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番組では、これまで数々の優秀な犬たちが登場し、その活躍ぶりに触れてきた。人々の生活をサポートする盲導犬や介助犬、時には人命を救ってくれる水難救助犬など。しかし、世の中すべての犬が優秀なわけではなく、中にはこんな飼い犬たちも…「番犬なのにまったく吠えない」「言うことを聞かない」など、家族を悩ます「ダメ犬」も多いはず。 以前、番組内で「お宅のダメ犬」を募集したところ、寄せられた手紙はわずか3日間で500通を越えた! そこにはこんな犬たちが…「お散歩中、ボーっと歩いていてドブに落ちちゃうんです」「変なクセがあり、自分の股間を嗅ごうとしてでんぐり返ししちゃうんです」…等々。 ならば、こんなダメ犬たちを立派にしてみよう! 今回参加するのは城島と達也。寄せられた手紙の中から2匹のダメ犬を選び、問題点の克服を目指して訓練に挑む! 手紙をもとに達也が向かったのは横浜市戸塚区。写真に写っているのはゴールデンレトリバー…賢い犬のハズだが? そして玄関のドアを開けると、顔を出したのは「ドリー」(オス・2歳・ゴールデンレトリバー)、すると、そのまま逃走! 後から出てきた飼い主の平澤優美さんも呆然。家を囲う庭中を駆けまわり、スタッフ総出で後を追う。そして達也がガレージで追い詰めるが、取り逃がし再び逃走! そして家の反対に先回りすると、自ら小屋に入った。優美さんが何とかしたいドリーの問題点は「人をバカにした態度をとること」。 一方、城島は埼玉県日高市にある斉藤恵子さんのお宅へ向かった。庭にいたのは「ゴン太」(オス・1歳2ヶ月・紀州犬の雑種)、こちらも一見普通の犬で特に問題点は見当たらない。そこで、家におじゃまして話を伺うことに。城島が「賢そうですよ」と話していたその時、庭ではゴン太が城島の靴のニオイを嗅ぎだした! そして散歩に出ようと城島が靴を探すが…靴がない! ゴン太は城島の靴をくわえて遊び道具にしていた。懸命に靴を引っ張るが、ゴン太はくわえたまま離さない。ゴン太の問題点は「何でも噛んで離さないこと」。 果たして、2匹のダメ犬は飼い主の期待どおり、立派な犬に生まれ変ることができるのか?
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達也・ドリーと城島・ゴン太、まずはそれぞれ散歩に出て、その行動をチェック。 常に人をバカにした態度をとるドリーは、表へ出るなり勝手に走り出した! その勢いに手綱を引っ張られる達也。早くもでたドリーのダメポイント(1)「ひっぱる」。その様子を車から見守るのは、飼い主の優美さんと訓練士の遠藤和博さん(訓練士歴8年目)。そして、達也はその勢いに耐えきれず手綱を離してしまい、ドリー逃走! ドリーのダメポイント(2)「逃げる」。散歩が嫌いなのか、それともやっぱり人をなめているのか? 優美さんが心配そうに見守る中、懸命に追う達也。そしてようやく追いつき身柄を確保! だが、ドリーはヘロヘロ状態の達也をさらに引っ張って進む。 その頃、城島とゴン太も公園を散歩中。すると、いきなりゴン太が走りだし、そのまま池に入ってしまった! 引っ張られた城島は慌てて石の上に乗り難を逃れた。そして城島がゴン太の体をタオルで拭くと、ゴン太はそれをくわえてしまった! しかも、一向に離そうとしない。ゴン太のダメポイント(1)「タオルを噛んで離さない」、タオルは特にムキになるという。その様子を車から見守るのは、飼い主の恵子さんと訓練士の笠井奈央さん(訓練士歴7年目)。城島はようやくタオルを取り返すが、既にボロボロ。