流れるプール一日でいくつまわれるか!?

ジメジメした長い梅雨を抜け心はずむ夏がやってくる。
セミの鳴き声と強い陽射しの下、この季節ならではの遊びはなんと言ってもプール。
そのプールも様々な楽しみ方があるが、中でも楽しいのは「流れるプール」。
水の流れに身を任せ、天を仰いで夏を満喫する。
そんな流れるプールを心ゆくまで堪能したい。

そこで!
「流れるプール一日でいくつまわれるか!?」
舞台は南国・九州。
ルールは流れるプールを泳ぎきればカウントされる。
制限時間は朝9時スタートの12時間。

達也「いや〜暑いね〜」宮崎県宮崎空港から出張のアヒル隊長と共にスタート。
対する城島は福岡県福岡空港から。
「お!お前達は!アイガモ隊!」アイガモ隊も出張し、城島をサポートする。

 

 


城島「どこがいいかな〜」
地図を見て作戦を練る。
と、引っ掛かるフレーズ「マリンワールド」。


手のひらに隊長を乗せ、シーガイヤオーシャンドームに到着の達也。
達也「隊長行きますよ!!」
と、まずは初泳ぎ。
ここシーガイヤオーシャンドームは同時最大収容人数10000人の世界最大のウォーターパーク。
お客さんに囲まれながらも、まずグレートバンクを泳ぎきる。
続いてドルフトウッズも泳ぎきった。
シーガイヤで2つの流れるプールを泳いだ達也、次なる参考にと女性係員にたずねてみる。
すると「日南市の富土海水浴場というところにあったと思います」


目的の場所へやってきた城島。
城島「流れるプールはありますか?」
係員「イルカのプールならあるのですが・・・」
城島「人が泳ぐプールじゃないんですか?」
係員「こちらは水族館でございますので」

城島がやってきたのは350種、2万点の生き物がいる水族館、マリンワールド海の中道。
しかし、ここにはイルカとアシカが見られるショープールがあり、水が回るように流れている。

何やら楽しそうなプール、何とか入らせてもらえないか。
係員「普通はやっていないんです・・・」
城島「そこを何とか・・・」

数分後――――
城島「こんにちは!グーフィー城島です」
ウエットスーツで登場、どうやらお願いが通じたようだ。
ショーまでのイルカの練習中におじゃまさせてもらえるらしい。
城島「今年初プールがイルカやん」
と言いつつも、マリンワールド海の中道ショープールを完泳!


達也の目の前に広がるのは一面の海と海水浴客。
達也「ん?プールないんだけど」
しかし、ふと見ると数十m先にブイのかたまりが浮いている。
地元の子供達によるとあれがプールらしい。
達也「プールって、あれ海じゃん!!」
子供「プールです!!」
とにかく行ってみなければ分からない。
達也、泳いでたどり着くとそこにはブイで作られた大きな長方形の枠。
係員のおじさんも「自然のプールです」と、公認。
ここはマリンプールというれっきとしたプール。
海上の休憩ポイントとしても利用され、自然の波の流れも体感できる。
地元の子供達と戯れながら富土海水浴場マリンプール制覇!


城島、次なる目的地にたどり着く途中、何やらいい匂いと遭遇。
その匂いとはキャンプ場で行われていたヤマメの塩焼きだった。
城島も大自然の美食を分けてもらう。
城島「うま〜い」
これ以上の言葉が出ないほどの極上の味。
そんなヤマメがすむほど、きれいな川が流れるここは熊本県矢谷渓谷キャンプ場。
実はマリンワールドの係員さんから、ここの場所を紹介してもらっていた。


水中メガネをつけた達也、今度はとある川に。
達也「魚がいる!」
こちらも自然とふれあう事のできるプールらしい。
達也が泳ぐのはアユ、ハヤ、コイなどが生息する坪谷川。
流れる「プール」じゃない・・・、と思ったら大間違い。
何とここは宮崎県東郷町にある牧水公園内に流れる坪谷川を一部せき止めて作られた牧水公園河川プール。
達也、快調に数を重ねてゆく。


城島、矢谷渓谷のおじさんに案内されたのは強い勢いの川くだり。
城島「流れすぎやんこれ!」
この流れるプールは「ウォーターシュート」。
内田川の途中にある天然のウォータースライダー。
全長20mもあり、地元の子供達は肥料袋をお尻に敷き、急降下を楽しむ。
しかし、前日の大雨で増水したため、今日滑るのは危ないようだ。


