DASH村 〜夏野菜リベンジ後編〜

猛暑の中、梅雨の寒さで遅れめの夏野菜の苗。
その植付けが急ピッチで進んでいた。
しかし、ポットで大切に育てるはずだったナスはというと・・・
達也「枯れちまってるじゃねーかよ!」

城島が種を深く蒔いたため、芽が出遅れ、しかも半分の数。
しかし、その後力強く成長し、なんとか植付けが出来る状態にまで育ってくれた。
ようやく大根、いんげん、きゅうりの待つ大地に小さな苗達が放たれていった。

 


暑い日ざしにDASH村の生き物たちが元気な姿を見せるころ。
日本家屋はようやくその骨組みが甦り、らしい姿に。
トマトは黄色のかわいらしい花を咲かせ、スイカは綿毛に包まれたビー玉のような実をつけ始めた。
「小っちぇー!でもちゃんと線が入ってる」
そんな小さな命を守るために、わらを敷いてこの実を守るのも大事な仕事。
カボチャと同じつる植物の願いが込められたワラの布団。

茅の下地は着々と進み、ようやく屋根らしくなってきた。
夏、アイガモ隊たちも育ち盛り。黄色い羽も、もう生え変わってきた。
徐々に「実っこ出来てるよもう」と、それぞれ夏野菜の実が姿を現し始める。
「トマトって匂いあんだね・・・」
見て取れるだけでなく、五感で感じるこの自然。
収穫に成功し、味覚で感じる為にはまだまだ作業をしてやらねばならない。

大きくなって落ちぬようこの作業、支柱立て。
動物で言うとまだ赤子のような夏野菜たち。
親がその成長をしっかりと支えてやらねばならない。


暑い日ざしにDASH村の生き物たちが元気な姿を見せるころ。
日本家屋はようやくその骨組みが甦り、らしい姿に。
トマトは黄色のかわいらしい花を咲かせ、スイカは綿毛に包まれたビー玉のような実をつけ始めた。
「小っちぇー!でもちゃんと線が入ってる」
そんな小さな命を守るために、わらを敷いてこの実を守るのも大事な仕事。
カボチャと同じつる植物の願いが込められたワラの布団。

茅の下地は着々と進み、ようやく屋根らしくなってきた。
夏、アイガモ隊たちも育ち盛り。黄色い羽も、もう生え変わってきた。
徐々に「実っこ出来てるよもう」と、それぞれ夏野菜の実が姿を現し始める。
「トマトって匂いあんだね・・・」
見て取れるだけでなく、五感で感じるこの自然。
収穫に成功し、味覚で感じる為にはまだまだ作業をしてやらねばならない。

大きくなって落ちぬようこの作業、支柱立て。
動物で言うとまだ赤子のような夏野菜たち。
親がその成長をしっかりと支えてやらねばならない。


またが達也みつけた、ナスの色そのまんまナスの花。
「千に1つの無駄はない」とは明雄さん。
ナスは全ての花に実を結ぶのが特徴、という意味の言葉らしい。

しかし、全部なるのか、ならぬのか、いよいよ心配事が近づいて来た。
雲がどよめき、森は揺れる。
男達の心配をよそに、里山に雷鳴が響き夏野菜に襲い掛かろうとしている。
この大雨は家にも侵入。
畑どころか、家に浸水した水を追いやるのだけで精一杯。
苗は大丈夫か?

真夜中、清が畑を見回りに行く。
すると「星がでてるよ」
いつのまにか雨は上がり、月夜に星も見えてきた。
なんとか畑は大丈夫だったようだ。

ある朝、アイガモ隊も仕事開始
猛暑も台風も包みこむこの里山

達也「あースイカだ」
城島「野球ボールくらい」
やってくるたびに野菜の成長著しいこの頃。
支柱立てと共に食えるようにするための大切な作業が始まる。

摘心。葉と茎の間にある脇芽を摘み取り、成長を促す。
夏も終盤、次の季節の準備を始める生き物達夏は足早に過ぎてゆく。

ナスは花の下に実を結び真夏の2週間でほぼ収穫の出来る状態。
収穫間近!
太一「見て!松岡!」
ナスの姿が松岡の寝起きの顔にそっくりなのだというが、
達也「髪が伸びた頃ね」
一同意見は一致するらしい。

スイカもすくすく成長。直径15cm程。野球のボールからボーリングの球くらいまで成長している。
トマトの枝には赤く大きな実。
暑い夏の陽射しを浴びて、原色に彩られている。
城島「切った枝から匂いが広がる」
大きな葉を広げるカボチャは、なんと直径17cmの食べごろ!
とうもろこしは20cmを越す大物も。
実がしっかり詰まっておいしそう。
夏の収穫はまだまだ、ピーマン。
そしてでかいのもうひとつ。
待ちに待った城島、直径40cmのデカカボチャも遂に収穫の時。
持ち上げてみると・・・
城島「重て〜!でも大黒柱よりはましか」

