
 ルールは日の出を合図に実験を開始し、ソーラーパネルに太陽光を当て、それぞれ日没までにどれだけ充電できたかを競う。
実験に利用するのは、「ソーラーチャージャー1.7W」
12×16cmの小型パネルに軽量化され、家庭用の充電池に充電できるすぐれもの。単三電池を同時に4本充電することができる。充電具合が一目でわかるメーターを取り付け、満タンになったら電池を取り出し、未充電のものに入れ変えて行く。
 今回このソーラー充電器を携帯し、太陽のあるところにかざし続け、日没まで充電に励む。この作戦で完全に充電できた充電池が日没までに最終的に何本になるかを競う。

充電のポイントは…
・少しでも多く日が射す場所を探す。
・ソーラーパネルを出来るだけ太陽に向けておく。
・そして、長い日照時間。

 スタート地点は、日の出を確認し、移動しやすい東京湾上、アクアラインの「海ほたる」。勝つのは果たして、機動力を誇る、達也と長瀬か?地道に稼ぐ、城島と太一か?
 21世紀を担う太陽エネルギーを求め、日本全国を男たちが飛びまわる。

 日の出前の午前4時。場所はアクアラインの海ほたる。誰もが寝静まっているこの時間に,「♪僕らはみんな生きている〜」。探検隊の衣装をまとい、異常なほどハイテンションで登場の長瀬。次いで、「♪生きているから歌うんだ〜」投げやり気味で歌う達也が登場。さらに、「♪手のひらを太陽に〜」こちらは、長瀬以上にハイテンションの太一。
 3人、リズムをとって歌っていると、脇から「オイ!」との呼び声。誰?と思い、振り向くと,そこには、太陽ルックに身を包んだ城島が仁王立ち。不適な笑みを浮かべながら、城島の顔面を囲む太陽が、突如光出す。その様は、かなり不気味である。しかし、素に戻って一瞬照れる城島。

 この日の東京の日の出は「4時33分」
不安な中、2チーム一斉にスタート!!

 ところが、陽射しの気配すら全くない。この時の、気象衛星ひまわりによると、日の出にも関わらず、関東地方には厚い雲がかかっていた。
 達也・長瀬チーム。曇りの中にいても、時間がもったいないと、早速移動を開始。
 そんな2人を横目に、城島・太一チームは、海ほたるに残り、地味に日が射すのを待つことに。しかし、当分、太陽が顔をのぞかせる気配はない。
 その頃、達也・長瀬は、既にワゴン車に乗って高速道路を移動中。移動の時間も惜しいと、サンルーフからソーラーパネルを出して充電を試みる。がっ!あまりの風の強さに、パネルが飛ばされそうになる。慌てて手を引っ込める達也と長瀬。ホッと一安心。一体、達也と長瀬はどこへ行くのか!?

 日の出から30分が経過
 城島・太一は、未だ海ほたるに残って、地道に充電を続けている。太陽は一向に顔を見せず、充電スピードの遅さに2人は不安の表情。
 そして、1時間が経過した。城島・太一、ようやく1度目の充電が完了。すぐさま電池を取り出し、空の充電池と交換。ここで、作戦を練るべく、天気予報をみることに。ちょうどこの時間、日本テレビでは、「あさ天5」の放送中。予報によると、「西の方は晴れるが、東部の沿岸地方を中心に、日本列島は天気が崩れそう」とのこと。どうやら東京は天気が崩れそう。そこで、城島・太一は、大阪へ向かうことに決めた。そして再びテレビ画面に目をやると、そこに何かが映った。なんと、達也と長瀬の姿がっ!! 驚いて画面に食い入る城島と太一。「あさ天5」の羽田空港からの中継カメラに、達也と長瀬が大手を振って立って映っているのだ! もちろん手にはソーラーパネル、充電は忘れていない。
 達也と長瀬が羽田空港にいることを知り、どこへ向かうのか気になる太一。
 カメラに映って満足の達也と長瀬。実は、事前に羽田で次なる行動をとるため、気象情報をある人物から聞いていたのだ。その人物は、日本テレビの気象センターにいた。電話で2人に説明する女性の声。それは,馬場典子アナウンサーであった!! 馬場アナによると、東の方から雲が進んでおり、午前9時頃には関東を覆ってしまう。さらに、西からも雲が流れているため、現在晴れていて、且つ、長く太陽が望める地方は、九州よりも四国との予想。そこで、達也と長瀬はリスキーながらも、現在雲に覆われていない一番西の地域、愛媛県に行く作戦をとった。

