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人類が文字を使いはじめたのはおよそ5000年前といわれ、古代文明の誕生と共に大きく分けて4種類の文字が生まれた。メソポタミア文明(楔形文字)、黄河文明(甲骨文字)、インダス文明(インダス文字)、エジプト文明(ヒエログリフ)。その後、人類の移動、文化の交流と共に全世界へと広がり、それぞれの場所で様々な進化を遂げた。そして、今や地球上には6000を越える言語が存在するといわれる。 もしも突然、目の前に見たこともない「謎の文字」が現われたら、これを解き明かすことはできるのだろうか? 謎の文字を解読出来るか!? 深い洞窟、その奥底へと進む冒険者・太一と長瀬。行く手には大きな謎が眠っているというが…そこへ地響きが鳴り、目の前に2種類の石版が出現! そこには2つのまったく異なる文字が描かれ、1つは意味はおろか年代も国もまるで分からない流れるような文字。もう1つは漢字のようだが、何を意味するかは不明…。 この謎の文字の解読に挑む太一と長瀬、まずはそれぞれの文字を書き写してみるが、「書けねーよ!」…それすらも困難! とそこへ現われたのは、どんな文字でも正確に書き写せるという書道文化研究家の中村隆昭先生。但し、読めないらしい…。早速、先生に書き写してもらう。 これだけを手がかりに、今アドベンチャーの旅へ! 果たして…。 |
まずは長瀬、解読するのは2枚の紙に綴られた謎の文字。1枚は短い文字が2列に並び、読み方も読む方向さえも分からない。もう1枚は長い文章らしいが、いくつかの段落に分かれている。これを縦にしてみると、各段落に「1・2・3…2?」と数字らしき項目にも見える。この文章を縦書きとみた長瀬、ひとまず資料から似たような文字を探し、そこからヒントを探っていくことに。 一方、太一が解読するのは、漢字らしき文字が縦に並んだ文章。この中から読めそうな文字を拾ってみると、「靴底」「作法」「伊太利産…イタリア?」、これらは何を意味するのか? まずはこの3つの文字から全体の推理をはじめる。さらに「焼靴底」の文字を見つけ、靴に関係することではないかと予想。また、新日本プロレス藤波辰爾選手の「爾」の文字を見つけ、プロレスファンの太一、ちょっと感激! その頃、長瀬は東京渋谷区の青山ブックセンターに到着。謎の文字は「昔の言葉では?」と考え、古代エジプト語の単語集を開くが、絵文字だらけで違うと判断。続いてアラビア語入門を開くと…似た文字に遭遇! 謎の文字に書かれた数字の「9」のような字体に対し、これに似たアラビア文字もある。さらに、似たような小さな丸文字も存在した。こうして部分的に一致する文字が次々と浮かび上がり、長瀬はアラビア語と断定! 「アラビア文字」…中東からアフリカにかけて広く分布。しかし、国や地域によって使い方はまったく異なる。これをどう絞り込むのか? ここで長瀬はタウンページで「シンドバッド」なる店名を発見。「シンドバッドといえば、アラビア…勝手にシンドバッド?」と、その解釈はさておき、名前が気になる西新宿のシンドバッドへ急行!