そして再び歩きだすと、ゴン太はまたも城島の手からタオルを奪ってしまった! 続いて草むらを歩くと、今度は落ちていたペットボトルをくわえてしまった! 城島がいくら引っ張っても離そうとしない。ゴン太のダメポイント(2)「ペットボトルを噛んで離さない」。両者の戦いは続く…。 一方、達也とドリーは依然ドリーペースで進む。「俺が散歩させられてるよ」と嘆く達也。すると、ドリーは1人の男性スタッフが気になるらしく、追いかけだした。慌てて逃げるスタッフ、実は大の犬嫌い! ドリーのダメポイント(3)「追いかける」。そして達也がドリーをなだめてお散歩再開…と思いきや、またしても同じスタッフを追いはじめた! 逃げれば逃げるほどしつこく追いまわすドリー。ついにそのスタッフは現場から姿を消してしまった! その頃、城島とゴン太は小川の橋にさしかかると、どうもゴン太の様子がおかしい…。実はゴン太、橋が怖くて渡れないのだ! ゴン太のダメポイント(3)「橋が渡れない」。これも飼い主・恵子さんの悩みのタネ。城島がいくら引っ張ってもゴン太は動こうとしない。すると、橋の向こうから、さっそうと小犬が渡ってきた。ゴン太はその小犬に対しても逃げ腰…。問題点(2)「気が弱い」。結局ゴン太は橋を渡れず、別の道へ進む。
その頃、城島とゴン太は歩道橋の上にいた。そして階段を下りようとするが、ゴン太は怖くて微動だにしない! ゴン太のダメポイント(4)「歩道橋が下りられない」。飼い主の恵子さんも思わずため息をつく。結局、城島がゴン太を抱っこして下りることに。これでゴン太の散歩チェックは終了。お家へ帰ると、先に戻っていた恵子さんと訓練士の笠井さんがお出迎え。ここで、笠井さんがゴン太の性格を分析すると、やたら噛んでしまうクセは「強い不安の現われ」。さらに橋を渡れず階段も下りられないゴン太、その原因は「臆病な性格」にあった! 一方、達也とドリーも散歩を終え、訓練士の遠藤さんによる性格の分析。人をバカにしたような数々の行動は、ドリーの「自分勝手な性格」が原因。体が大きくなるにしたがい手におえなくなるので、これは早めに直したいところ。 そもそも犬は群れのリーダーに従う習性があり、飼い主をリーダーとして認識していないと様々な問題を引き起こしてしまう。 ドリー(優美さん宅)の場合、父・母・優美さんの3人家族とドリーを1つの群れとすると、その順位は「父>母>優美さん>ドリー」が妥当だが、ドリーは自分がリーダーだと思い込み、「ドリー>優美さん>父>母」と認識しているらしい。その理由として…一家の大黒柱であるお父さんは典型的な亭主関白。その様子からドリーはお母さんよりもお父さんの順位が上と考える。そんなお父さんも娘の優美さんにはあまく、強い態度にでられない。その様子からお父さんより優美さんが上と考える。だが、優美さんはドリーのことをとても可愛がってくれる。結果、ドリーはこの家のリーダーが自分だと認識してしまう。 一方、気弱なゴン太(恵子さん宅)の場合はまったく違う認識と分析される。父・母・恵子さんの3人家族とゴン太を1つの群れとすると、「父>母>恵子さん」といった順位はそのままだが、ゴン太は家族を同じ群れだと思っていない。それには、ある複雑な思いが募っていったと推測される。ゴン太の面倒を主にみている恵子さんは独立して一緒に暮らしていない。仕事帰りに立ち寄って散歩したりエサをあげるが、実際に接する時間はごくわずか。両親は娘に任せているから大丈夫とほとんどかかわらず、ゴン太は独りでいる時間が多くなった。コミュニケーション不足の結果、この群れの一員でないと認識するゴン太は孤独感に陥り、臆病な性格になったとされる。
