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お母さんの愛情が詰まった、誰もが忘れることのできない優しい味…それは「お弁当」。しかし、お弁当は手間とお金がかかる、以外と贅沢な味なのだ。これをちょっとでも安く味わうことはできないだろうか? 例えば、市販されているお弁当はだいたい500円前後。これより安く作れないものか? そこで名乗りを挙げたのが、この男たち…流れ板・松岡、旬の味を追い求め、日本全国流れ旅、どんな材料も彼の手にかかれば飛びきりのごちそうに生まれ変わる。対するは、エプロン・城島、倹約術には長けているが、料理の腕はやや不安…。この両者が再び激突! 流れ板 松岡 vs エプロン 城島 300円でお弁当は作れるか!? 〜静岡編〜 今回の舞台は「静岡県」。ほぼ中心である清水港から松岡は西へ、城島は東へと、それぞれ安い食材を求めて県内を移動。 ルールは、松岡と城島にそれぞれ予算の300円が渡され、2人はこの料金でお弁当に必要な「食材」を調達する。そして、材料を購入するとその場で調理。但し、一般家庭にある調味料は少量ずつ用意され、それらは300円には含まれない。標準サイズのお弁当箱に一品ずつおかずを増やして行き、最終的に完成したお弁当の出来栄えを競う。 静岡の名産は数あるものの、予算はたったの300円。両者は納得のいく食材を揃える事ができるのか? そして、どんな手作り弁当に仕上がるのか?
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海の幸・山の幸が豊富に揃う静岡で、両者食材探しスタート! その土地の味を大事にする流れ板・松岡、「静岡といえば、やっぱり焼津でしょ!」と、まずは遠洋漁業の基地としてマグロの水揚げ高日本一を誇る「焼津港」へ向かった。300円でマグロを買うつもりか? そして、お店へ入ると早速相場をチェック、しかしマグロだけにどれも高い! すると、そこへ1パック139円の激安マグロを発見! それは、「血あい」。 「血あい」…魚を三枚におろした時、身の中央に縦に走る赤い血の多い部分。安い切り身の血あいは、水揚げ港以外では中々手に入らない。 たとえ安いとはいえ、パックごと買うのはもったいない。しかし、元が安いだけにバラでは売ってはくれない。そこへ、店主から「東名高速インター近くのお魚センターへ行けば、小分けしてくれるかもしれない」との嬉しい情報をもらい、松岡は早速急行! 一方、エプロン・城島は情報誌の「干物の生産高日本一」に目をつけ、駿河湾を中心に、近海物の海の幸が豊富に揃う「沼津港」へやってきた。1軒の干物屋へ入ると、いきなり「マイワシのしょう油干し」1枚70円を発見! 早速、半分で売ってくれないか交渉するが、あっけなく却下される。続いて「カタクチイワシのしょう油干し」一列580円を見つけるが、こちらもバラでは売ってもらえない。だが、城島はある事を思い出した…前回、サケ弁当を作った時のサケ一切れ140円に対し、干物1枚 70円は半額、これはお得! そこで、先ほど諦めた「マイワシのしょう油干し」をお買い上げ! さっそく、近くの波止場で調理開始。駿河湾をバックに、干物を網で丹念に焼き上げ、シンプルな一品「マイワシのしょう油干し炭火焼」が完成! その頃、「焼津おさかなセンター」に到着した松岡、中へ入ると大きなマグロと遭遇! 軒先のおかみさんに「彼女だと思って抱いてごらん!」と促され、持ち上げてみると…その重さを実感。さらにセンター内をくまなくまわり、目をつけたのは「カツオの玉子」100g80円。ご主人によると、おそらくこのお店でしか扱っていない珍味だという。貴重にして値段も手頃、松岡は100gを購入し、ここまで残金220円。 松岡は次なる食材を求めて静岡市内を移動。前方に「駒形通り商店街」を見つけ立ち寄ってみると、バラ売りの野菜を発見! しかも、どれも1個10円と超激安! 迷うことなくタマネギ1コ、ニンジン1本、シイタケ1本を32円(消費税込み)で購入し、これで残金は188円。さらに他のお店を見てみると、どこも安い! 実は、この商店街は「食料品の秋葉原」といわれ、連日どのお店も安さで競い合っている事で知られる。 続いて、近くの公園でこの日最初の調理にとりかかる。だが、松岡は未知の食材「カツオの玉子」の調理法に悩む。まずは手探りで、カツオの玉子と切ったタマネギとシイタケを、しょう油とカツオだしで煮込んでみる。そして味見してみると…松岡はその味に納得。