そして駅前に着き、太一は近くのイタリア料理店「ケ・セラ・セラ」に入った。謎の文字を見てもらうと、シェフいわく「白葡萄酒」は確かに「白ワイン」を意味するらしい。次いで「焼靴底」であるが、イタリア半島はブーツ形をしており、それが関係しているのでは…との意見。地図によると、靴底部分は南イタリアの海沿い地域で、魚介類やトマトが有名な場所にあたる。すると、テーブルマナーと予想していた太一、何かヒントを得られるのではと、お店の料理を食べはじめた! 白ワインと魚介料理に舌鼓を打ち、「ブォーノ」といって手で合図? 結局分かったのは、「美味しい」ということだけ…。お腹を満たして再び謎の文字を見ると「菜」の文字、さらにシェフが「湯煎」を見つけ、「お茶の作法」ではないかとの意見がでた。これなら「作法」という言葉も頷ける。 その頃、長瀬は西新宿のシンドバッドに到着。そこはレバノン料理店で店長もレバノンの方。地中海に面したレバノンはアラビア語の国。そこで謎の文字を見てもらうと、すらすら読んでいる! 読み方は文章を横にして右から左へ読むという。さらに、文字を書いてもらうと形状も似ており、先ほど長瀬が数字と予想した文字も、向きは違えどよみ通り数字であることが判明! しかしここで問題が…店長は読めても意味が分からないという。「確かに使っているのはアラビア文字だが、アラビア語ではない」…どういうことか? 例えば、中国語の「電影館」は「でんえいかん」と読めるが、日本では「映画館」を意味するように、その文字を読めても意味が分からないというのだ。 店長によると、アラビア文字は中東からアフリカまで3系統に分布し、使っている国はアラブ系の他、ペルシャ系、パキスタン系があるという。狙うは残りの2系統。
その頃、長瀬はペルシャ語を求めて行く宛を模索。ペルシャといえば…「ペルシャ猫」「ペルシャ湾」、そして「じゅうたん」を思いつき、中央区日本橋のフジライトカーペットへやってきた。店内をまわり一番高い商品を見てもらうと…なんと5000万円相当!! さらに見てまわると、じゅうたんの模様に混じったペルシャ語を発見! 謎の文字と良く似ている! そこでスタッフの方に見てもらうと、1つの文字を指し、これをペルシャ語では「アイロン」と読み、また別の文字は点を省けば「頭」と読めるらしい。だが、これはペルシャ語でもないらしく、文字は一緒でも言葉は違うという。 おなじくアラビア文字を使う人々、残るはパキスタン系。すると、東京ジャーミィには大勢のパキスタン人が集まるのではないかとの有力情報をゲット! 東京ジャーミィは渋谷区にあるイスラム系の寺院、そこで解読なるか? そして移動の車中、突如1本の電話が鳴った。その相手は長瀬に行き先を聞き出すと、「ジャ〜ミ〜(じゃーねー)」とダジャレを言い残して切ってしまった! いったい誰なのか? 車は東京ジャーミィへ近づき、そこから歩いて向かうと、前方で数名の外国人に囲まれた怪しい男の姿…アダモちゃんだ!! 先ほどの電話はアダモちゃんこと島崎俊郎さん、長瀬の力になりたいとやってきたらしい。早速、謎の文字を見せると「落書きじゃない?」と言いつつ文字と知って仰天! 一方、太一は江戸東京博物館に到着。江戸時代当時を彷彿させる建物に圧倒されながら、展示してある資料に太一は見つけた…「同じ字だ!」。それは外国との文化交流を示す江戸時代の文献、係の女性を訊ねるとその文字が読めるらしく、資料に書かれた「阿蘭陀」の文字を「オランダ」と解読した。この方によると、これは「あて字」だという。 そして太一は、先ほどの「阿蘭陀 → オランダ」のあて字をヒントに、「阿利布油 → オリーブオイル」と解読することに成功! 先ほどの係の女性にも協力をもらい、さらに当時の一時的なあて字をまとめた「宛字外来語辞典」で調べることに。「牛酪 → バター」と解読し、続いて「巴爾麻製乾酪」を調べ「乾酪 → チーズ」が分かると、さらに「巴爾麻 → パルマ」と読むことが分かり、「パルマ製チーズ……パルメザンチーズ」に結びついた! パルメザンチーズはもともとイタリアのパルマ地方で生まれた粉チーズのこと。 その後も調べは進み、「檸檬 → レモン」「蕃笳 → トマト」「早芹 → パセリ」「黄蛋 → きみ」と次々と分かってきたのは食品名…文章の内容とは何なのか? そこへ今度は「拾匁」、「拾」は数字の「10」を意味し、「匁」は「もんめ」と読む江戸時代の重さの単位(1匁は3.75g)。続いて「壹→1」であることも分かり、どうやら様々な食品名と細かい重さを示したものらしい。そうなると「靴底壹匹 → 靴底1匹」の解釈となるが、「靴底」は依然として謎。そこで、この辞典の著者に直接聞いてみることに。 そして向かった先は、二松学舎大学名誉教授で文学博士の、青山忠一先生のお宅。相談を持ちかけると快く協力してもらい、解読がはじまった! 冒頭は「したごしらえくつぞこのこと くつぞこ1びを3まいにおろし」と読み解き、それに続くのは「行徳」…先生によると、かつて千葉の行徳は塩の名産地で、塩田があったという。それがやがて、行徳といえば塩を意味するようになったのだ。さらに、「しおをこさじ1ぱいふりきり きったニンニク1こおよびバター3もんめにていためる」と続き、最初の項目は「靴底」を除いて解読できた! 次の項目は「オランダのしるをつくるのこと」と読み解かれ、次は「なべにきみを1こいれ」だが、その後に「自手引湯」と続き、これは、自分の手を引っ込めてしまうほど湯が沸騰してしまうと料理がダメになるということから、「沸騰直前のお湯」を意味する。これで、「てひきゆよりゆせんつくりなし バター10もんめをいれる」となって2つ目の項目も解読!