 同じく東京を諦め、晴れを狙う城島・太一も、一気に大阪へ向かった。

午前6時現在。
 城島と太一は、海ほたるでコツコツ充電して、電池8本。
達也と長瀬は、未だゼロ。

 城島・太一、大阪空港(伊丹)に到着。この移動は成功なのか!? 空を見上げると、雲が出ているものの、時折、太陽の光が射しこむ。とりあえず良しとする2人。
 空港内で早速、充電開始。ソーラーパネルを帽子に掛け、太陽に向けながら尚も陽射しの強い場所を探し歩く。充電のペースも順調。電池交換から30分が経過。曇りの東京よりも、2倍以上のスピードで充電完了。大阪に移動したのは正解のようだ。大阪さまさまの太一「大阪最高、,充電するには、,いい街だよ」

 その頃、愛媛県の松山空港に着いた達也と長瀬。綿密な作戦を練ったにも関わらず、一面、曇り空。晴れ間の気配も無く、立ち往生する2人。しかし、困っている場合ではない。とにかく移動することに。

 一方、大阪。城島と太一は、より強い陽射しを求めて、モノレールで移動。その間も、窓際で充電を続ける。地味ながら、コツコツとエネルギーを貯める2人。やがて、太一があることに気づいた。モノレールの進行方向によって、陽射しの位置も変わってしまうのだ。そこで、2人が行動に出た! 
それは、陽射しの位置が変わるごとに、座席を移動する作戦。陽射しが動けば,2人も動く。やはり地味にコツコツ。しかし、太一が一言「これ、忙しいし大迷惑だよねえ」分かってはいても、陽射しを求めて動き続ける2人。

 その頃、達也と長瀬も同じく移動車内で充電中。松山駅からJR予讃線で瀬戸内海沿いを移動していたのだ。すると、わずかながらも陽射しを発見!! すぐさま途中下車、今治駅のホームに降り立った。その場で直ぐに充電開始。ホームから見渡す住宅街には、ソーラーパネルを取り付けている民家が結構多い。そこで長瀬は思った,「あれぐらいなら背負えません?」小さいパネルよりも、民家の大きなパネルを背負って充電した方が、効率が良いと言うのだ。対する達也,「感電しそうだな!」

充電開始から30分が経過。四国での太陽の中、充電完了。そして、電池を交換し、さらに充電を続ける。尚も続きそうな晴れ間。しかし、気象情報では次第に曇る予報。

充電開始から1時間。再び充電が完了するも、薄い雲で陽射しは少しずつ弱まってきた。日没を考えると、いずれにしても、西の方に向かわなくてはならない。そして、やがて太陽は雲に覆われた。
 達也と長瀬、これ以上とどまらず、今治駅を後にすることに。果たしてどこへ向かうのか!?

午前11時現在。
 大阪で晴れをゲットした城島と太一、ここまで充電できた電池56本。 達也と長瀬も、愛媛で一気に44本。

 大阪は、依然として快晴が続く。中心部の梅田駅に着いた城島と太一。ここからは、大阪に詳しい城島が案内し、ある絶好の場所へ歩いて向かうことに。移動中、わずかな陽射しにも目ざとい2人。
 そして、城島が案内した場所とは、高さ170m、前面ガラス張りの梅田スカイビル。すると、太一があることに気づいた。直接受ける太陽の光と、太陽からビルの鏡面に反射する光。この2つの光を同時に浴びれば、充電スピードもアップするのではないか!?
 太一の提案で、反射の光を利用してみることにした。ビル付近をさまよい、反射ポイントを探す。すると、1人の体に2つの影ができた。この位置こそが、2つの光を同時に浴びるポイントなのだ。反射作戦による充電開始、効果はあるのか!? すると、わずか25分で充電が完了!!大阪空港の時よりも、さらに5分の短縮に成功した。体力も充電しようと、コンクリートに寝そべる城島だが、そこは陽射しで熱を持ったコンクリート。城島、たまらず立ち上がる。
 一気に量産体制か!? と思いきや、太陽が雲に隠れてしまった。そこで2人は歩き出し、ビルの展望台にのぼろうと思ったら,再び太陽が顔を出した。すぐさま、先ほどの立ち位置に戻り、反射作戦を再開。またも25分で充電完了。しかし、雲が次第に増えてきてしまった。今度こそ2人は展望台へ向かうことにした。