はじめて扱う食材も見事に仕上げ、一品目「カツオの玉子煮込み」完成! 一方、城島は魚屋にいた。狙うは「シラス」と「桜エビ」だが、どちらも箱詰めされている。勇気をだして「桜エビ1匹」の値段を聞いてみると、さすがにご主人も困惑…。そこで作戦を変え、10gの値段を聞いてみると、ご主人は戸惑いながらも電卓で計算をはじめ、微妙な計り売りで桜エビ10g30円、シラス10g20円、のり10g20円で売ってくれた! これで残金160円。 その頃、松岡はお肉屋さんにいた。お店で一番安い肉は、おでんに使われる「豚の切り出し」100g30円。松岡は迷わず購入し、これで残金156円。そして、青空の広がる公園で2度目の調理、豚の切り出しと豪快に切った野菜をフライパンで炒め、そこへしょう油で味付け。こうして二品目「男の肉野菜炒め」が完成! すると、松岡の元にハトが集まってきた! 匂いに誘われたのか? 一方、城島は沼津市内の商店街へとやってきた。ところが、通りには食材を扱うお店が少なく、残金160円を手に立ち往生…。そこで、地図で次なる目的地を探してみると、現在地からほど近い市場を発見! その頃、松岡は米屋を訪ね、店頭に置かれた「そば粉」の値段を聞き始めた。ゴハンではないのか? 袋をバラにして100g100円で売ってくれるというが…残金は156円、今100円を使うと後が辛い。すると、やさしいご主人がタダで分けてくれるというが、それでは流れ板精神に反してしまう! 松岡は悩んだ挙句、店を後にした。そしてしばらく歩くと、おそば屋の店頭で再びそば粉を発見。だが、1袋500円、全く手が出ず。すると、店頭に出す前の粉を計り売りしてくれるという。松岡は念願のそば粉を90円分ゲット! これで残金66円。 一方、城島は沼津市の「清水町卸団地」に着くと、早速お米屋さんを発見。店頭には全国のお米がずらっと並び、どれも計り売りしてくれるという。城島はその中から地元産の「ひとめぼれ」1合を58円でゲット! これで残金は102円。さらに、律儀な城島は鉄腕DASHの宛名で領収書もゲット! 続いて調理、1合のお米を大切に磨いで炊飯器にかけると、次に桜エビを細かく刻み塩で味付け。そこにマヨネーズを和えて、炊きあがったゴハンと混ぜる。さらに丹念に握ると「桜えびマヨおにぎり」の完成! その頃、松岡はお茶屋さんでお茶っ葉の相場を尋ねていた。すると、一番安い物で 80g500円だという。松岡は何をしようというのか? 一方、城島はスーパーへ入ると、一番安い1コ13円の卵を購入。これで残金89円。続いて調理、シラス入りのおにぎりを作り、フライパンで薄焼き玉子を作ると、それをおにぎりにくるんで「オムライス風しらす入りおにぎり」が完成! 次にノリを直火であぶりはじめた。すると、貴重なノリに火が燃え移ってしまった! 慌てて消し、無駄にならずにすんだ。焼いたノリを細かく崩し、今度は先ほど焼いたマイワシの干物を細かく刻み、ゴハンに入れて握る。さらに、その上に崩したノリを振りかけて「マイワシ入りのりおにぎり」が完成! その頃、松岡は金谷町のお茶畑へとやってきた。探しているの物は何なのか? そして1軒のお茶屋さんで「抹茶」をスプーン1杯分売ってもらえないか交渉。すると、お店のおばちゃんは10円で分けてくれた。これで残金56円。 続いて調理、作りたかったのは「茶そば」だった! そば粉に抹茶を加えて練り上げる。お茶屋のおばちゃんをはじめ近所の方々が見守る中、丹念に練ること30分、ようやく固まりになり、いよいよ麺棒で延ばす。うまく練りあがっていなければ、生地がボロボロになってしまう。生地を丁寧に薄く延ばすと、慎重に折り重ね、包丁で均等に切り分けていく。これでそば打ちは成功! さらにお茶屋さんで茹でさせてもらい、素早くすくって水にさらすと、緑が一層鮮やかになった。静岡産のお茶とそば粉で「茶そば」の出来あがり! だが、弁当箱にはまだおかず1つ分の隙間が残っている。果たして… 一方、城島もお茶屋さんでお茶っ葉を探していた。こちらは抹茶ではないようだが? 普通のお茶っ葉を10g計り売りしてもらい21円で購入。残金は68円。お茶をどう料理するのか? すると、お茶っ葉をゴハンにまぶし、またしても握りはじめた。さらにもう1つ、こちらにはかつおぶしをまぶした。これで「お茶っ葉おにぎり」と「かつおぶしおにぎり」が完成し、これで5種類のおにぎりが出来た。だが、城島もまだスペースが残っている。 その頃、松岡は「静岡らしいもの」を求めて浜名湖を目指していた。狙うは「うなぎ」。