とりあえず滑り始めのスタート地点まで上り、地元の方にレクチャーしてもらっていると、
急流を大の字に滑る大きな物体が。
なんと、スタッフの1人が足をとられてしまったらしい。
水の勢いになすすべなく、クルクル回りながら下っていき、あっという間に頭からドボン。
一瞬の出来事に安否が気遣われる。
城島と他のスタッフも心配をしていたが、なんと流されたスタッフはかすり傷程度ではい上がり、
しかも両手に抱えていた荷物を一つも離さず生還した!
城島「いや〜良かった良かった、無事で。」
と胸をなでおろす。


そんな一部始終を目の当たりにしていた城島、この川をGETする妙案を思いつく。
城島「頼むぞ!アイガモ隊!」
心強いチームメイト、アイガモ隊にここは滑っていただく事に。
あっという間に水泡に吸い込まれていくアイガモ隊。
いろいろあったが、矢谷渓谷キャンプ場ウォーターシュートも制覇。


さらに城島、熊本県菊池市にある菊池川大場関で河川プールを発見する。
あっという間に地元の子供達に囲まれる人気者城島。
「一緒に泳ぎましょうよ!」
と和やかなムード。
しかし、好調に数を重ねていく城島の顔色が変わったのはそのすぐ後。
子供達に誘われたはいいが、「あそこ」と指を指された場所は高さ5mものつり橋。
「あそこから飛び込みましょ!」
高いところが苦手な城島の目の前で次々と子供達がつり橋から川へ飛び込んでいく。
その中には女の子の姿も。
子供達の何か期待する眼差しに城島、つり橋の上でTシャツを脱ぐ。


達也「お!八木橋〜!」
プールの前にちょっとしたふれあいを楽しむ達也。
そんな茶色い九州の八木橋が住むのは宮崎県北方町にある鹿川渓谷湯ノ元水泳場。
ここには一枚岩の滝が形成された天然プールがある。
一枚岩の高さは5mだが、斜度45度はなかなかの迫力。
みんなスノーボードのように滑っていく様に驚嘆する達也。
早速挑戦しようと順番待ちをしながら地元の子供達の見事な滑りっぷりにしばし見とれていると、
「危ない!危ない!危ない!!」
と、足を滑らせしりもちをつく達也。
なんとか鹿川渓谷湯ノ元水泳場を泳いだ。

さらにここには他の遊び方がある。
ターザンのようにひもに捕まりながら飛び込む場所もあったり、中には木の枝からダイブする男の子など、
ここの子供達はみんなワイルド。
そんなダイビング少年に感心する達也。
達也「いやぁ、彼リーダーだよ。ああいうのがリーダーって言うんだよね〜」


そんな達也たちのリーダー城島はまだつり橋の上だった・・・。
下を見下ろしては目が点になるばかり。
30分も悩んだ挙句とうとう断念し、「僕はこっから行きますわ〜」
と、地道に下から泳ぐ。
時間がかかったが菊池川大場関天然プールゆっくりGET。

しかし、城島も子供達を盛り下げたまま帰るわけにはいかない。
ここはスイカ割りで子供達の歓声を独り占め。
見事スイカを割って名誉挽回。
自然の甘味をみんなで分かち合う。
城島「甘いな〜」
さらに近くの千畳河原河川プールもGETできた。


その頃、達也も自然の味を口にしていた。
女の子が持って来てくれたのは川の水で冷やしていたキュウリとトマト。
特にキュウリは長さ約50cmと超巨大。
何もつけずにそのままの味を丸かじりにする。
達也「めちゃめちゃキュウリだ!」

そんな地元の子供達の勧める流れるプールは、近くにある上鹿川小学校のプール。
小学校のプールではあるが、ここも川の流れを利用した天然のもの。
上鹿川小学校プールもGET!
たてつづけに2つ泳いだ達也、小学校の先生と子供達に見送られ、この地を後にする。


城島も熊本県多良木町にある槻木河川プール、宮崎県○○市のすぎむら河川プールの2つをGET。
さらに地元の人の、鹿児島県の観音滝公園にあるという情報を頼りに先を急ぐ。