ゴン太の訓練 その(1)「ペットボトルの噛みグセを直す」。ここで大切なのは、噛む行為を「いけないこと」だと教えること。まずは訓練士・笠井さんによるお手本、ゴン太を連れて歩き、落ちているペットボトルに近づく。そしてゴン太がニオイを嗅いだ瞬間、手綱を強く引く。犬に自覚させるためには、引っ張る強さも重要なのだ。但し、キチンと出来たら必ず褒めること。続いて飼い主の恵子さんが挑戦。女性の高い声は犬を興奮させるため、低い声で指示するのがポイント。そして恵子さんも見事成功! 今度は城島、しかし、ゴン太はペットボトルに噛みつくどころか近づきさえしない。城島、相手にされず! 続いて、ゴン太の訓練 その(2)は「信頼関係を作る」。笠井さんによると、犬の体を優しく洗ってあげることで信頼関係が築けるという。今まではただ洗えばいいと思っていたという恵子さん。笠井さんの指示でまずはムースシャンプーでお尻の部分からゆっくりと洗い、その際やさしく声をかけてあげる。犬の苦手な部分であるお尻を触ることで、信頼関係が深まるという。同時にブラシなどで撫でることにより、臆病な犬は恐怖心を和らげ、異常な反応を見せなくなる。ゴン太は気持ちいいのか、城島の足を踏んだまま、まったく気づかず! 一方、達也とドリーも訓練に取りかかっていた。散歩中に見せた「ひっぱる」「逃げる」「追いかける」「女性にとびつく」、これらの問題行動をしつけることで、人をバカにした態度を克服できるのか? ドリーの訓練 その(1)「お手」。これは飼い主と犬の主従関係をつくるために行なうもの。まずは訓練士・遠藤さんによるお手本、お尻を押して座らせると、次はお手の合図だが、いきなり言ってもドリーに伝わらないので、手綱を引き、片方の前足を浮かして握る。ドリーの左前足を浮かせるには、手綱を右方向に引けば自然に上がるのだ。続いて達也が挑戦、ドリーのお尻を押して座らせるが、そのまま寝転んでしまった!
達也、ドリーになめられっ放し! そして飼い主の優美さんも挑戦するが、お手の合図にドリーはソッポを向いたまま! 以上の訓練をこなし、続いて訓練士さんのアドバイスのもと、それぞれの飼い主による2週間の自宅訓練がはじまった! ドリー&優美さん、訓練初日の散歩は終始暴れっぱなし。3日目は雨の中の散歩。通りがかりの女性に抱きつき、またしても悪いクセがでた。1週間が経過すると、女性を見つめても飛びつきはしない…が、やっぱり追いかけた! そして向かえた最終日13日目、相変わらず女性が気になるらしいが、追いかけはぜず、視線を送るだけ。暴れ方もやや治まったように見えるが、果たして…。 一方、気弱なゴン太と恵子さん、初日はタオルに執着して噛みつきっぱなし。 こうして、それぞれの訓練を終えて2週間が経過した。果たして、ドリーとゴン太は立派な犬に生まれ変っているのか? わがままドリーのもとを再び達也が訪ねた。前回はドアを開けるなり飛び出してきたドリーだが…。達也がドアをあけると、ドリーはなんと大人しく座っていた! ここで達也が手綱を預かり、2週間前と同じ散歩コースを歩いて訓練の成果をチェック。前回は玄関を出るなり勝手に走り出すドリーであったが、今回は手綱を引っ張ることなく、達也にペースを合わせて歩いている! ダメポイントであった「ひっぱる」は見事克服! 一方、城島もゴン太と再開。すると、ゴン太は元気良く吠えながらのお出迎え。恵子さん曰く、臆病なところは良くなったというが…。ここで城島もゴン太を連れて訓練の成果をチェック。表にでると、こちらも訓練前とは見違えるような落ちつきぶり。すると、民家の庭先に干したタオルを発見!