観光協会に問い合わせ、安く手に入る方法を伺うと、組合の元締めである「浜名養魚協同組合」なら安く買えるのでは? との有力情報を入手! 一方、残金68円の城島は、野菜売場へとやってきた。目をつけたのは「しその葉」。ここでは1パックをバラで売ってくれるという。1枚の値段を尋ねると、3円 50銭? そこで2枚を7円で購入し、これで残金61円。続いての調理は、またしてもおにぎり。これに塩で味付けした「しその葉」をくるみ、見た目にも鮮やかな6種類のおにぎりが完成! その頃、松岡は浜名養魚漁業協同組合に到着。一番安いうなぎの値段を尋ねると、1匹650円だという。そこで安価な「うなぎの骨」に狙いを変えるも、夕方をまわり既に処分してしまったという。もはや、ここまでか? すると、「失敗してしまった物」ならあるらしい。松岡が祈る中、奥から持ってきてくれたのは「うなぎの白焼」だった! これには値段がつけられないため、手持ちの残金で売ってもらうことに。これで松岡は300円を全て使いきった! そして、この日最後の調理に取りかかった。すったゴマと味噌を混ぜ、さらにお酒をまぶし、これを切り分けた白焼に塗って焼き上げる。これで最後のおかず「うなぎのゴマ味噌石焼風」が完成! こうして両者のお弁当が完成! 流れ板・松岡作の300円弁当は、「静岡尽くし御膳」。地元の野菜、カツオの玉子煮、浜名湖のうなぎ、静岡らしい茶そば。一方、エプロン・城島作は「カラフルおむすび弁当」、料理での勝負をあえて避けた見た目も楽しいアイデア弁当。 両者のお弁当、美味しいのはどっち? 判定はスタジオで… 今回試食係として、K−1ファイターのアンディ・フグ選手が登場! まずは城島のお弁当、桜えびマヨおにぎりをひと口…通訳の方によると「思ったより味が軽い」とのコメント、率直にいうと「おいしくない!」という意味らしい。そして、お茶っ葉おにぎりには、険しい表情が感想を語っていた。続いて松岡のお弁当、まずはうなぎのゴマ味噌石焼風から試食。これには「おいしい!」と気に入ってくれた様子。続いて茶そばをひと口…だが、これには無言。アンディの口にお茶は合わなかったのか? そして、アンディの判定は…流れ板・松岡に軍配が上がった! |
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ベッドタウン…緑が豊かで静かな環境の郊外には、新しい住宅街が増え、交通網も発達している。しかし、都心へと毎日通うお父さんは大変! 首都圏に存在する会社への平均通勤時間は「2時間半」といわれ、その時間を遅れることなく、効率良く過ごすお父さんは、まさに通勤のプロフェッショナル。 そんなお父さんが、もしも忘れ物をしてしまったら…会社へ着く前に追いつき、届けることはできるのか? ならばやってみよう! 遠距離通勤 お父さんに追いつけるか!? 舞台となるのは、埼玉県に住む佐藤一家。お父さんとお母さん、そして1人息子が暮らす、ごく一般的な家庭。ある日の朝、いつものように出かけ、いつもの要領で無駄なく通勤するお父さんだが、キッチンに戻ったお母さんは我が目を疑った…「お弁当を忘れた!」。お父さんが家を出たのは5分前、駅までは歩いて10分、既に駅は目の前、果たして… ここでマウンテンバイク達也の登場! ターゲットを追う体力、分析力に極めて優れた男が、通勤のプロであるお父さんの追跡に挑む。さらに、日頃のお父さんの通勤を1度追いかけたかったという1人息子・雄くん(8歳)も同行。 お父さんは埼玉県上尾市原市の自宅から、東京有明の会社まで電車を乗り継ぎ、毎日「約60km」の距離を通勤している。そのお父さんが選択した最短ルートは、最寄りの沼南駅からニューシャトル(埼玉新都市交通)で大宮駅へ出て、そこから京浜東北線と山手線を乗り継ぎ新橋駅を下車、さらにゆりかもめで会社のある国際展示場正門駅を目指す。その通勤時間は「2時間6分」。 9時19分に家を出たお父さん、沼南駅までは歩いて10分、それを追って達也と雄くんが5分後にスタート。 果たして、追いつくことはできるのか? |