日もすっかり落ちてしまった夜8時40分。
看板には確かに「河川プール」とは書いてあるが、あたりは真っ暗。
時間はないがあきらめずに公園内の宿で聞いてみる事に。


達也は久々の室内。
宮崎県北浦市にある道の駅北浦、ここのウォータースライダーの上にいた。
達也「隊長!行きますよ〜!!」
真っ暗のスライダーを滑り、隊長と共にドボン!
滑り終わってみてびっくり、
達也「しょっぺー!海水なんだここ!!」
普通の水だと思って潜ってしまった達也、油断していたら海水のプールだった。
ここ、道の駅北浦海水温泉プールは海水をポンプでくみ上げ、沸かして流している。
そして係員さんによるとこちらの外にも河川プールがあるらしい。
押し迫った時間の中、ありがたい情報。


城島、観音滝温泉 滝の宿。
早速河川プールのことをたずねてみたが、この時間はもうやっていないらしい。
城島「東京から来たんですけど・・・」
とお願いをしてみる。
必死の交渉が実った結果、宿の方の厚意により入れてもらえた。
しかし、残りあと5分、すぐに入れると思ったらプールまでロープウェーで上らなければならない。
「ドアが閉まります」というアナウンスの中、一人かけこみ乗車。

たどり着いた河川プールではほとりで花火をやっている。
そんな暗闇を一人泳ぐ城島。
城島「あと1分!」
ギリギリ泳ぎきってタイムアップ。
最後に観音滝公園河川プールまで泳げた!


達也も道の駅北浦近くのせせらぎプールへ。
時間がなく、浅いプールのため半分プールの中を走る。
そしてこちらもタイムアップギリギリセーフ!
なんとか最後にせせらぎプールを泳いで終了。

真夏の九州、自然とたくさんふれあう事のできた、流れるプールめぐり。
結果、城島・アイガモ隊チーム7個
   達也・アヒル隊長チーム8個
達也・アヒル隊長チームの勝利となった。

ここせせらぎプールの先はもう海。
砂浜にコロンと横たわる隊長もちょっとお疲れのご様子でした。

自然溢れる九州、このロケで感じたのはなんと言っても川の流れを利用した「河川プール」の多さ。
聞くところによると九州のなかに50ヶ所以上も存在するらしい。
また、自然を利用して食べ物を冷やしたり、川魚が食べられたり。
改めて自然の素晴らしさを感じざるを得なかったロケでした。
ただ一人、矢谷渓谷で流されたスタッフは、あのハプニングで携帯電話のメモリーがなくなってしまい、
自然の恐さを痛感したそうです。

DASH村 真夏のDASH村報告

日本全国夏真っ盛り。
DASH村も真夏の太陽の下、活気づく夏がやってきました。
気温36.8℃の炎天下の下、DASH村には様々な変化が起こっています。
田植えから早、2ヶ月あまり。
全員で植えた苗は嬉しい日差しと水を浴びてまるで草原のよう。
4、5本ずつ植えた苗は、その根元から茎の数が増え、今やその倍の10本に。
これを「分けつ」という。

多少遅れはとったものの、この夏一気に天に向かって伸びつつある苗達。                
そして、そんな苗達の頼もしい助っ人、「アイガモ隊」。
真っ白なカラの中で、15羽のアイガモ達の鼓動が始まる。
清が見守る中、遂に訪れた誕生の瞬間。

勢い良く世に出るヒナもいれば、静かに周りを伺いながらのヒナも。
夜更けから始まった生命の息吹は朝方になり残り1羽となった。

固唾を飲んで見守る清。すると、卵に小さな穴が開いた。
「がんばれ!がんばれ!」小さな命の躍動を見守り、そして励ます清。

そして…

「生まれた!」ふと気付くと他のアイガモ達も心配だったのか、周りに集まっていた。最後に誕生したアイガモは他に比べて一回り小さいが
しっかりと自分の足で立っている。

こうして誕生したアイガモ達は、ふ化2日目には元気に朝美さんが用意してくれた
餌に群がる。餌を食べては水を飲む。そしてまた餌を食べては水を飲む。
そして、用意した餌はあっという間に無くなってしまった…

孵化から4日目、「これぐらい元気なら大丈夫」と、清と朝美さんが次に用意したのは発泡スチロールの箱とお湯。
そう田んぼで実際に活躍するために必要な「水浴び訓練」である。
ここで水に慣れておかないとしっかりとした働きもできない。