2週間前はタオルを噛んだら離さないゴン太だったが…。タオルを見つめるゴン太、今にも飛びつきそうな雰囲気に焦る城島だが、しばらくするとタオルに噛みつくことなく再び歩き出した!
ダメポイントであった「タオル」は見事克服! 一方、ゴン太と城島が草むらを歩いていると、ここでペットボトルに遭遇! 訓練前はくわえたら決して離さないゴン太であったが…。果たして訓練の成果は? ペットボトルにゆっくり近づき、目の前で立ち止まった。噛みついてしまうのか? そして城島がゆっくり歩き出すと、ゴン太は見向きもせずに歩き出した! ダメポイントの「ペットボトル」も見事克服! その頃、ドリーと達也がやってきたのは、2週間前、達也を無視して逃げだしてしまった場所。しかし、落ち着き払ったドリーは勝手に走りだす気配など見せず、ダメポイントの「逃げる」も文句なしのクリア! 一方、ゴン太は次第に散歩のペースが落ちてきた。実は、前方に最大の難関である「橋」が待っていたのだ! 2週間前は渡ろうとさえせず、前日の訓練でようやく足を乗せるまでになったが…。ゴン太は橋の手前で立ち止まり、後ずさりしてしまった! やっぱり怖いのか? 気を取りなおして再チャレンジ、ゴン太は橋の向こうを見つめると、ついに渡りはじめた! 城島が声援を送る中、ゆっくりと歩き、ダメポイントの「橋」を見事に渡りきった! その頃、ドリーも最大の難関に差しかかっていた。それは、女性を見ると飛びかかってしまうクセ。衝動を抑えられるのか? 1人の女性とすれ違うと、振り向いて興味は示すが飛びかかりはしない。続いて犬を連れた女性がやってきた! すれ違いざまにうろたえるドリーだが、振り返っただけでそのまま通過! ダメポイントの「とびつく」は、ひとまず合格! こうしてドリーはすべての項目を克服し、まもなくお散歩終了。しかし、ドリーの動きがおかしい?
すると、いきなり逆戻りをはじめ、落ちているタオルをくわえだした! 実は、このタオルは達也のポケットから落ちてしまったもの。これにドリーだけが気づき、拾ってくれたのだった!
わがままだったドリーが見せた人への気遣い。達也もタップリ褒めてあげる。 お家へ戻ると、恵子さんと訓練士の笠井さんがゴン太をお出迎え。こうして凛々しくなったゴン太は、ダメ犬の汚名返上! そして、ドリーと達也も散歩を終了し、「随分良い子になりました」と感激する優美さんにドリーは温かく迎えられた! わがままでも臆病でも、犬への愛情とは、充分なコミュニケーションと少しの厳しさであることが分かった。
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類稀なる女好きで達也を散々困らせたドリー。実は最初の散歩に出る前のこと、1人の女性スタッフに目をつけたドリーは興奮して暴れだし、ついに抱きついてしまった! 女性スタッフから離れようとしないドリーに周囲も手を焼き、中々スタートが切れなかった。 わずか2週間で見事ダメ犬の汚名を返上したドリーとゴン太。その後、2頭はそれぞれ新たな訓練に励んでいた。ドリーはジャンプと遠隔操作の特訓中。遠隔操作とは、離れた位置から指示を出すというものだが、以前のドリーであれば絶対無視していたであろうこの訓練も、現在は10m離れた場所で「お座り」をして、「待て」の指示を出し、「おいで」の指示で優美さんのもとへ走ってくるという、こんなことまで出来るようになった! 一方、ゴン太はフリスビー犬を目指して練習に励んでいるという。今では恵子さんが投げたフリスビーを落とさずにキャッチできるようになった。次は空中キャッチにも挑戦し、いずれは大会での優勝を夢見ているという。 |