さらに3つ目、「やきくつぞこのこと しろぶどうしゅ3もんめおよび きみ1こをまぜくつぞこにぬる うえよりパルメザンチーズ 5もんめをふりかけ げっけいじゅのはとともに ちゅうびのろにて…」、とここまで順調だったが、次に「須叟焼」と新たな謎…。だが、先生によると「しばらくやく」という意味で、グラタンのようなものと解釈できるらしい。これでこの項目もクリア!
先生いわく、謎の文字は料理人どうしが「レシピ」として残しておいたものだという。 その頃、長瀬と島崎は礼拝のはじまる寺院の中へと入った。異国ムードが漂う院内でパキスタン人を探し、謎の文字を見せる。すると「ブラックペッパー」「ゼロ」「クローブ」「ビックカルダモン」「ペタルダタ」「ターメリック」と次々に解読。意味の分からない文字もあるが、短い文字が2列に並ぶ1枚目は、どうやら香辛料の名前が書かれているらしい。続いて別のパキスタン人に聞くと、「とうがらし」「葉」「とうがらし(タイ)」「ダルチニ」と解読でき、2列のうちの1列はすべて香辛料の名前に解読された。 続いて、長い文字で綴られた2枚目の解読。最初は「・ガランマサラの作り方」、その内容は「ブラックペッパー グローブ(大さじ1) まぜていっぱいたたく」と書かれているらしい。スパイスを使う料理? ここで1枚目に戻って残りの文字を解読すると、最初に「カレーの作り方」と書かれ、続いて「布団、神社、水曜日、マガズ、カエル、ビンタ、パーティー、ドエンゾー、アタ、ギア、もも(動物)」と、カレーの作り方にしては妙な名前が並ぶ。疑いをかける島崎だが、パキスタン人全員、間違いないと一歩も譲らず! そして次の項目に入ると、ここで異変が…。「ペタルダタがガランマサラをぬすんでにげた!」となり、またしても疑う島崎だが、やはりそのように書かれているという。2項目の解読は、「・カレーの作り方 ペタルダタが顔をわからないようにしてガランマサラを盗んで逃げた」という妙な作り方…。
そしてスーパーへ入ると、島崎が目をつけたのは魚の「アジ」。アジのたたきは頭を切って叩くことから、「オジさん頭切られた」「ビンタ」の解読に一致すると考えたのだ。しかし、長瀬は疑いの眼差し…。続いて島崎が「食べられるの?」と問うと、「1匹2,980円だから旨いと思いますよ」と返す長瀬。2人が見つめているのは…「カエル!」食材にする気か? 手にとって怯む2人だが、ひとまずカエルお買い上げ! その頃、太一もスーパーにいた。舌平目を買い終えると、あるところへ電話…実はもう1人の先生を訪ねようとしていた。とある場所へ向かうと、そこはスタジオ。太一を待ち受けていたのは…3分間クッキングでおなじみ、料理研究家の牧 弘美先生だった! そしてアシスタントの馬場典子アナウンサー共々、完全に解読したレシピで料理していただくことに。 太一がレシピを読み上げ、それにあわせて先生が調理。まずは「舌平目1尾を3枚におろす」。すると、先生はおなじみの解説をくわえながら調理開始! レシピどおりに中骨、上身、下身の3枚におろすと、続いて「ニンニク1こおよびバター3もんめにていためる」。フライパンでニンニクとバターを炒め、十分に熱したところでおろした魚をくわえる。次は「オランダのしるをつくる なべにきみを1こいれ ふっとうしないまでにいかないあつさ ゆせん つくりながらバターを10もんめいれる」。これに従い完成したのは、「オランデーズソース」。オランダのしるとはこのことだった! 今度は「しろぶどうしゅ3もんめおよび きみ1こをまぜくつぞこにぬる」。その通りに白ワインと黄身を混ぜ、ソテーした舌平目に塗りつけると、かなり料理らしくなってきた!