と、真っ先に飛び出したのが黒いくちばしと黄色いくちばし。
一番先に入ったものがこのアイガモ隊の隊長となるといわんばかりにこぞって
水に飛び込む。この黄色いくちばしのアイガモは逃亡癖のある「ツメジロー」。
巣箱からいつも逃げ出しては清を困らせていた。

一方、皆が水浴びをする中、あまり興味無しの小さなヒナ。
そう、この小さいヒナは最後に生まれたいわば末っ子。
清はこの末っ子を「うずら」と名付けた。
水浴びは大人の水鳥になる為の重要な訓練。何とか入らせようと
うずらを水の中に入れるがすぐに出てしまう。

生まれる前はみんな同じだったが、ふ化してみると
だんだんと集団の中で個性が出始めている。
「その個性がいい方向に向いてくれれば…」と心配そうな清と朝美さん。

するとツメジローが水浴び後に何かをやり始めた。
後に続けと皆一斉に始めた「毛づくろい」。クチバシで羽にアブラを塗り、
水の入った時の体温調節を可能にする。これも水田に入る為の大切な準備。

「意外といい方向に向いているかも…」
とちょっと安心した清と朝美さんであった…。

そんなある日、何故かいつもより鋸のスピードが早い清。
「村の男のかっこよさは伝わった?」と城島、朝美さんに清をプッシュする。
「いや…私より明雄さんの方が…」と小さな声で反論するがやはり満更でもないらしい…

一体、何をつくっているのか?
実は、皆で作っているのは「アイガモ小屋」。
達也を棟梁に作り出した。もはや島崎棟梁の右腕として活躍している達也、頭の中の設計図を元にどんどん木材を組上げていく。そして…

「よし、完成!」完成したアイガモ小屋を田んぼのすぐ脇にセットする。
さらに外敵からアイガモを守る防護ネットを張り、これでアイガモの田んぼデビューの準備は全て整ったのであった。

その期待を背負い今日も大活躍のアイガモ達。ちょっと臆病だったうずらも
元気に田んぼを泳ぎ回り、イネの成長に欠く事のできない存在となりました。


アイガモ以外にも真夏のDASH村では様々な変化が訪れている。
それが以前白い巣を作っていた「モリアオガエル」。
地域によっては天然記念物にも指定されている珍しいカエル。

以前、見つけた白い巣に固定のカメラをセッティングして
しばらく観察していると何やらうごめいている。もっとよく見てみると、
なにやら黒い物体が激しく動いている。

さらに観察を続けていると、白い巣の下の部分が破れ、液状の物が流れ落ちた。
その流れ落ちた先には
そこには黒いおたまじゃくしの姿があった。

まだ真っ黒とはいえない体を震わせて泳ぐ小さな命。
ここにも新たな命が根付いているのでした。


そんな新たな生命の誕生に沸くDASH村。
その様々な変化を知ってか知らずか、あのヒトにも何やら変化が…?

城島「えっ?、清君あれ何?」
清 「あっ、完全に壊れてしまいましたね…」

何と八木橋が土壁を頭突きで壊してしまったのである!
八木橋小屋と民家との間はすぐ近く。今まではこんな事はなかったはずなのだが…?

土壁をこのままにしておく訳にはいかない、と城島1年ぶりに土壁塗りに挑む。
しかし、皆さんのご想像通りうまくいかずに悪戦苦闘。

そんな、城島の姿を壊した当事者である八木橋は全く素知らぬ顔。

この夏、すさまじいスピードで変化していくDASH村。
八木橋にも何らかの変化が訪れているのだろうか?

地方では天然記念物に指定されているモリアオガエルですが、
実はあまり研究がすすんでいないらしく、実際に卵からどのくらいの期間で
ふ化するかが分からなかったのです。

しかし、「卵からかえる瞬間はどうしても撮りたい!」という事で
スタッフが1週間交代で24時間張り込んでやっとの事で撮れた映像だったのです。

誕生の瞬間を撮ったスタッフによると、撮影した瞬間は夜中の2時。
もちろん他のスタッフは就寝中。しかし。あまりの嬉しさに寝ていたスタッフを全員起して、みんなで誕生の瞬間を見守ったのでした。

放送ではたった数十秒の映像ですが、その裏には何週間もの時間と
多くのスタッフの情熱をかけて撮影された数十秒なのです。