自宅前を元気良く出発した雄くんと達也。まずは駅へ先回りするため、雄くんが近道を案内。一方、お父さんは沼南駅まであと600m、何も知らずいつものペースで歩く。 そして雄くんと達也は近道に突入! 公園内を突き進むとゲートボールを楽しむ皆さんに見送られ、続いて住宅街を抜けると、お父さんが通う道に対して50mの距離を短縮! これで駅まで残り800m。先を行くお父さんはあと400m。駅の手前で追いつくことはできるか? 次に、雄くんはいきなり進路を変え、「失礼しまーす!」と一言いってアパート1階通路に進入してしまった! さらに狭い道を慣れたハンドルさばきで進むと、その先は民家の庭先だった! 入っていいのか躊躇する達也だが、友達の家だから平気らしい…。これで再び50mの距離を短縮し、駅まで残り400m。 一方、お父さんは沼南駅が目の前に迫り、改札まであと200mとなった。 雄くんと達也、あとは一本道を進むのみ。すると、前方に電車の陸橋が見えてきた!「追いついたかも」と油断した達也、雄くんに置いてきぼりを食う…。そして沼南駅に到着し、お父さんの姿を探すがどこにも見当たらない。まだ来てないか?行ってしまったか? すると、2人の頭上を9時29分初のニューシャトルが出発し、これにお父さんは乗っていた! いつもの2両目に乗り、日課の新聞を読みはじめた。 2人は次の原市駅まで自転車で追いかけることにした。その距離810m、追いつけるのか?
雄くんはいつもの行動範囲を越え、この先の近道はわからない。そこへ、達也はあることに気づいた…電車は思いのほか速かった! お父さんとの距離は広がる一方だが、このまま原市駅へ向かうしかない。全力疾走を続ける2人、達也が雄くんを気遣い「大丈夫か?」と声をかけると、あっさり「大丈夫じゃないよ!」と返される。それでも雄くんは諦めない!
2人はここで作戦会議。大宮駅で京浜東北線に乗り換えるお父さん、その移動と乗り継ぎの待ち時間もあるはず。そこで改札へ先回りして待ち伏せることに。だが、タクシーは大宮駅のわずか手前で渋滞に捕まった! しばらく動きそうにない。ここで、駅までの残り500mを走ることに。そして赤信号で立ち止まると、目の前を走るニューシャトルとニアミス! お父さんが乗った電車か? そして、お父さんは一足速く大宮駅に到着。そこから構内を380m歩いて京浜東北線の上りホームを目指す。 バテぎみの雄くんと達也、作戦通り改札へ先回りできるのか? とその時、雄くんのズボンがずり落ちた! これは思わぬタイムロス。態勢をなおし再び全力疾走すると、運命の大宮駅に到着! 2人は入場券を買って中へ入り、1、2番線ホームを目指す。達也が自動改札を抜けると、続いて雄くん…見事に引っかかった! お父さんの姿を探しながら、構内では早歩きで進む。そしてホームへの階段を降りるが、そこは成田エクスプレスのホームだった! 慌てて戻り、ようやく着いた京浜東北線のホーム。だが、辺りを見渡すも電車の姿はない。 実は、2人がホームへ着く15秒前、お父さんは9時54分発・各駅停車の京浜東北線に乗り大宮を出発していた。タッチの差で追い着くことは出来なかった! 乗り換えにもソツがないプロの通勤、追いつける方法はあるのか? 「通勤テクニック」…お父さんは混雑を避け、座って行くために大宮始発の京浜東北線を選択した。 次の作戦を練る達也、ここで目をつけたのは高崎線。これならお父さんに先回りできると睨んだ! お父さんの京浜東北線は、赤羽まで8つの各駅を23分かけて進むが、並行する高崎線なら赤羽までわずか2駅の15分、追いつける可能性充分、目指すは赤羽。そしてお父さんが出発した7分後、2人も高崎線に乗り込み、10時01分大宮駅を出発。
続く高崎線も蕨駅を通過し、しばらくして前方に京浜東北線を発見! そして、川口駅に停車中の京浜東北線を、高崎線がついに追い越した! 10時15分27秒、高崎線が川口市川口1丁目陸橋を通過すると、その11秒後、京浜東北線も通過。 そして10時17分、ついに高崎線が赤羽駅に到着! しかし、京浜東北線もすぐ後を追うように到着。焦る雄くんだが、達也は今降りて京浜東北線のホームへ走っても、到底間に合わないと判断。実は、高崎線と京浜東北線のホームは離れており、乗り換えには時間がかかってしまう。達也の判断は正しかった。 ここで達也、さらに次の駅へ先回りすることに。しかし、高崎線の次の停車駅は荒川区の尾久駅だが、京浜東北線は尾久駅を通らない。次に京浜東北線をいち早く待ち受けるには、尾久駅で降りて、そこから近い西日暮里駅へ先回りすることと判断。そして10時22分、高崎線が尾久駅に到着すると、2人は急いでホームを降り、西日暮里までタクシーで向かう。まだお父さんより先を走っているはず、このまま先回りとなるのか? 2人は荒川区内の明治通りを進み、西日暮里駅に到着。まだお父さんの先を行っているはず。ホームへ急ぐ2人、果たしてお弁当を渡すことはできるのか? そしてホームに到着し、何とか先回りすることができた!