さらに「うえよりパルメザンチーズ 5もんめをふりかけ げっけいじゅのはとともに ちゅうびのろにてしばらくやく」。この通り舌平目にパルメザンチーズをたっぷりとかけ、月桂樹の葉を乗せると、中火の炉という指示だが、今回は220℃のオーブンで12、3分かけて焼き上げる。
そしていよいよ仕上げに入った。「しあげのこと うつわにオランダのしる10もんめをしき」。先生がお皿にオランデーズソースをかけると、その光景に「見たことある!」と感激の太一。次に焼いた舌平目を皿に乗せ、「しまいにオリーブオイル3もんめをかけ」。オリーブオイルを10gかけると、見た目はかなり濃厚そう…。これに「まいるべし」と続き、ようやく料理完成!! 江戸時代、オランダから伝えられた通りの作り方で、「舌平目とチーズのグラタン」がここに蘇った! 400年の時を超えていただく舶来グルメの一品、まずは太一が食す…「美味しい!」。先生は舌平目が新鮮だったため、美味しく作れたという。続いて牧先生、「美味しいじゃないですか!」と、予想外の美味しさに驚く。さらに馬場アナもその味に感激! 太一の謎の文字解読、様々な発見もあり、大成功に終わった!! 一方、長瀬も料理の準備にとりかかっていた。が、島崎の姿がない…と思ったら、再びアダモちゃんで登場! あまりのハイテンションぶりに長瀬、料理にとりかかれず…。そしてようやく調理開始! レシピ通り、香辛料のクローブ、ブラックペッパーをすり鉢に注ぐ。臭いのきつさに長瀬、苦痛の表情…。続いて、「いっぱいたたく」。混じった香辛料を細かく潰す作業らしいが、アダモちゃんが歌に合わせて棒で叩くと、歌に夢中で作業進まず。 次は「カレーの作り方 ペタルダタが顔をわからないようにしてガランマサラを盗んで逃げた」。島崎は先ほどのスーパーで、ペタルダタの意味が分からず、「ペダル…車輪?…イカリング?」と解釈し、イカリングも買っていた。これをガランマサラにつけて取り出す(逃げる)と考え、解釈どおりに従ってみる…部屋の入り口から中の様子をうかがうのは、イカリングを手にしたアダモちゃん、人目を盗んでこっそりすり鉢に近づくと、中のガランマサラにイカを塗りつけ、そのまま逃走!
これで合っているのか? 続いて「オジさん悪い事してにげるやリ方 オジさんが頭切られた」。これを2人は「アジ(オジ)さん」が悪いことをして頭を切られた…と強引に解釈。これに従ってアジをさばくと、次は「年とった葉にタイの形したネクタイして自分のちゃりんこでにげた」。ここで島崎、アジを開いて葉を折り畳んで挟むと、「アジがネクタイしてるように見えるでしょ?」…本当にこれでいいのか?
さらに続く言葉…「ミーティングのやり方 パーティーで料理つくった 皆からいからいと言ってた 水もいっぱい飲んだ」。ここでパーティーに集う人々を食材に例え、アジの身・頭・内臓・イカを香辛料の入ったすり鉢に入れて混ぜ合わせる。すると、皆(食材)が辛いと言いだし、そこに水を(飲んだ)くわえる。いったい何ができるのか? そして、ついに「カエル」に手が伸びた! カエルが苦手なアダモちゃん、水槽から取り出すとそのまま手放してしまい、テーブルの上で悪戦苦闘! ようやく捕まえてすり鉢に入れるが、やっぱりカエルはやめることに。 続いて、混ぜ合わせた食材を鍋に入れて火にかける。煮えたぎる鍋を見つめる2人だが、どうも美味しそうには見えない…。香りを嗅ぐ島崎の反応は、良い香りではないが、「それがパキスタンといわれれば、そうかもしれない…」。そして汁が減ったところで火を止め、味見をすることに。すると、「食べ物の味じゃない!」と顔をしかめる島崎に対し、長瀬は鳥肌が立ってきた!? 解読に誤りがあったのか? 2人は仕切り直し、パキスタン料理店を訪ねてレシピを確認することに。そしてパキスタンの店員さんに見てもらうが、読めないらしい…。実はパキスタンには公用語であるウルドゥー語の他、パシュトー語・パンジャビー語・バローチ語・スィンディー語の4つの言葉が使われており、謎のレシピは「スィンディー語」ではないか、とのこと。そこへ、スィンディー語が分かるという従業員のミルザさんが現われ、その文字はスィンディー語であると断言! 