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国土地理院が発行する日本地図にDASHの文字を載せるには、およそ3つの条件が必要となる。(1)村長を決めること。(2)土地を分けてもらうこと。(3)役場を置くこと。その1つである村長を決める選挙が6月25日の「DASH村 村長選挙」で決定した。DASH村の代表はアヒル隊長改め「アヒル村長」(58,114票)。そして副村長には、次点の城島茂(55,229票)、3位の山口達也(39,257票)、この2人に決定した。 そして、次なる条件は村の所在地となる「土地を分けてもらうこと」。どこかの土地を少しでも安く分けてもらい、村づくりをはじめたい! 土地は高いと思っていても、その値段は全国様々。安い土地を探せば、豊かな自然に恵まれた場所に出会えるケースも少なくない。例えば、横浜から島根へ移住した大和秀雄さんの場合、住まいの家賃と畑の土地代で月々35,000円。大和さんにとって自給自足の生活は楽しくてしかたがないという。 そこで、みんながイメージした村づくりのため、安くて広大な土地を探そう! 今回、土地探しに挑むのは副村長・城島。実はTOKIO結成以前、城島は不動産業に従事していた! 当時の経験を生かし、DASH村のために大いなる指名を受けた男が行く!「土地は安く手に入れまっせ!」と意欲に燃える城島だが、手持ちの予算はたったの3万円! そしてもう1人の副村長・山口達也も参加。実は、達也は週間テレビガイドのインタビューに応え、将来の夢は「大地主」と断言していた! 降りしきる雨の中、山道をマウンテンバイクで疾走し、「広い土地はねえかー!」と叫び土地探しに闘志を燃やす! DASH村建設のため、副村長となった2人がその目で土地を確かめる! 村づくり実験! 3万円で広大な土地は探せるか!? |
まずは城島、都心からおよそ2時間かけて1軒の不動産屋へやってきた。数々の物件を前に、不動産にうるさい城島の目が光る! そしてある物件に目が止まり、担当者の案内で現地へ向かった。舗装されていない山道を抜けると、そこは20年前に廃校となった小学校と校庭。その広さは1万坪。辺りを見渡す城島、校舎の脇に生えたけやきが気に入ったようだ。続いて築50年という校舎へ入る。当時の面影を残しながら、現在は地元の集会所としてたまに使われるだけ。建物の傷みは激しいようだが、郷愁を誘う魅力がある。ノスタルジックな気分に浸る城島、木製のイスを見つけると子供の頃を思い出す。教室には畳が敷かれ、城島のイメージでは校舎をDASH村の役場にするらしい。 水道や電気はすぐに通るというが、よく見ると痛んだコンクリートや、今にも底が抜けそうな床板など気になる点も多い。そして問題の金額は「月々10万円」。ここで城島が値下げ交渉に挑むと、建物のリフォームをせずに借りるのであれば「月々5万円」まで下げてくれるという。 「廃校の小学校と校庭」広さ1万坪、月々5万円。雰囲気は良いが、校舎の痛みと金額が問題。 その頃、達也は山間の村役場へやってきた。現在使っていない土地が多いと聞いてきたが…。担当者によると、若者がいなくなり野球チームが減ったため、野球場が使われずにそのまま残っているという。そこで現地へ行ってみると、いきなり雨でくずれた崖を発見! これはマイナス要素か? グラウンドの広さは3千坪で7年前からほとんど使われていない。更衣室や洗面所があるため水道は今も使える。さらに、土地の片隅にヘリポートを発見! 使ったことはないが、許可を取れば使えるらしい。DASH村に専用ヘリを置くつもりか? 見渡す限りの広さとは言えないが、平たんな土地が魅力。しかし、金額は「月々4万5千円」と予算オーバー! そこで達也は「使われてない土地ですよね〜」と交渉を試みると、「月々3万7500円」まで下げてくれた。 「野球場跡地」広さ3千坪、月々3万7500円。 