雄くんの肩にかけたお弁当をキチンと包みなおして、万全の態勢でお父さんを待つ。 10:24〜15:32までの間、京浜東北線は田端駅〜品川駅間が快速運転となり、西日暮里には停車しないのだ。 とにかく慌てまくる達也だが、ひとまず2人は山手線に乗り、10時32分、西日暮里駅を出発。次に目指すのはお父さんの乗り換えポイント、新橋駅。 その頃、京浜東北線のお父さん、読み物が新聞から文庫本に変わり、通勤も終盤に差し掛かる。 そして達也は次の作戦を決めた。もし停車駅で京浜東北線と一緒になったら、一気に走って乗り込もうというのだ。しかも、2人が乗れなくても弁当だけは投げ込めるよう準備! 達也、追いつけない焦りからヤケクソになったか? ところが、各駅停車の山手線はお父さんの快速電車に引き離される一方。いくら必死に電車で追いかけても、もはやお父さんには追いつけないことが判明。そこで、達也はある作戦を企て雄くんに相談。次なる手段はあるのか? その頃、お父さんは山手線に乗り換えたのち、10時44分JR新橋駅に到着。そして降りた目の前は、ちょうど乗り換えの階段。 「通勤テクニック」…乗り換え移動の効率化を図るため、階段に一番近い車両を選んで乗る。 お父さんはここから450m歩いてゆりかもめの新橋駅へ向かうが、達也はその乗り換え時間を狙う作戦らしい…。そしてお父さんの到着から4分後、雄くんと達也が乗る山手線も新橋駅に到着。ところが、2人は降りない!
一体どこで降りようというのか? 「水上バス」…日の出桟橋〜有明間の海上を直線的に進む船。 その頃、お父さんはゆりかもめに乗車し、10時55分、新橋駅を出発。新橋から9駅目の国際展示場正門駅にお父さんの会社がある。一方、雄くんと達也も11時00分、水上バス日の出桟橋を出発。ゆりかもめはレインボーブリッジを、水上バスは海を、それぞれ渡ってお台場へ。 すると、雄くんと達也が乗る水上バスから、お父さんの乗るゆりかもめが見えた。ほぼ直線で進む水上バスに対し、ゆりかもめは大回りしてレインボーブリッジを渡る。水上バス、1歩リードか? だが、やはり電車のほうが速く、両者が横一線に並ぶと、電車は一瞬で抜き去り、先に海を渡ってしまった。 雄くんと達也は船を降りたらラストスパートの覚悟! 果たして、会社到着前に、お父さんにお弁当を渡すことはできるのか? そしてしばらく進むと、今度は後方にゆりかもめが出現。一気に進む水上バスは、各駅停車のゆりかもめを追い越していた。しかし、またすぐに追い上げてきた! そして11時20分、水上バスが有明に到着。と同時に、2人が猛ダッシュで向かったのは、お父さんが降りてくるはずの国際展示場正門駅。ところが改札に着くと、既に電車は走り去り、お父さんも改札を抜けてしまったらしい。そこで達也は、最後の手段となるお父さんの会社を目指す。
そして、お父さんが会社の入り口に差し掛かろうとしたその時、雄くんが見事お父さんに追いつき、わずか手前で止めることができた! ただ驚くばかりのお父さん、雄くんは肩にかけたお弁当を自ら手渡した。 午前11時24分、毎日お父さんが通う道を辿り、「2時間05分」で追いつき、忘れ物を届けることに成功! |