 

収穫も一段落し、並べられた夏野菜。
こうしてみてみると、短かった夏に様々な思いが甦る。
自然の厳しさは昨年よりも厳しかったけれど、なんとかここまで育ってくれた。
こうしてDASH村の太陽はいつもと変わらず、里山へと沈んで行くのでした。

この夏、カミナリ初体験だった北登。
稲妻の迫力にいつもの元気も姿を潜め、じっと小屋で小さくなっていました。
それに輪をかけておかしかったのが八木橋。
放送では、雨が近づいているのに鼻をひくつかせるにとどまった八木橋は、結局鳴くことはなかったのだが、カミナリがなり始めてみんな畑の心配をしているときに「メヘェ〜」と一言呟いてくれたのだと言う。
スタッフから「遅いよ・・・」と突っ込まれたのは言うまでもない。

あなたの思ひ出直します

前回、くっついてしまった思い出の写真を見事に直す事に成功した。
その放送終了後、さらに壊れてしまった思い出の品を募集したところ、多かったものが「8mmフィルム」。
8mmフィルムは現在のビデオテープやDVDができる以前からある、動画保存物としては最古のもの。

しかし、高度な技術発展と共に角に追いやられ、日の目を見る事なく、
次第に保存状態も悪くなる一方である。

だが、それらは数々の貴重な思い出を映像として蘇らせる事のできる非常に大切な思い出の品。

このまま放っておくわけにはいかない!
と、「直し屋ジョー」こと城島が早速、思い出の品を直すべく、応募者のお宅に向かう。
果して城島は思い出を取り戻す事ができるのか?

依頼人のお宅へと向かう「直し屋のジョー」。
依頼人の奥村さんが直したい8mmフィルムは亡き父義雄さんのもの。
当時、晶乃さんがまだ幼かった頃、出かける時はいつも8mmカメラを持ち歩いていたと言う父。
そして無邪気に遊ぶ晶乃さんや兄の姿をカメラに収め、
その時々の映像を一本のフィルムに編集し、いつも家族を楽しませてくれたのだという。

そして、晶乃さんもすっかり大人のなった十数年前の事…。
古くなっていたフィルムが映写機に絡まり、映写会は中断。
それ以来、フィルムが破損するのを恐れ、二度と映写する事はなかった。
そして、父が他界した今、いつかはそのフィルムが見られるのではないかと大切に保管してあったのである。しかし、扱う技術を持っている人もいないので、是非城島に直して欲しいとの事。

「フィルムの中に父が映っているかもしれないので、なんとか当時の面影を確認して今までのお礼を言いたいです。」と涙ぐみながら話す晶乃さん。

「分かりました、何とかやってみます。」と直し屋ジョーも緊張の面持ち。

しかし、一度傷付いてしまったフィルム、直接映写機にかける訳にはいかない。
そもそも8mmフィルムとは、フィルムの端についている「パーフォレーション」と呼ばれる穴に
映写機の歯車を合わせ、その歯車によってフィルムを正確に映写機を送り出す。

そしてフィルムは映写機の中を循環し、光源ランプによってパラパラマンガの要領で映像をスクリーンに映し出すのである。

そこで城島、一度フィルムを細かくチェックする事に。
「あっ、でも以外とキレイじゃないですか?…あっ!ここか…」
発見してしまった最初の難関。送り穴の部分が破損している。
その後発見した2箇所を含め、修復箇所は計3箇所。中には広範囲に渡って傷付いている物もある。

しかし、城島この傷をどう修復する気なのか?

実は城島、修復技術に体得の為に、フィルム専門業者である「育映社」の宮元本先生を
訪ねていた。そこでスプライサーという器具を使う修復方法を教わった。
このスプライサーとはフィルムの突起で固定し、正確に編集・修復するための器具。
教わった方法を活かして、作業に取り掛かる城島。

しかし、ここで大きな問題にぶち当たる。
「これ、ワシがこの前使ったのと違うフィルムやん!!」
どうやら、同じ8mmフィルムでも種類があるらしい。
種類が違うとスプライサーを使う事ができないのだという。
「やっぱり、ヤバイんじゃない?」とさらに強い視線を受けた城島。
ここはm8mmの事を学んだ業者の方に電話してみる事に。