一方、城島はまたも山道を走っていた。着いた先は広さ9万坪を誇る牧草地。山々に囲まれた360度の絶景、DASH村の大きな魅力となるか? 城島は日本であることを忘れる眺めが何より気に入った。しかし、不動産にうるさい城島はある重大なことに気づいた。登記簿上、この土地は「農地法」の制限を受け、農地に建物を建てることは難しいのだ! これは村づくりに大きな障害となりそう。景色は理想的と思っていた城島、ショックのあまりしゃがみこむ。 ※「農地法 第四条」農地を勝手に宅地・道路等に転用することはできない。 その頃、達也も牧草地へやってきた。現在は放牧場となっており、ウシの群れがいる。広さは2万8千坪、辺りの林では山菜やキノコが採れ、美しい連峰のパノラマも魅力。また、借りる際に要望があれば、ウシもそのままついてくるという。気になる建物だが、森の際であれば建築の許可が出ている。但し、これまで建てたことがないため、水道を引くのは難しいとのこと。さらに、問題は電気がないこと。広さと景色は申し分ないが…。そして金額は「月々10万円」と予算大オーバー! さらに交渉すると、「月々5万円」まで下げてくれた。 「放牧場」広さ2万8千坪、月々5万円。 「蔵のある物件」広さ6千坪、月々8万円。 その頃、達也は荒れた道を進み、石灰鉱山に着いた。広大な土地は12万坪、なんと東京ドーム8個分! ここは6年前に作業を停止した石灰岩採掘現場跡地、土地は山の裏側まで及び達也が見渡している範囲以上に広いのだ! しかし、土質は畑づくりには不向き。これだけの広さで金額は「月々10万円」。ここで達也は水道の便を訊ねると、水は通っておらず、石灰岩のため水を引くにはかなりの手間と費用を要するという。すると「月々7万円」まで下げてくれた。東京ドーム8個分の広さ、同じ値段で東京だと六畳一間。その凄さを理解しつつ、さらに粘る達也。すると、整備をせず今の状態で借りるのであれば「月々5万円」でもいいという。それでも達也はまだ粘る! だが、担当者はキッチリした額は設定しきれないということで、達也はまだ交渉の余地ありとみた! こうして3つの土地をまわった山口副村長、一押しの土地は、広さ12万坪を誇る「石灰鉱山」に決定。 一方、城島がやってきたのは、20年間誰も住んでいない1万2千坪の土地。民家だった古い建物も含まれる。土地は林に囲まれており、辺りはとても静か。水道は涌き水が流れ、周囲は国有林のため水が汚染されていない。建物は古いが補修できないほどひどくはなく、広さもちょうど良さそう。そして中へ入ると、辺りは木が散乱しているが、囲炉裏があり、城島好みの情緒にあふれている。20年間ほったらかしの土壁の修復がちょっと心配だが、柱や天井もしっかりしていて充分使えそう。城島はこの土地を大絶賛! 気になる金額は「月々5万円」。ここで城島はある問題点に気づいた。携帯電話を取り出すが、山間部のためつながらない! 携帯を使えない辛さをしみじみ語ると、担当者はなんと「月々2万8千円」に下げてくれた! みんなのイメージに最も近く、DASH村を作るにはやりがいのある土地と判断した城島は、ここを一押しの土地に決めた! こうして、DASH村建設に向けて2人の副村長が土地探しに奔走し、2つの候補地が名乗りをあげた! 城島副村長の一押しは、生活を中心に考えた静かで林に囲まれた土地。 |
オープニングでマウンテンバイクに乗り、山道を疾走した達也。この日はあいにくの雨でブレーキの効きが悪く、「広い土地はねえかー!」と叫んだまま、達也はひとりで山を下りきってしまった! 一方、城島は最後にまわった一押しの物件で、カゲロウらしき虫を見つけた。針のようなシッポは異常に長く、全長6cmほど。こんな虫は初めて見たという城島は「新種発見だ!」と言ってはばからない。その真相は現在スタッフが調査中。 |