太一がお伺いしたのは仙台市在住松川さん一家。
美恵子さん、夫・徳雄さん、娘・良子さんの3人暮らし。
特に美恵子さんは大の通販好き。
欲しいものに目が止まれば、つい受話器を握ってしまうらしい。
その松川家の押し入れを拝見。
「これはいっぱいありそうっすよ〜」
所狭しと詰まった品々、ほこりもかぶる余地がなさそう。
通販好きの美恵子さんがまず指を指したのはきゅうす。
箱をあけてみると紙に包まれたまんま。
5年前の購入したにもかかわらず、未だに使ったことがないらしい。
娘の良子さんが次に見つけたのは、さっきと同じような箱。
まさか・・・
「きゅうす、お母さんきゅうす大好きなんですね。」
こちらは3年前に購入したもので、もちろん未使用。
きゅうす2連発を不思議に思った太一、
「買って一回も使わないなんてどうゆうことですか?お母さん!」
お母さん、小声で「買うと満足・・・」と恥ずかしそう。
レンガのように積み上げられたサランラップの量を見ると、
眠っている物の多さに妙に納得させられる。
達也は東京都江戸川区の道給さん宅へ。
万紀子さん、夫・満也さん、娘・司花さん、のこちらも3人暮らし。
14年間同じ団地に住んでいるため、捨てられない物がたまっていて、
アメリカ留学にいっている長女のために、物置になっている部屋を
整理したいらしい。
「ともかくこの部屋が大変なんです」
と、万紀子さんが案内するのは衣裳部屋。
まず、手にとって見せたのが25年前、
10万円をはたいて買ったというスーツ。
高価なもので生地もよいのだが、
「体型のほうがついていかなかった・・・。」
誰かに着てもらえないかと、捨てられなかったらしい。
お中元・お歳暮などのもらい物のタオルは未使用。
10年間も箱の中で眠っていたらしい。
「タオルも使って欲しいのに・・・」
次に太一が目をつけたのが、独立した良子さんの兄弟が子供の頃
読んでいたという文学全集。
30年前に購入した物だが、かなり幅を取っている。
一方の道給家は、万紀子さんが次に指差したのは天井近くの棚で眠っていた
電子レンジ用・ラーメン丼。
これは2回ほど使用したらしい。
その他、野菜用ジューサーなど、贈答品や調理用便利グッズが目立つ。
松川家の次なる宝庫は2F子供部屋。
埋もれていたのは15年前の少女マンガで良子さん、子供の頃の記憶が甦る。
が、美恵子さんがもっと懐かしいものを発見!
「あれは?!」
子供の頃たくさん遊んだであろう、ボードゲームの数々。
たまりにたまった松川家の捨てられない物、合計120点にも上った。
まずは一番量が多い本から売りに行くことに。
道給家の子供部屋にも懐かしいものが。
出てきたものは女の子の憧れ「ジェニーちゃん」。
箱の中に6人並んでいる。
「それはバービーですね」と司花さん、昔を思い出す。
中には万紀子さんが子供の頃から使っていたというお人形もあったり。
やはりいい思い出はなかなか捨てられなかったらしい。
道給家の捨てられない物、35点。
こちらは生活用品をメインに扱う総合リサイクルショップ店へ。
トップバッターは10年前にもらったあのタオル。
しかし、店員さんの品定めは見るだけではなかった。
「新品だと思うんですけど、においがうつってしまったりとかもするんで。」
品定めには鼻も使うらしい。
そんなタオル、果たしていくらの値がつくのか?
「150円!」
もらい物に値をつけてもらっただけでも、上々の滑り出しか。
次は野菜用ジューサー。
電気製品にはこんなルールがあるらしい。
「97年なので3年落ちですね。」
必ず、製品の年式を確認した上でその価値を判断するらしい。
さらに、説明書はついているが箱の状態はよくない。
「頑張って150円ですねー。」
この他に電子レンジ用ラーメン丼50円、未使用の茶器セット300円など、
しめて1550円にもなった。
しかし、洋服やお人形セットは買い取ってもらえず。
太一・松川家は大規模な本のリサイクルショップブックオフへ。
果たしてどれくらいで買い取ってくれるのか?