 一方、達也と長瀬は、瀬戸内海上の橋を自転車で渡っていた。四国から、晴れ間の続いている瀬戸内海を渡り、広島方面へ出て、日没の遅い西へ向かおうという作戦である。もちろん、移動中の充電も欠かさない。瀬戸内海上空が次第に晴れてきた。
 2人のルート選びは見事に成功。瀬戸内海を渡りはじめて1時間、充電もハイペースで次々に完了する。本州を目指しながら、一気に量産体制に入る。

 その頃、大阪の城島・太一は、梅田スカイビルの展望台へ向け、エスカレーターで上昇中。屋根ガラスから射しこむ、わずかな光にもパネルをかざす。そして、屋上ビルに到着するが、相変わらずの曇り空。結局無駄足か?と、思ったら,太陽が顔を出し、充電のペースは一層上がる。
 あまりの眩しさに、苦しむ太一。すると、城島は思いついた。充電メーターの小窓を利用し、わずかばかりの反射作戦を試みる。太一も負けじと、近くのガラス窓で反射作戦を開始した。ところが、両者とも、無駄だということに気がつく。
 そして驚くことに、わずか20分で、充電が完了。太陽に近づくほど、充電スピードも上がるようだ。地上170mの高さは有効であった。さらに、もっと有効な充電ポイントはないか、策を練る2人。そこへ思いついたのが、海であった。反射の度合いを考えると、海一面が巨大ミラーになりうるのではないか? ならば、行くなら今しかない。太陽が雲に隠れ、城島と太一、大阪湾へ向かうことに。

 現時点で、城島・太一は104本に到達。
 西へ自転車で移動した、達也・長瀬は112本の充電を終え、ついに城島・太一チームを抜いた。

 そして、達也と長瀬、今度は新幹線でさらに西へと、充電しながら移動中。窓越しにソーラーパネルをかざすと,直ぐにトンネルが邪魔をする。再び光が射しこみ、パネルをかざすと,またトンネルが邪魔。また光が射しこみ、今度こそは,同じ繰り返し。人間心理を微妙にくすぐるイジワルなトンネル。そして、とうとう長いトンネルに突入してしまった。しかし、くじけない達也は、車内の蛍光灯の光で、せめてもの充電。やはり、蛍光灯の光では、微々たるエネルギー。

 一方、大阪湾に着いた城島と太一。
 街中よりも、さらに強い陽射しに、自信満々の太一であったが、30分が過ぎて、どうやら充電器の様子がおかしい。メーターが全く反応しない、と、思ったら,「ず〜っと電池入れてなかった、俺!」。笑うしかない2人であった。
 実はこの時、大阪地方に雨雲が近づいていた。日没時間を考えると、今晴れ間のある沖縄が良いのではと考えた。城島と太一、とりあえず沖縄へ向けて出発。

 一方、達也と長瀬は広島駅のホームにいた。新幹線を待っている間も、充電を欠かさない。そして、乗るはずの新幹線が到着。しかし、一向に乗りこむ気配のない2人。そう、ドアが開いても、乗りこむギリギリまで、貴重な充電時間なのだ。発車の合図がなり、ようやく充電を止めて乗車。達也と長瀬は、少しでも日照時間を延ばすため、日没の遅い九州方面へ行く作戦をとった。そのため、広島で「こだま」から「のぞみ」に乗り換えたのだ。
 もちろん車内でも、ソーラーパネルは窓際に設置。懸命の充電体制。これで、博多まで一安心、と、思ったら,太陽が逆側に射しこんでしまった。貴重な陽射しだけに、セッティングやり直し。今度こそ一安心。と、思ったら、今度はトンネル。これには2人、打つ手無し。

ここまで、城島・太一は120本。
達也・長瀬は136本の充電完了で、依然リード。

 午後5時30分、福岡・博多に着いた達也と長瀬。早速、車で移動するが、予想に反して空は曇り。福岡の日の入り時間は午後7時30分。あと1時間30分しかない。

 同じ頃、スタート地点の東京は雨に見舞われていた。
 そして、望みを託して沖縄へ飛んだ、城島と太一であったが,こちらも、一面曇り空。空港内で愕然とする。

 気象衛星ひまわりによると、雲の流れは意外に早く、九州から沖縄へも雲が伸びていた。日没までの残り時間、両者共にわずかな晴れ間を探すしかない。

 車で移動中の達也・長瀬は、日没まで残り54分。依然、焦る2人。すると、遠くにわずかな陽射しを発見! 運転手の達也と、慌ててソーラーパネルをフロントガラスに設置する長瀬。少しでも雲が無くなることを祈る。
 その頃、こちらも車で移動する城島・太一であったが,不運にも、大粒の雨が降り出してしまった。沖縄の日の入りは午後7時25分。もう時間が無い、どうする!?