謎のレシピは、「羊の脳みそのカレー」の作り方だった!! ここで気になるキーワードを質問すると、「カエル」は生物ではなく「塩」。さらに「ビンタ」は「トマト」。 つまり、はじめの解読は52文字からなるスィンディー語ではなく、文字数の少ない35文字からなるウルドゥー語によるものだった。同じパキスタンの言葉でも、点や線の少ないウルドゥー語で強引に読むと、意味の違う単語や文脈が生じてしまうのだ。点の違いで、スィンディー語で「玉ねぎ」と読むものが、ウルドゥー語では「布団」と読めてしまったり、同じ文字でもスィンディー語で「塩」という意味が、ウルドゥー語では「カエル」を意味してしまう。 スィンディー語による正しいレシピは…「ブレーンカレー(羊の脳みそのカレー)の作り方 材料 クミンシード、ブラックペッパー、クローブ、ビックカルダモン、コリアンダーパウダー、ターメリックパウダー、レッドペッパー、ベリーフ、タイメルチ、シナモン、玉ねぎ、ショウガ、ニンニク、羊の脳みそ、塩、トマト、水、ヨーグルト、アタ、油、バナナの葉」となった。
まずはレシピ通りにスパイスを調合し、ガランマサラを作る。これを棒ですり潰して粉状に。次にカレーパウダーの作り方、完成したガランマサラとコリアンダーパウダーを大さじ1杯ずつ混ぜ合わせると、続いて玉ねぎをスライス。黙々とスライスする長瀬だが…涙が止まらない! これにクミンシードを大さじ1杯くわえ10分間炒める。次にショウガの皮を手際良く包丁で剥く島崎、自分でも料理をするらしく、得意なのはカレーらしい。 次に羊の脳みそを洗って茹で、鍋のルーには刻んだトマトをタップリと入れる。そこへ茹でた羊の脳みそも加え、煮込みながらカレーパウダーをまぜる。さらに煮込んで仕上げにヨーグルトを入れる。すっかり料理らしくなり、美味しそうな香りが立ち込めてきた。 煮込む間に、今度はチャパティー作り。専用の小麦粉に水をくわえ、耳たぶの硬さになるまでこねる。2人は自分の耳たぶと比べながら、丹念にこねていく。長瀬はアダモちゃん姿の島崎を見て思った…「原始時代の人たちは、こんな感じで作ってたんでしょうね〜」、すると島崎「こんな格好だからそう見えるだけ」とあっさり返された! さらに、生地を伸ばしたら焦げ目がつくまで焼く。バナナの葉を敷き、そこに焼きあがったチャパティーを乗せてできあがり! そしてようやく、おめでたい料理「ブレーンカレー」が完成! チャパティーでカレーをつまんで一口…ほどよい辛さに長瀬、「達成感を感じる旨さ」と、その味と解読を終えた達成感を噛み締めていた! パキスタンのスィンディー語で書かれていたレシピ、ついに解読で完成に至った!! |
今回登場してくれた島崎俊郎さん。長瀬と出会う前、アダモちゃんの格好で外国人に囲まれていたが、実はこの時、アダモちゃんは東京ジャーミィまでの行き方を訊ねていた。ところが、話していたのは英語でもなく、「アダモ語?」。 外国人はおろか、日本人にも通じるハズがなく、外国人も困り果てていた…。 そして長瀬と遭遇した時、アダモちゃんは激しく動いたため、付けていた首飾りのヒモが切れてしまった! 実はその首飾り、アダモちゃん全盛の頃から島崎さんが大事に持っていた物。切れた瞬間はハイテンションに達していたが、後でちょっと落ち込んでいた。 また、苦労の末に完成した1回目の失敗作、長瀬と島崎さんが試食した後、スタッフも混じって全員で試食。ブラックペッパーとクローブしか入っていないスープはスパイスの味しかなく、しいて言えば「素材を煮ただけのとてもシンプルな味」というところ。当然旨くはないが、マズイという表現にも合わず、リアクションのとりづらい味に、困惑する面々であった。 一方、イタリア料理店「ケセラセラ」でテーブルマナーを知るため、料理を食べはじめた太一。放送で食べていたのは料理二品と白ワインだったが、実は…フルコースメニューだった! 料理は全五品…「岩ガキの軽いスモーク」「前菜盛り合わせシチリア風」「グラナーチーズの中に入ったペスカトーラ スパゲッティー」「タイのムニエル・トリコロールソース」「牛フィレのソテー粒マスタードソース」。さらに、白ワイン「ガビデガビ」、赤ワイン「モンテプルチアーノ」の2種類も堪能! 今回のコース、店主いわく「太一君に捧げるメニュー、TOKIOスペシャルです!」とのこと。 |