その方によると奥村さんの8mmは昭和初期に生産されたレギュラー8(エイト)と呼ばれる物
レギュラー8とは映画などに使われている16mmフィルムを半分のサイズにし、
送り穴を倍に増やすという加工を施した物。
よって城島が練習用に持ってきたシングル8とは穴の大きさや、ひとコマの大きさもあきらかに違う。

「何や、8mm言うても、いろいろ種類があるんやな〜」と感心する城島。
かなり不安げな奥村さん家族。

専門家によると、レギュラー8の修復は教わったフィルムは使えないので、
「フィルムセメント」を使用した方がよいという。
フィルムセメントとは文字の通りフィルムを止めるセメントである。
使用法は繋げたいフィルムのひとコマの表面を削り取り、その両方をセメントで接着させるという方法を取る。
しかし、そのセメントは一瞬にして固まってしまうのでその時点でズレが生じた場合、
取り返しのつかない事になってしまうのである。

よくみると、義雄さんの編集したところにも、フィルムセメントが使われている跡が見える。
「ホンマや、テープ使ってへん。昔の人はキチッとやってたんやな〜。」と感心する城島。
通常の修復だと2コマ落とさないといけないのだが、この方法を使う事によって残す事もできるという。
先人に習って、城島も早速フィルムセメントを使った修復にとりかかる。

心配そうに、城島の手元を見つめる奥村さん家族。慎重にそして正確に作業を進める城島
。序盤はフィルムセメントの使い方に戸惑ったが、次第に慣れていき、
順調に2箇所を修復する事ができた。残るは最大の難関、なんコマにも渡って送り穴が切れている。

しかも、ルーペで確認してみると、何やら男性らしき人物が映っている。
「もしかして、これお父さんじゃ…」期待が高まるが、それだけに絶対に失敗してはいけないところだがどうしていいか分からない…
するとそこへ、

「ピンポーン。」と突然の来客、何と城島の事を心配した業者の方が駆けつけてきてくれたのである。
来てくれたのは(株)育映社の宮本さんと技術者の今田さん。

早速、この2人に今まで城島が修復した箇所と、最後の難関も部分を見てもらう。すると、
「いやっ、思ったよりちゃんとやってるじゃないですか。これならココも大丈夫ですよ。」
とお墨付きを頂いた。
さらに「素抜けのフィルム」という透明な16mmフィルムをお借りして
(レギュラー8は16ミリフィルムと穴のサイズが同じなので、このフィルムをキレイに貼り付ければ補修がカンタンになる)
城島、最後の大仕事に取りかかる。

ピーンと張り詰めた空気の中、城島の作業するその手に皆の視線が集まる。
そして…「できました、どうですか?先生。」「うん、キレイに付いてる。これなら大丈夫」
ホッとする城島。そしてそれ以上にホッとした奥村さん家族。

最後にフィルムクリーナーでフィルムについたカビや汚れを落とし、修復作業は全て完了。
しかし、直し屋ジョーの仕事はまだ終わった訳ではない。
最後に父義雄さんの姿を確かめる為の上映会が待っているのである。
お墨付きはいただいたが、失敗せずに映写する事ができるのだろうか?

…奥村さん宅に義雄さんの奥さんや叔父さんもかけ付け、上映会がついに始まった。
40年前の思い出の映像は、無事に直す事ができたのだろうか?

晶乃さんや晶乃さんのお兄さんの成長の過程が収められていたこのフィルム。
「懐かしい」「あの頃ねぇ…」などそれぞれの思い出が蘇ってくる。そして…
「あっ、あれお父さんじゃない!?」若き日の義雄さんの姿がスクリーンに映し出された。
もともとは機械などが苦手だったお父さん。しかし、8mmだけは例外でいつも子供達をカメラで追い続けていたという。その顔をいつも微笑んでいたという。

修復した箇所も無事に映写する事ができた様子。
見事、破損箇所も修復し、お父さんの姿を確認する事ができた…。
ホッっとした城島。しかし、映像はまだ続いていた。

「終」という文字の後には晶乃さんの成長記録とは違う映像が収められていた。
そしてそこには亡きお父さんの姿が・・・。
子供の愛情を感じ取れるその映像を見ていた晶乃さんの目には涙が光っていた・・・。
直しやジョー、見事依頼された8mmフィルムの修復に成功した。

今回で2回目となった「あなたの思ひ出直します」
前回に増して、8mmフィルムの修復は細かく、慎重な作業の為、非常に静かなロケだった。
ロケ終了後の城島が「このロケは普段のDASHと違って、走らなんでええから楽かなって思ったけど、こっちの方が大変やわ〜」と語っていたように、非常に張り詰めた空気が、部屋中を常に包んでいた

普段、汗びっしょりになるロケが多い中、このロケは「冷や汗」をたくさんかいたロケだったという。