 一方、達也・長瀬も依然、車の中。渋滞に巻き込まれながら、とにかく、わずかな陽射しに望みを託すしかない。

 夕立に見舞われてしまった、城島・太一。日没まで、あと30分しかない。そこへ、太一、前方の空に、かすかな晴れ間を見つける。日没前に間に合うのか!? 残り少ない時間、2人は雲の切れ間を求めて走る。

 達也と長瀬も渋滞の中、残り時間30分を迎えた。ここで苦肉の策に出た。長瀬がサンルーフから顔を出し、ノロノロ運転を利用して、パネルを車の屋根に設置したのだ。半信半疑の長瀬であるが、もう他に策は無い。

 そして、沖縄の城島・太一。前方の晴れ間も消えてしまった。雨の中、打つ手は無し。と、ここで気づいた。午後7時25分、ついに、日没を迎えた! 城島と太一、沖縄で何もできずに終了! 大きな溜め息をつく太一。相手チームの居場所が気になる城島。

 その頃、達也と長瀬は、海にいた。わずかな残り時間、少しでも高い位置から充電しようと、海の家の屋根によじ登った。もはや太陽は見えないが、遠い雲の隙間に、祈る気持ちでソーラーパネルを向ける。

 そして、午後7時30分。達也と長瀬、福岡県博多湾で日没を迎えた!

 太陽を求めて飛びまわった両チーム。
最終的な充電本数は、城島・太一チームが120本。
達也・長瀬チームは160本だった。

 しかし、勝敗の行方は、充電した乾電池を利用して、機械を動かした時間で決めることになった。
 1日分の太陽エネルギーから充電された充電池。城島・太一チームの120本。達也・長瀬チームの160本。家庭で使うとすると、果たしてどれだけの物を動かせるのか!? 直流から交流への変換機を使って、そのパワーを検証!!

 後日、ある一室に揃った城島と長瀬。早速、実験開始!!
 まずは、扇風機で検証。城島・太一チームの120本で、果たして動くのか!? 「動いて当然!」とばかりに余裕の城島。コンセントを差し込むと同時に、大きな掛け声で「スイッチオン!!」,しかし、動かない。あきれた長瀬が扇風機のスイッチを押すと、「おっ!動いた!!」喜びに溢れる城島。扇風機に顔を近づけ「あ〜!声がふるえる〜!」と子供のようにはしゃぐ。勢いよく流れる風が、1日中太陽に当たり続けて、火照った顔と、疲れた体を冷やしてくれる。
 10分が経過。城島、扇風機の前で踊る。
 そして20分が過ぎ、再び扇風機に顔を近づけ、歌いながら声をふるわせる。すると、扇風機の勢いが急にダウン。そして終了!

 続いて、達也・長瀬チームの160本で実験。勝利を確信する長瀬であるが、「数じゃない!」と言いきる城島。確かに本数ではなく、あくまで充電した量だが,。そして、長瀬の手によって、扇風機のスイッチオン! 勢いよく回りだした。
 10分が経過。扇風機に顔を近づけ、黙々と風を浴びる長瀬。と、そこへ、風をお裾分けしてもらおうと、城島も顔を近づけるが,「ダーメだ!俺と山口君が貯めたんだから!」と城島を寄せ付けない長瀬。
 20分も楽に経過。
 そして、26分を過ぎ、ようやくストップ!

記録
城島・太一チーム、充電池120本で、タイム「21分15秒」
達也・長瀬チーム、充電池160本で、タイム「26分20秒」

 達也・長瀬チームが、扇風機においては5分5秒上回る結果となった。
1日分の太陽エネルギーは、扇風機を20分以上も回す電力を持っていた。

ちなみに、フル充電した同じ個数の電池で、蛍光灯の電気スタンドでテストしてみると、扇風機に比べ、かなりの持続力。

電気スタンドの記録
乾電池120本では「30分43秒」
乾電池160本では「40分54秒」という結果になった。

 さらに同じ電池の量を使い、ビデオ付きテレビで実験!!

ビデオ付きテレビの記録
乾電池120本では「7分3秒」
乾電池160本では「10分12秒」という結果になった。

結果、1日分の太陽エネルギーで、家電製品を充分に動かせることが判った!!

緊急速報!ハーロー城島が大変な事に!!