少女マンガや小説、店員さんは本の傷み具合でより分けているようにも見える。
「一応カバーはかけてるんだけどね」と美恵子さん押してみるが、
売れた・売れていないに関わらず、保存状態で見分けているようだ。
その度合いをABCにランク別けし、買取価格が決まる。
やはり、ほとんどがBCクラス。
Aランクはほんの一握りだった。
続いて高かった文学全集。
これは変色が激しく、買い取ってもらえなかった。
太一「30年前のものなんですよ!」と、熱のこもったアピールを試みるが、
きれいな状態でないと値はつけられないらしい。
「残念だね」と美恵子さん、ひとごとの様。
意外なリアクションに太一、肩をすかされる。
ブックオフでは全55点を買い取ってもらった結果、820円となった。
「900円にならないですかねぇ?」
DASH村産コナラ炭を売ったときにも見た、
逆値切りを試みる太一だがここは失敗。
でも820円の値がついたことに3人、ご満悦。
道給家は一旦家へ帰宅。
先ほどのリサイクルショップでスーツの折りじわは取ったほうがいいと
アドバイスされていたのだ。
しかし、アイロンをかけてもなかなか取れない頑固なしわ。
25年というときの長さがうかがい知れる。
こんなしわに効果をもたらすのが"お酢"。
折りじわにお酢を染み込ませアイロンをかけると完全にしわが消えてしまう。
これは長期保存した衣類は酸化して硬くなっているのが原因で、
お酢のアルカリ性が中和させて折りじわを取ってくれるのだ。
続いて超大型リサイクルショップに向かう太一たち。
先ほど買い取ってもらえなかった文学全集を見てもらう。
「いや〜年期入ってますね〜」と店員さんの表情も困った様子。
ここまで古く、量が多いと置き場所に困るらしい。
「これいいですよ!」とめげずに出してきたのはおぼん。
売り込み上手な太一、少しでも値を上げてもらおうとアピールするが、
「デザイン的に悪いんですよ。」と玉砕・・・。
この他、有名ブランドの食器200円、あのきゅうす200円など、
20点を買い取ってもらった。
気になる値段は合計4620円!
嬉しさのあまり拍手が起こる。
家に帰ってきた松川家、次なる作戦はインターネットオークション。
ボードゲームをデジタルカメラに収めようとするが、
太一、品物だけ写しても面白くないと判断。
美恵子さん、良子さんであたかも遊んでいるかのごとく
楽しそうな表情を取り繕う。
「これは売れるわー!」と太一太鼓判。
この作戦イケると思った太一は、文学全集の写真も演出することに。
美恵子さん、泣きながら読む芝居をするが笑っている口が見え隠れしている・・・。
無事ボードゲームや文学全集を出品、果たしていくらの値がつくのか?
道給さんのスーツはどこで買い取ってくれるのか。
リサイクル洋品店で見てもらう。
なんとつけられた値段は200円。
季節が重要なポイントを締める衣類なだけにこの値段になってしまった。
合計5点の洋服が1900円で買い取られた。
松川家ではパソコンの画面に視線が注がれている。
オークションの締め切りまであと2分となったその時、
「1200円になってるー!」
楽しげな写真を撮ったあのクイズダービーゲームに高値がついていた。
しかもなかなか売れなかった文学全集にも100円の文字が。
道給家は専門的なほうが高値で売れる可能性があるため、
中古おもちゃ店に願いを託す。
お目当てはお人形セット。
と、店員さん(男性)と達也、次々にお人形のスカートをめくっていく。
この奇妙な2人に女性陣ちょっとア然。
しかし、店員さんによるとこのタイプの人形はお尻に入っている
ロゴが値段の決め手になるのだとか。
娘さんの人形5体でつけられた値段は500円。
比較的新しいものは価値が少なかったらしい。
7時を迎えた松川家。
クイズダービーゲームは1805円にまで増えていた。
これで全115点を買い取り、合計7745円になった。
道給家のお人形、今度はお母さんの古いものを品定め。
店員さんは、カツラの中、もちろんお尻もチェックしている。
最後の一つとなったこの品、一体いくらになるのか?
「これはじゃぁ、1万2000円で。」
えっ?!とこの日一度も聴かなかった単位が出ただけに耳を疑う。
実は20〜30年前のバービー人形は貴重でコレクターが多いかららしい。
これで道給家も終了。
気になる金額は合計16550円にまで上っていた。
≪最終結果≫
太一・松川家――――7745円
達也・道給家――――16550円
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