(これまでのハーロー城島ダイジェスト)
振りかえること、昨年(1998年)11月。当初の元金100万円をドルに両替し、後日、円に戻して、+2,551円の儲けとなった。

 この時点で、「100万2,551円」

 これに味を占め、昨年12月には、全額をドイツマルクに両替。ところが、手数料という計算外の出費で、−8万2,172円の損。

 ここで、「91万7,828円」に。

そして、1999年2月。考えた末に、チケットショップで全額をデパート商品券に換えた。
 その商品券で購入したのが、「金765g」であった。

 1999年2月、ハーロー城島は、すべての金額を金765gにかけていた!

 変動する世界経済の中、ハーローは金相場に運命を託し、高値で手放すタイミングを計った。相棒であるトニー松岡と共に、辿り着いた結論は!?
 「7月」7の月といえば,ノストラダムスの大予言。何かが引き金となって、金が莫大な大金に化けるかもしれない。そこで、夢を託し、7の月に決定!!

 そして、運命の7の月を迎え、ハーローは悩んでいた。いざ決断の時期になってみると、「売ろうかな」「いや待てよ」優柔不断さが加速を増す。

 金を購入したのは2月。その直後、相場はグンと跳ね上がり、ハーローは大喜び。1g当たり、購入価格だった1,100円台から、一気に1,190円となって、総額91万350円に。ところが、直ぐに下落。徐々に持ち直したものの、乱高下の5月には、ついに購入価格を割ってしまった。1g当たり、1,100円、総額84万1,500円に。そして、6月には、さらに下落。1g 1,032円まで下がってしまった。総額は78万9,480円。

 ここから、当初の100万円に戻すには、運命の7の月に、金相場が1g
当たり、1,307円まで上がらなければならない。しかし、去年までのデータを見ると、奇跡が起きないこともなさそうだが。

 そして、7月中旬。ロケの合間も、ハーローは相場が気になってならない。車の陰で、経済新聞に食い入るハーロー。と、そこで目にしたものは!?
 なんと、金大暴落の記事!! 7月に入って、連日、記録的な安値を更新してしまったのだ!!

 また、CS金融専門チャンネルのニュース(ブルームバーグテレビジョン)でも金の相場が記録的に下がり続けているとの報道が。

 その原因は!?
 日本証券経済研究所の主任・紺谷典子先生によると、イギリスの中央銀行が、所有している金を大量に売却すると発表してから、世界的に金の価格が下がり続けているという。

 運命の7の月に入り、手放す時期を楽しみにしていたハーローだったが、
上旬はとりあえず様子をみることにした。
 中旬になり、さらに下落。未だ楽観的に様子をみるハーロー。その自信はどこから来るのか!? 期待を捨てない。
 そして下旬、20数年ぶりの1,000円割れという、まさかの安値に。ハーロー、トホホ。

 うなだれるハーローの前に、トニー松岡が現れた。未だ持っている金を手に、「何であるのよ、ここに!下がってる一方だよ!」と、怒りあらわ。「どうしよう」腰抜けハーローに、あきれるトニー。思わず、つけヒゲ(?)を投げ捨て、試合放棄か!?
「換えたほうがいいかなあ?」と、トニーに泣きつくハーロー。仕方なく、トニーからアドバイス。これ以上、下がっても損失は増すばかり、タイミングは完全に逃したが、やむを得ず、金を手放すことに。トニーの予想によると,「1,000円切るんじゃないか!?」。それを聞いて愕然とするハーロー。もはや、選択の余地は無い。
 トニーに促されるまま、ハーローは、金を売るため、田中貴金属工業へ向かった。金を買った日の価格は、1g当たり、1,100円だった。しかし、この日の金の買い取り価格は、1g当たり、996円。やはり、1,000円を割っていた。が、やむを得ず、売る決意をした。

 店員によると、現在の金価格は、26年ぶりの安値だという。それは、ハーロー城島3才の頃の値段である。

 この時点で、総額996円×765g=「76万1,940円」
なんと、−23万8,060円もの大損!

 ハーロー、この先どうする!?

 突如、ハーローは毅然と立ちあがった!! 一体何があったのか!?
 そして、トニーに拍手で見送られ、ハーローは颯爽と店を後にした。果たして、どこへ行くと言うのか!?

 世界には、まだまだ多くの市場がある。国を動かし、世界を変える、恐るべき国際金融市場。そこに新たな手立ては!? 100万円を取り戻すことはできるのか!? その答えを見つけるべく、決意の男、ハーローは飛び立つ。「このままでは引きさがれない」

ついに、新たなステージへ!! もしかして海外!?
 そして、パイプをくわえた謎の人物がハーローに急接近!!一体何者なのか!?

只今作戦進行中、乞うご期待!!